おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職・開業コンサルタントの
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「やぶ医者
~誤診、ミス、事故はこうして起こる」
祥伝社 東海林 茂樹 を読みました。
まず目次ですが…
<旭川医大法医学教室>
1、達人の盲腸手術
2、鍛錬はホラー映画で
3、遺体は北海道に流れ着く
4、北見美人美容師殺人事件
5、マダムはなぜ凍死したのか
<秋田大第一外科医局1>
6、奴隷の日々が始まった
7、手術場に怒号が響く
8、研修医、気管切開を決行す
9、麻酔事故はこうして起こる
10、不思議な膀胱
<秋田大第一外科医局2>
11、外科科長のゴッドハンド
12、医者が嘘をつくとき
13、なぜ、ガーゼを置き忘れるのか
14、ダメな外科医は前線へ
<秋田労災病院>
15、戦う外科医
16、秋田労災病院の改革
17、外妊は時間との勝負
18、知恵なきものは汗を出せ
19、外科医という戦闘機乗り
20、台湾ダンサーの左環指
<小坂鉱山病院>
21、病院を黒字にする方法
22、尻を磨いて大腸カメラ
23、毎月、乳房を触りなさい
24、昆布の祟り
と、このようになっています。
著者が自身の経験をありのままに、
そして面白おかしく書いている事が
この目次からおわかりになると思います。
そして、私のような医療を学んでいる人間や、
若手の医師、研修医の方などには、
かなり面白く読める本なのだと思うんです。
し・しかし…、
どうしてこんなタイトルになってしまうのでしょうか?
ごく一部には
このタイトルから期待されるような内容もありますが、
大半はタイトルからは程遠い内容となっています。
売る事を考えれば
センセーショナルなタイトルを付けた方が良いというのは
その通りなのでしょうが、
それが返ってマイナスになる事もあると思うんですね。
この本は著者が、
とても楽しく自身の若かりし頃を
振り返って書いてくれています。
それだけで読み応えはありますし、
充分に面白い本になっています。
ん~、タイトルが台無しにしている感じを受けました。
残念…。
さて、タイトルを抜きにすれば
面白い本でした。
著者である東海林先生の医師としての人生を
そのまま赤裸々に書いていらっしゃいます。
ところどころ、そこまで書いていいの?
という話題もありましたが、
日々診療に当たってきた中での
様々なトピックスをご紹介してくれています。
医学的に参考になるとか、
小説的な面白さがあるとか、
そういう類ではありませんが、
エッセイ的な面白さがあると感じました。
こういう飾らない言葉で
医師としての経験をオープンにする事は、
これからの若手医師にとっては
かなり勉強になるのではないかと思います。
自分だったらどうする?とか、
反面教師にするとか、
捉え方はいろいろかと思いますが、
それこそお酒を飲みながらの雑談のような、
そんな良さがあるように思い、
意外とそういうアナウンスってないと思いますので、
貴重な本ではないかと思います。
もっと、いろんな先生が
こういう本を書いたらいいのに…。
そんなように感じました。
重ね重ね、タイトルが残念です…。
それでは、また…。
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