ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

持続可能な医師の働き方についての考察!

(公開: 2018年09月04日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを

事例、ノウハウを提供しながら

転職、開業、経営シーンでサポートし続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

働き方改革がイチ時期騒がれましたが、

何だかいつの間にかトーンダウンしているように思えます。

 

本日のブログのタイトルは、

【 持続可能な医師の働き方についての考察! 】といたしました。

 

持続可能な医師の働き方

 

過去の医師の働き方!

私自身はあくまでも聞いた話しではありますが、

臨床研修制度が変わる前、

医師の働き方というのは凄まじかったようですね。

 

だいたい今の40代~60代くらいの先生の話しを伺うと、

自分が研修医時代はさ~とか、

俺の若い時はさ~から始まる苦労話しは

マ・マジか!?と驚くようなものが多いですしね。

 

〇日間連続勤務だとか、

凄まじいパワハラがあったとか、

教授の言う事は絶対だったとか、

病院に〇連泊したとか、

研修医どころか〇年目までは無給だったとか、

白い巨塔よりもヒドイ世界だとか、

365日のうち休めたのは4~5日だとか、

ほぼ毎日のようにオンコールを持っていたとか、

まあとてつもない話しを伺う事は少なくありません。

 

おそらくネガティブな話しばかりではなく、

常識的な真っ当な病院もあったとは思うのですが、

それでも今と比較すれば

やはり医師の働き方としては

ハードワーク当たり前、

患者のために、社会のために、と

働きづくめだった医師も少なくないと思われます。

 

そして残念ながら自浄能力が低かった為に、

ガツンと臨床研修制度が変わったのではないかと思うんですね。

(もちろん他の理由も大きいと思いますが…)

 

医者の不養生なんて言葉がありますが、

個々の医師の中では不摂生の方もいるかもしれませんが、

この時代はむしろ社会全体が不養生にさせていたという側面も

決してなくはない、むしろ大きかったのではないかと思います。

 

臨床研修制度については

様々な賛否両論がありますが、

医師の働き方という側面だけで考えれば

わりと有効に機能したと言えるのではないでしょうか?

 

現在の医師の働き方!

上記のような時期が過ぎて、

まだまだプロセス途上ではあるものの

段々と医師の働き方は改善されつつあるのではないでしょうか?

 

どう考えたって患者にとっても

徹夜明けの医師の手術を受けるとか、

髭が伸びた疲れ切った医師の診察を受けるとか、

それよりは元気溌剌の医師の方が望ましいですもんね。

 

とはいえまだまだ働き方改革としてはプロセスです。

 

過重労働の問題は解決した訳ではありませんし、

不幸にも過労死にまで追い込まれてしまう先生もいらっしゃる…。

 

これは極端な例だとしても、

医療に関しては

構造的な問題にメスを入れざるを得ないと思うんですね。

 

病院は24時間365日オープン。

応召義務。

 

クリニックは休診日がありますけど、

綜合病院はそんな事を言ってられませんもんね。

 

救急病院であれば

24時間365日の対応が求められますし、

そこには当然医師がいなければなりません。

 

患者は土日祝日だろうが、

夜中の3時だろうが、

いつ来るかわからない訳だし、

この負担はとてつもなく大きいと思います。

 

これに対してどういう報いを提供するのか…。

 

また患者も常識を持った真っ当な方ばかりではなく、

なかには早く俺を診ろと騒ぎ出したり、

診断が気に食わないと恨んだり、

看護師や医療事務スタッフにハラスメントをしたり…。

 

なかには実際に暴力的な事件を起こしたりもする訳で…。

 

患者側の権利意識が

あまりにも強くなってしまった現在では、

さすがに応召義務にも何らかの制限があって

然るべきではないかと思います。

 

非常識な人間への対処に対して

不毛な時間と労力が掛かる事を考えると

医療現場の負担は大きすぎます。

 

義務を果たしている人だからこそ

権利を主張できるのだと思うんです。

権利意識の塊な人には制約を嵌めて良いと思います。

悪貨が良貨を駆逐してはいけないです。

全体の利益を追求すべきではないでしょうか。

 

今、医療現場で課題となっている

このような事態を正確に受け止めて

優先順位を決めて対策を練らないと

医師の働き方改革は成就しないと思います。

 

これからの医師の働き方!

