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医療業界全般

不確実性と限界

おはようございます。

医師の転職、開業の情報提供をしている
医師転職相談センターの運営企業、
ジーネット株式会社の小野勝広です。

ず~と前々から読みたかった本を読み始めました。

まだ、本当に読み始めたばかりなのに、
もうブログで書いちゃいます。

どの本なのかは読み終わってから
じっくりご紹介しますが、
前書きで早くもブログネタにしちゃいます。

それぐらい感じる所が多い本です。
これから読み進めるのが楽しみです。

今日は、まず下記の文章をお読み下さい。

*****************************

昔はあえていわなくても
「医療にも不確実性と限界がある」ということは、
ほとんどの患者さんやご家族が
覚悟をしてくれていたように思う。

実際に医師として働いてきた経験から、
多くの患者さんの治療を行っていれば、
たとえ同じ手術をしても、
そして同じ抗がん剤などを投与しても、
ときに予測しきれない結果が生じることを知っている。

これは、もちろん1人ひとりの患者さんの年齢や体力、
そして病態が異なるからであり、
治療の結果はすべて事前に予測できるものではないためだ。

*****************************

いかがでしょうか?

私は何度かこのブログで書いておりますが、
人間の身体にはまだ解明されていない事が多く、
まして人はいつか死に至るものな訳で、
医療に万全を求める事は、
ある意味で神への冒涜ではないかと考えています。

治らないものは治らないのです。

手術の成功の可能性が50%であれば、
50%の確率で不成功に終わるのです。

昨今、医療訴訟が増えていますが、
その結果として自分で自分の首を絞めている事に
気がつかねばならないと思っています。

実際に、訴訟が多い産科医が
存在しない地域も増えてきています。

今、訴訟を受け、
有罪になったりしている医師は、
善意で医療に取り組んでいます。

そもそも50%の確率だと
事前に説明をしておきながらも
訴訟を提起されるのであれば、
手術をやりたがらない医師が増えるのも自明だと思うのです。

医療崩壊という言葉が使われて久しいですが、
その大きな責任は紛れもなく厚生労働省だと思いますが、
我々一般人、つまり患者側のモラルのなさ、
知識のなさも医療崩壊を進めている
ひとつの要因だとも思います。

イギリスは、医療の財源を大幅にカットした為、
ひと足早く医療が崩壊したと言われています。

手術は数年待たないと受ける事ができず、
待機期間に亡くなる人も多いそうです。

ごく普通の外来(普通の人が病院に行って医師に診療して貰う事)ですら
数日から数ヶ月待ったりもするそうですよ。

日本も確実にイギリスのような道を辿っています。

イギリスは猛省し医療政策を変革しましたが、
それでもまだ数年はこんな状況らしいです。

別に私は医師や医療機関を
擁護したいのではありません。

タイトルにも付けたように、
不確実性と限界については
誰もが常に考えていかねばならないと思うのです。

今、教師に対して、駅員に対して、
電力業界の社員に対して、
様々な暴力や暴言がぶつけられています。

もちろん責任がある場合も多いとは思います。

しかし、その暴力や暴言をぶつけている人は
そんなに完璧な人間でしょうか?

不満や不安を
担当者にぶつけているだけではないでしょうか?

どんな人でも、どんな職業の人でも、
不確実性と限界はあるのだと思います。

それを理解せずに、
ただただクレームをぶつけた所で
全く何も解決しないと思います。

今、東電の社員に馬鹿野郎と言うよりも、
原発の現場で処理に立ち向かっいる方々を
応援する方が精神的にも健全ではないかと思います。

共存共栄。

その為には
相手を理解する事が出発点です。

相手を理解する為には、
相手に興味を持って相手を知る事です。

医療現場で働く方々の現状をご存知ですか?

医療政策にどれだけ医療現場が
翻弄されているかご存知ですか?

医師や看護師がどれだけのものを犠牲にして
患者の為に働いているかご存知ですか?

こういった事にYESと言えないのであれば、
文句を言う前に相手を知りましょう。

まずはそこからです。

そして、これは医療だけではなく、
世の中のあらゆるものに
通用する論理ではないかと思います。

この論理の崩壊こそが、
日本の低迷、モラルの欠如、
道徳心の喪失になっているのではないかと思います。

私自身が多くの医療者の方と
お話しをしていて思うのは、
一般の方が想像している以上に、
医師や看護師の皆さんは患者さんの為に!という強い気持ちで
働いてくれているという事です。

いや、それだけで激務に耐えているとも
言えるのではないかと思います。

もっと専門家を信じていいのではないでしょうか?

故意や重過失な医療ミスは
医療業界の中で厳しく処罰されると思います。
医療を刑事罰にする事は猛烈に反対です。

患者の敵は病です。

そして、患者が病と闘う時には
医師や看護師が一緒になって闘ってくれるのです。

味方と敵をはき違えると、
とんでもない事態が
待ち受けているのではないかと思います。

司法は健全な社会を作る為にあるはずです。

早く司法が医療を理解する事を
切に願っています。

それでは、また…。

 

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