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苦労なき年収アップはあり得るのか?

2018年11月20日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師のキャリアプランを軸にして
転職、開業の相談から丁寧にサポートし続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

人生は金だけじゃない!
仕事ってのはお金の為だけにするもんじゃない!

私もそう思います。

でも「だけ」であって、
全くお金は要らないとは行かないのですよね…。

 

本日のブログのタイトルは、
【 苦労なき年収アップはあり得るのか? 】
といたしました。

 

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年収ネタはなぜか受けるのです(笑)

当ブログも足掛け8年…。
すでに3000件近い記事を書いてまいりました。

私がここ数年ずっと言い続けている
キャリアプランの内容を中心に、
医師や看護師の転職シーンについてや
クリニックの開業、
エージェントについて、
医師の働き方、
医療制度や医療業界について、
また意外と人気のある書評ブログや
コンサルタントのプライベートなものまで
実に多種多様な内容を書き続けてきています。

そんな中でも人気のあるのが
医師の年収についての記事です。

なぜかアクセス数がグッと上がるんですね。

やはり医師の皆さんも年収について
かなり気にされていらっしゃるんですね~。

医師の年収と言えば
一般的には高年収と思われがちですし、
事実、相対的に高い水準であるのは確かです。

まして定年のない職業ですから
本人の健康とやる気があれば
70歳でも、80歳でも、90歳でも
それこそ100歳を超えたって現役として
活躍しながら稼ぐ事もできるのですね。

ただ長時間労働や、
患者や家族からのプレッシャー、
当直やオンコールなどを考えると
本当に高年収と言っていいのかは
考えものではありますね…。

 

医師の年収の未来!?

様々な説があるようですが、
一般的には医師の年収の平均は1477万円と
言われているようです。

これは私自身が多くの医師と接する中で伺ってきた水準とも
だいたい合致するように感じます。

あくまでも平均値ですから、
研修医や若手医師時代、
事情があって週2~3日程度しか働けないとか
こういう場合は1000万円前後とか、
1000万円を割るケースもある事でしょう。

その一方でハードな仕事と引き換えに
1800万とか、2000万円を超える年収の医師もいますし、
難易度の高い手術や、
美容外科のように自由診療の領域では
2500万円とか、3000万円という年収もあり得ますね。

また開業医になると、
もちろん成功の度合いにも寄りますが、
4000万円、5000万という年収もありますね。

とは言えこれは現在の話し。
今後どうなるかは何とも言えません…。

実際に国家の財政を考えれば、
医者の年収は下がらざるを得ないだろうと
考えている先生もいらっしゃいますし、
それはあながち的外れではないとも思います。

全体のパイが小さくなるならば
1人1人のパイも小さくならざるを得ませんからね。

私は今後、医療のどの領域で仕事をするのか?
どんな経営方針を掲げる医療機関で働くのか?

これらによって
かなり差が付いてくるのではないかと考えています。
例えば現状では下記のような構図があると思います。

急性期病院 > 療養型病院

民間病院 > 自治体系病院、大学病院

開業医 > 勤務医

病院 > クリニック

自由診療 > 保険診療

来院患者の多い医療機関 > 来院患者の少ない医療機関

地方の医療機関 > 都心部の医療機関

左側の方が年収は高いと考えられます。

もちろん絶対的な法則ではありませんから
該当しないケースも間々あるとは思いますが、
一般的にはこの構図は割と当てはまると思うのですね。

他にも様々な比較はできるでしょうけど、
これらの中で自分がどこの領域で働くのか?によって
年収にも差が出てくる事は間違いないと思うのです。

地方で患者が多い自由診療の開業医は
かなりの高給を取れそうですし、
都心の療養型病院で患者の少ない所では
ちょっと抑えられ気味となるのでしょうね。

今後急性期病院は再編が進むかもしれません。
自治体系病院は民間に経営権が渡る所も出てくるでしょう。

診療報酬はどの領域に手厚く配分されるか?

