おはようございます。
医師と医療業界の皆さまの
これからのキャリアと向き合っていきたい
ジーネット株式会社の小野勝広です。
まだまだ勉強中の毎日ですが、
最近メディカルドクター(MD)なる存在を知りました。
臨床医と違いMDはどのような人たちなのか、
どのような仕事でどのように働いているのか
なかなか興味深く感じました。
本日のブログのタイトルは、
【 メディカルドクターってなに?~臨床医ではない選択肢~ 】
としました。
MDの仕事内容とは?
始めに、MDとは
具体的にどのような仕事内容なのでしょうか。
MDは臨床開発、安全性評価、
メディカル・アフェアーズの3つの部門に分かれます。
臨床開発は新薬の開発を行います。
臨床開発試験の計画立案・実施から
治験データの医学的評価、
厚労省の許認可に必要なドキュメントの作成などが
主な業務になります。
安全性評価は、
発売後の新薬に関する副作用等のデータ解析を行います。
MRが収集した情報を元にMDが評価をし、
開発部門へフィードバックを行ったり
厚労省の安全対策課への報告を行ったりします。
メディカル・アフェアーズは、
臨床現場で新薬が有効に使用できるように
市場の動向や学術論文を調査し、
MRが使用する文献やパンフレットが
医学的に正しいものか監修します。
いずれの職種もアカデミックな要素も強いですが、
臨床とは異なり、
マーケットへのアプローチが重要になってくるようです。
どうやってMDになるの?
もっともMDになるのはとても大変です。
製薬会社やCRO(受託臨床試験機関)、
SMO(試験実施機構管理機関)の求人は
基本的に非公開なので、
求人を見つけるのが難しいのです。
やっと見つけても一般企業と同様に、
書類選考から複数回の面接があり、狭き門となります。
MDになるためには
「リーダーシップ」
「コミュニケーション能力」
「協調性」などが重視され、
臨床経験も最低5年程度は必要ですが、
反対に10年以上になると
ポジションが用意できずに敬遠されるそうです。
さらに外資系企業が多いのも特徴で、
本国への電話やメールでのやり取り、
海外の論文や文献などを原文のまま読み込むなど、
かなり高い英語力が求められます。
もちろん、業務の中で英語力を高めることができるので、
基本的な英語力と英語に対するアレルギーがないことが大事です。
MDの魅力とは?
MDには臨床医にはない魅力がたくさんあります。
まず、ワークライフバランスが大変良いです。
一般企業に勤務するので土日祝日は休みですし、
当直もオンコールもありません。
残業も一般的な会社員と同程度です。
年収は1500万円~2000万円程度が想定されます。
臨床医と異なり
目の前の患者に対して
直接治療するわけではないのですが、
新たな医薬品や治療法を世に出すことによって、
より多くの患者を助け、
医療の発展に大きく貢献していくことができます。
また、臨床から離れてしまうことを不安に思う方も多いと思いますが、
最近は週1回程度の非常勤での勤務も許可されることが増えてきており、
専門医の維持も十分できます。
高まるMD需要
MDになったけれど、
やっぱり臨床が好きだという方も多いそうです。
向き不向きなのでしょうが、
薬は医師が作るものという海外のスタンダードが
やがて日本のスタンダートになってくると予想されることから、
ますますMDの需要は高まってくるのではないでしょうか。
また、そのワークライフバランスの良さから
子育て世代にも人気は高まっているそうです。
子育てをしながら
医師として臨床とは違う
キャリアを積み上げていくことができるというのは
魅力的でしょう。
これからのキャリア
これからの医師はどのようなキャリアを築いていくのか、
自分で考え自分で行動する時代に変わってきました。
でも、自分の判断が正しいのか間違っているのか、
そもそもどのような可能性があるのか、
なかなか相談できる相手はいません。
転職相談しようにも
親身に話を聞いてくれるところは
なかなか少ないのが現状です。
きっちり着実に、
先を見据えるためにも
まずは信頼できる相手にご相談を。
それでは、また…。
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