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医療行為は現行の法律では裁けないのではないか?

医療司法医師

おはようございます。

医師の転職、開業の情報提供をしている
医師転職相談センターの運営企業、
ジーネット株式会社の小野勝広です。

医療司法医師

たまには難しい事を書きます。
まずは民法709条についてです。

条文では、
「故意又は過失によって他人の権利又は法律上
保護される利益を侵害した者は、
これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」
となっています。

詳しく知りたい方はこちら ↓
wikibook 民法第709条

次は第38条1項です。
「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。
ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りではない」

勘のするどい方はお分かりでしょうが、
<医療行為は現行の法律では裁けないのではないか?>
と、そんな事を考えています。

「故意又は過失」とありますが、
故意に患者に不利益を与えようとした
医師は裁かれて当然と思いますが、
昨今メディアを騒がせている医療ミスは
決して故意ばかりではない、
むしろそのほとんどが良かれと思っての
治療行為であると思います。

当然、「罪を犯す意思がない行為」なはずです。

問題はこの「過失」の部分でありますが、
その最もたるものは
「業務上過失致死傷罪」であります。

詳しくはこちら ↓
Wikipedia 業務上過失致死傷罪

この中に、
「医師の医療行為は、
医師という社会生活上の地位に基づいて
継続反復して行われるものであり、
その過誤によっては患者の生命身体に危険を生じるもの」

だから当てはまると書かれています。

しかし、医療の世界だけに関わらず、
自動車事故を始めとして、
何か業務上でのミスがあると
何でもかんでも業務上過失を問われるのは
どうかと思います。

ある意味では法律家の逃げ道の様な…
便利な法律です。

だいたい医療行為は、
検察や警察が
正確に理解できる様なものではないと思いますし、
単純なヒューマンエラーというよりは、
その背景にあるもの、
それこそ医師を始めとした
医療従事者の労働環境の問題など、
あまりにも背景は複合的であり、
ある医師のある医療行為だけを問う事は
できないのではないかと思うのです。

wikipediaの中にも、
「単純ミスを引き起こした背後要因の改善が期待できず、
いくら特定の医療従事者個人の責任を追及し厳罰に処しても、
ヒューマンエラーは減少しないとの指摘がある」
と書かれています。

我々の社会は、
もっと根本的な事を
考えねばならないのではないかと感じています。

まやかしの法律論ではなく、
医師や医療機関は必要なのか?
医療に対して我々の血税を投入すべきかなのか?
医学の発展は我々国民にとって歓迎すべき事なのか?

答えはすべてYESのはずです。

細かい事を言い出せばキリがない訳ですが、
少なくとも原則的に医療は
社会の為、国民の為にある訳で、
1件のミスを大げさに騒ぎ立てるのではなく、
原則論やグランドデザインを念頭に医療を考えていかねば、
結果的に我々の社会、
我々国民全体に不利益が降ってくる気がします。

故意で患者に不利益を与える医師は
厳罰に処すべきですし、
その言い逃れを許さない法体系や
調査機関は必要だと思います。

ただ、それと医療ミスを法的に裁くのか?
担当医師個人を裁くべきなのか?の問題は別だと思いますし、
医療ミスは法律ではない部分で、
医療の内側から裁くシステムが必要かと思います。

ってな事で、相も変わらず、
当初考えていた内容とズレてしまっている文章ですが…
こんな事を考えています。

私は、法律家と多く接してきましたが、
法律家ではありませんので書かれている内容に責任は取れません。

あくまでも、
イチ個人のイチ意見という事で
よろしくお願いします。

ただ、最近は「予防法務」という事が企業でも叫ばれており、
その流れが個人情報保護や
コンプライアンスという流れになっています。

医師個人で予防法務を考えると、
やっぱりインフォームドコンセントなんでしょうね。

<丁寧に説明し、同意書を取る。>

すでに導入されている病院もあるでしょうが、
大きな手術は別として、
通常の診療やよくある小さな手術では
まだの場合も多いかと思います。

ただの風邪で、その原因、治療方針などを説明するなんて、
外来の忙しさを考えれば難しいんでしょうけど、
想定外の事が起こり得る症状の場合は
何らかの文書を取っておいた方がいいのかもしれませんね。
嫌な時代だなとは思いますけど。

法律よりも道徳。
ルールよりもモラル。

時代は、性善説では生きにくくなっているのは
間違いないですね。悲しいけど…。

それでは、また。

 

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