医師の技術や専門性もさる事ながら
どの領域に身を置くか?
今後はその点が年収面では重要になってくると思われます。

 

二極化は避けられない?

年収は誰にとっても高い方が良いと思います。
でも年収だけで全てを決める訳ではありませんよね。

基本的にはやりたい事をやる。
その中でできるだけ多くの年収を得る。
個々で考えるならそれで良いと考えます。

しかし正社員と非正規社員の問題のように
我々の社会は二極化が進んでおり、
どうやらこの流れは医療の世界にも襲い掛かりそうな気配です。

特に医療機関にとっては…ですが…。

勝ち組、負け組という言葉を
医療機関に当てはめるのは少し乱暴とは思いますが、
こればかりは今後避けられそうにないと思うのです。

患者を獲得できるかどうか?

日本経済が曲がり角を迎えてしまった以上、
患者の少ない医療機関の経営は
厳しいものにならざるを得ません。

その一方で患者の多い医療機関の経営は
安泰と言えるでしょう。

患者に支持されるかどうか?によって
医療機関の経営状態は差が出てきます。

するとそこに勤める医師の待遇にも
当然差は出ざるを得ないと思うのです。

 

勝ち組のキャリアプランとは?

キャリアプラン上では、
あくまでも年収とはその項目のひとつでしかありません。
しかし重要な項目ではあると思います。

キャリアプラン上での勝ち組とは、
年収が高ければ勝ちとはならないと思います。

本当に望む医療を行えているのか?という観点は
非常に大事でしょうし、
いくら年収が高くても、
望ましくない医療を行っていれば
キャリアプラン上では正解とは言えないと思うのですね。

また望ましい忙しさの水準も人によって異なります。

年収が高ければハードで良い先生もいれば、
年収よりも時間の確保を優先したい先生もいますね。

やはり自分の望むものとは
人が望むものと異なる事が多いです。

自分が最優先としたいものは何か?
どんな暮らしぶりを理想とするのか?

その点をある程度明らかにした上での
自分らしいオリジナリティ溢れるキャリアプラン。

この実現を手に入れた方が勝ち組だと私は考えます。

世間の評価も大事でしょうけど、
最終的には自分が満足できるか?

前提に自己満足がないと
他者にお役に立つパワーが減退してしまいますからね…。

 

「年収+アルファ」のアルファが大事でしょう!

お金は大事です。
年収も低いよりは高い方が良いです。
でもそれだけではない…。

このプラスアルファが何か?こそが
個々のキャリアプランのポイントではないでしょうか?

家族を大事にするのも良し、
専門性に磨きを掛けるのも良し、
新たな領域にチャレンジするのも良し、
時間を確保するのも良いでしょうし、
心身を労わるのも大事ですし、
技術や経験値を高めるのもいいですね。

いや年収プラスαも年収だというのも
あって良いかもしれません。

高度経済成長の頃は、
社会全体の底上げをする為に
みんな一緒、それこそ護送船団方式のような
同じキャリアが求められていたと思います。

しかし現代はそうではない。

個々のキャリアをいかにして社会の役に立てるか?
他の人にはできない事をどのように自分がするのか?
その為のプランを持ってどんな準備をしていくのか?

今までは〇〇科で15年目だったら
だいたいこれくらいの年収だね…というのが
どこの病院でもそれほど変わりませんでした。

しかし今後は医療機関によって、
自分の目指す道によって、
かなり異なってくると思います。

その時に思ってもみなかった展開にならぬよう
情報を集めて、
自分らしいキャリアプランを持っておきたいですね。

楽して稼ぐ。
基本的にはあり得ないと思います。
あっても裏側に大きなリスクが隠されていたりします。

苦労して稼ぐ。
これは普通です。
問題はどんな苦労なのか?です。

周囲から見たら物凄い苦労でも、
本人にとってはそう大した苦労ではない。

そういうものが見つかると
年収アップの可能性がグッと高まります。

それでは、また…。

 

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