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よく考えて!!医師を疲弊させているのは、誰?

(公開: 2018年09月28日)

荒野

 

おはようございます。

 

医療に特化した人材紹介会社に所属しております
ジーネット株式会社の梅澤晃子です。

 

久方ぶりに、
基本に戻っての自己紹介をしてみました(笑)

 

医師=休めない職種。

患者としてではなく、
紹介会社のエージェントとして、
医師と接していて気になることは、
休まない人種。

 

休まない人種ではなく、
休めない人種。
いや、休めない職種。

 

そういう風に
医師になった頃から
訓練されてるのでしょうか?

 

そこが凄く気になったので、
医師に聞いてみました。

 

「先生、休まれてますか?」
「ええ、大丈夫ですよ。」
「当直とか続くと寝れないですよね?」

 

日中は勤務先で仕事をし、
夜は勤務先、もしくはアルバイト先で当直をし、
翌日は、また勤務先に戻って、仕事をする。

 

これは年齢に関係なく。

 

こういう先生方と接していると、
医師になる人は、
頭だけではなく、
体力が必要なんだと思ってましたが、
いや、そうではないんですね。

 

医師になってから、
乗り越えるんですってね、
50代女性医師が仰ってました(;・∀・)。

 

実際に、医療従事者以外で、
医師と接する機会がある私の頭の中でさえ、
【医師=休まない職種】
という図式があります。

 

「そうか、そういうものなんだ。」
と納得しそうですが、
納得してはいけないのです。

 

医師だって、生身の人間なんです。
疲れもするし、休みたいし、眠りたいのです。

 

ここ、忘れていませんか??
私たち。

 

医療を壊す「敵」の正体。

そんなとき、
村上智彦先生が執筆された
【医療にたかるな】(新潮新書)と出会いました。

 

既に読まれた方もいらっしゃるかと思いますが、
目次だけ御案内しますね。

<目次>

はじめに
第1章 日本の医療はなぜ「高い」のか?
第2章 医療を壊す「敵」の正体
第3章 「戦う医療」から、「ささえる医療」へ
おわりに

 

そうです、
この章の見出しは、第2章から頂きました。

 

この本の中で、
医療を壊す「敵」の正体が
いくつか明かされています。

 

その中の敵に、
私たちも入っています。

 

現場にいるC医師の声。

以前にも登場頂いたC医師。

C医師のキャリアをご覧ください。)

 

C医師とは、1ヶ月に1回位のペースで、
アルバイトの方向性を決めておりました。

 

そんなとき、立て続けに
2次救急指定病院に勤務して頂く機会がありました。

 

医療機関は、
常勤医師の負担を減らす為、
夜間や、土日・祝日等、
アルバイト医師にお手伝い頂き、
救急車で運ばれてきた方の対応をしています。

 

また、輪番制といった制度もあり、
救急車の受入に対しては、受け入れる必要があります。

 

【輪番制】とは?
救急搬送や初期救急医療で
より専門的な治療が必要と判断された重症者を
対応するための医療機関を整備する制度。
休日や夜間に対応できる医療機関が
日を決めて順番に担当する制度。

 

山下智久さん、新垣結衣さんが出演している
【コード・ブルー】をご覧の方であれば、
救急救命科はイメージして頂けますよね。

 

適切な言い方ではないかもしれませんが、
あそこまで重症度が高くはないのが、
救急車がきたら、受けざるをえない病院。

 

皆さんの家の傍にある、
救急車が良く来ている病院と思って下さい。

 

説明ばかりながくなりましたが、
話を戻します。

 

C医師の目には、
”緊急性が高くない人が救急車で来るケースが殆ど”に
みえたそうです。

 

例えば、
・夜中3時に、血圧が高くなったので、
 不安で受診した。
・熱が39度でたので。。。

 

これ、
所謂、コンビニ受診です。

 

こんな患者さんがひっきりなしにくれば、
そりゃ医師だって疲弊しますよね。
ましては、緊急性が必要と思えない、
不定愁訴的な感じでは。。。

 

 

実際、C医師は云ってました。
「自分は救急救命を専門にしているワケではないから、
 ある程度割り切って、仕事として対応できるけど、
 バリバリの救命救急の先生であれば、
 こんな患者さんばかりであれば、
 モチベーションがさがってしまうと思う。」

 

医師のモチベ―ションはさがるわ、
本来の救急が意味する、
重症度の患者さんが運ばれてきた際に対応できないわ、
であれば、みんなが不幸です。

 

医師を疲弊させているのかは、誰?

私たちです。

 

日本には、国民皆保険制度という
素晴らしい制度があります。

 

「誰でも」「どこでも」「いつでも」
保険医療を受けられる。

 

医療を受けることに、
あまり抵抗がないのも 致し方ない。

 

ですが、
医療は無限ではなく、有限であり、
人ありき、医師ありき、看護師ありき
医療従事者がいて成り立っているもの。

 

24時間365日医療を受けられるこの環境は、
医師や看護師さんの働きがあってこそ。

 

医師という職責や職業だけみるのではなく、
医師にだって、家庭があって、御家族がいる。
生身の人間です。

 

コンビニ受診、やめませんか?

 

2017年に厚生労働省は、
2015年度に病気やけがの治療で
全国の医療機関に支払われた医療費の総額は、
42兆3644億円と発表しています。

 

必要な医療を必要な時に受けられる
この日本の制度は素晴らしいです。

 

しかし、この制度に甘んじてきた結果、
医療費の総額はとんでもない数字になっているし、
コンビニ受診や、救急車をタクシーがわりに使う輩がでてくるし、
そのせいで、現場にいる医師は疲弊しているし、
どう考えても状況は良くない。

 

 

まずは、私たちの意識改革からしていきませんか?

 

例えば、
・かかりつけ医をもつ。  

【かかりつけ医を持ちましょう】by.日本医師会

 

患者側にとっては、
身近に相談出来る医師がいることで、
必要な医療が受けられるし、
より専門性の高い医療を受けた方が良い場合、
その医師を通して、患者が望んだ医療が受けられる。

 

医師側にとっては、
大学病院に風邪程度の患者がくる等の
ミスマッチを防げる。
程度に添った医療の提供が出来る。

 

 

自分たちがいつも受けられる医療は、
無限ではなく、有限で
医師や、看護師、医療従事者の【善意】があり、
彼らの【職責】があって、成り立っているもの。

 

非常に小さなことからになりますが、
私たちが意識していくことで、
少しでも、医師の働く環境がよくなればと
医師と接するエージェントとしては、
切に願っております。

 

村上先生の本を読んだタイミングで、
C先生のお話しを聞けたことで、
ちょっと、書いてみました。

 

それでは、また。

 

医師キャリア相談