基本的に我が国の労働者は

憲法、民法を元に

最も関わりのある労働基準法にて

定められたルールに則って働いていますよね。

 

もちろん労働基準法の内容自体にも

賛否両論があるでしょうし、

私自身もここは変えた方がいいんじゃね?と思う部分もあります。

 

とは言え我が国で働く以上は、

やはり労働基準法は基礎になると思うんです。

 

私は医師の働き方改革は

まずは労働基準法の遵守を最初の目標地点にするのが

好ましいのではないかと考えます。

 

ただし問題は当直です。

個人的には当直は立派な業務だと思うので、

この点は過去の判例に捉われずに

新たに法制化した方が良いように思います。

 

また私の知る限り、

民間の総合病院よりも

大学病院や自治体系の病院の方が

対応すべき課題は多いのかなと感じます。

 

やはり3次救急の指定病院となると

自ずと勤務はハードになりますし、

マンパワー不足が顕著に現れるのでしょうね…。

 

しかしこのままの状況では

採用はより厳しくなっていく事が考えられますし、

医療を離れる医療従事者が増えるのは

これはもう国家的な損失とも言えます。

 

早期に適正な働き方を作り上げて

QOLを高めて、

モチベーション高く働けるような

制度の設計、院内改革へと

進んで欲しいと切に願ってます。

 

医師の意識はどう変わっていくのか?

例の東京医大の件でもそうでしたが、

今まであまりにも過酷な状況で仕事をしてきたからなのか、

患者を救う為にはしょうがないと思っているのか、

医療現場を回す為には致し方ないと考えているのか、

意外と医師の皆さんの意見の中には、

現状を肯定される方が多かったです。

 

本当にいいのでしょうか?

嘘がまかり通る世の中で構いませんか?

 

同じように医師の働き方についても

より良い方向に変えていく事を無理だと考えていて、

まあしょうがないよね…というご意見を伺う事もあります。

 

私は今までの医師の働き方は

労働基準法を完全に無視したあり得ないものだと思ってます。

もっと現場から声を挙げるべきではないでしょうか?

 

私が転職希望の先生方から聞くお話しは、

あまりにも酷いケースも少なくありません。

 

民間企業だったら完全にブラックと判断されて、

労働局や労働基準監督署に駆け込む社員が出て

キツイお灸を据えられるような

とんでもないケースだってあります。

 

身を粉にして、

患者の為を思い働き続けて、

挙句の果てには患者の権利意識が高まり、

暴言を吐かれたり暴力を振るわれたり、

医師の診断にケチを付けたりするのって

おかしくありませんか?

 

連続勤務をして、

日中夜と働き通して、

残業代や当直代が支払われなかったり、

勤務が労働と認めず待機とされたり、

あまりにも少額な手当だったりするのって

おかしくありませんか?

 

過重労働が過労死を生んでしまったり、

若手から中堅の医師がバーンアウトしてしまったり、

まだまだ働き盛りの医師が自ら命を絶ってしまったり、

国家資格を捨てて別の道に進んだり、

立派で真摯な医師が体調を崩して早死にしてしまったりするのって

おかしくありませんか?

 

日本の医療は

現場で奮闘する医療従事者の犠牲の上に

成り立ってきたのは事実だと思います。

 

しかしいつまでもこのままでいいとは思えません。

そして今は改革のチャンスだと思います。

 

医療をあらゆる産業の根幹と思い、

医師は国家の宝だと考えている私としては

絶対におかしいと思うし、

変える為に微力ながら貢献する所存です。

 

その為には何より、

現場の医師たちが働き方を変えたい、

俺たちの働き方をもっと真っ当にしてくれ、

早く正常化してくれないともう踏ん張れないぞという

意識を持つ方が増えていかねばならないと思います。

 

専門医制度もそうですが、

上からの改革って上手く行かない事が多いです。

やはり現場からの改革が必要なのではないかと考えます。

 

医療業界全体の働き方改革に必要なもの!

やはり医師会の役割は大きいと思います。

 

勤務医の先生方の加盟数は多くはないとは言え、

政治力を持った医師の団体として発言力を持っていますから、

医師会には医療現場の正常な働き方を

ガシガシ求めて欲しいと思ってます。

 

そしてこの政治力を拡大させて

政権与党にも問題意識を持たせて、

官僚を動かさねばならないのでしょうね。

 

厚生労働省が本気にならねば

有効な改革案は出てこないでしょうし、

政官民一体となった

正当な圧力を掛け続けねばならないと思います。

 

あとは患者側、つまり一般国民を味方につけて

メディアを通しての庶民の声を届ける事も必要ですね。

 

なぜか医療は、

一般国民との間に溝があったり、

司法と敵対する事があったり、

誰もが必要とするものなのに、

味方が多くないように感じます。

 

しかし一般国民たちの声は強いですし、

司法を巻き込む事ができれば、

法的なプレッシャーを与える事もできるはずです。

 

実現の可否は私にはわかりませんが、

医療現場の声、一般国民の声、司法、メディア、

そして医師会や政治家が動いていけば

さすがの厚労省も

これ以上の政策ミスは起こせなくなると思うんです。

 

まあ私の勝手の想像ですから、

今後果たしてどうなるのかはわかりませんが、

しっかり注視してまいりたいと思います。

 

そして私どもとご縁のある先生方には、

働き方が適正な職場とお繋ぎしつつ、

医療機関側にも医師を採用する為に

どんな制度を作り、どのような働き方をルール化するか、

アドバイスをしてまいります。

 

ホントに微力ですが、

まずはできる事から進めます。

 

それでは、また…。

 

 

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