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「患者様」が医療を壊す

おはようございます。

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職コンサルタント歴13年の
ジーネット株式会社の小野勝広です。

<「患者様」が医療を壊す>
岩田健太郎 新潮選書 を読みました。

まずこのタイトル…。
何だかなあ~です。

別に著者は「患者様」が
医療を壊すなんて事が言いたい訳ではありません。

まして帯に付いている副題の
「医者と患者が対等」なんて大間違い…なんて、
そんな事が言いたくて
この本を書かれた訳ではありません。

出版社は、医療者と患者側を
そんなにも敵対関係に置きたいのでしょうかね?

そんな事にメリットは全くないし、
それで本の売れ行きが良くなるとも思えません。

むしろ社会を歪ませているだけなような気がします。
実に残念です。

せっかくの良書を台無しにしていると感じます。

私には患者が医療を壊すのではなく、
マスコミが医療を壊しているように思えます。

是非、再考して頂きたいです。

さて、この本ですが
目次は下記のようになっています。

第一章 医者と患者はなぜ対立するのか
第二章 医療業界に見られる対立構造
第三章 医療は何を目指すべきなのか

とこのように実にシンプルな構成です。

著者は、医師でありながら
非常に客観的に医療を見ています。

その為に、対患者側だけではなく、
対医療界に対して苦言を呈している部分も多いです。

最近は医療関係の本も
私のような素人にも
非常にわかりやすく書かれているものが多いですが、
この本はその代表的なものとも言えるかと思います。

わかりやすいどころか
話し言葉で書かれていますので、
実に読みやすいです。

医療に関心はあるけど難しくって…なんて方でも、
きっと面白おかしく読めると思います。

残念なのは、
それだけ多くの方に読まれるべき本なのに、
和製英語の使い過ぎが少し気になりました。

一般的なものは致し方ないとしても、
日本語にした方がわかりやすいものまで
横文字を使っているのは
ちょっとどうかな?と思いました。

個人的には共感できる所も多かったですし、
勉強になる所も多かったです。

医師が当たり前と思っている部分にも
本当に当たり前かな?と切り込んでいる点、
それをわかりやすく
明快に解説している点は好感が持てました。

特に第2章で
様々な対立構造を解説している部分は
面白かったです。

基礎研究者vs臨床研究者、
量的研究vs質的研究、
EBMvs経験主義、
内科医vs外科医、
ジェネラリストvsスペシャリスト、
開業医vs勤務医、
日本vs欧米、
西洋医療vs東洋医療、
霞ヶ関vs医療現場、
ワクチン推進派vs反対派、
薬害vsドラッグ・ラグ
などです。

どちらか一方に肩入れするのではなく、
第3者の視点から冷静に分析されていて
実に勉強になりました。

著者は「対話」を
すごく大切にされていると感じました。

「そう簡単に答えが出ないような命題には、
そう簡単に答えを出さない。
この事が大事だと思います。」

という部分にはなるほどな~と考えさせられました。

どうしても答えって
急いで欲しくなりますからね…。

私にとっては
医療の奥深さを感じる良書でした。

なので、冒頭のタイトルの件が実に残念です。

あ、それとついでにもうひと言。
この本のサイズが中途半端な大きさなんです。

私はあらゆるサイズのブックカバーを
持っていると思ってましたが、
この本に合うサイズはありませんでした。

どうでもいい事ですけど、
その点も残念でした。

内容は面白いですし、
読みやすい本ですからご関心ある方は
是非お読みになって下さい。

それでは、また…。

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