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医療業界の採用シーン

医師なりすまし事件、その後…

医師 なりすまし 医療行為 医師免許証 経歴詐称 ジーネット株式会社

おはようございます。

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職・開業コンサルタントの
ジーネット株式会社の小野勝広です。

先日ある新聞社から取材を受けました。

内容は以前にもブログに書きましたが、
例の医師なりすまし事件についてです。

「医師なりすまし事件と人材紹介会社…」
https://gnet-doctor.com/archives/3046

この事件自体は、
容疑者が逮捕され、
容疑を認めている事、
また幸いにもこの容疑者が関わった
医療行為によって病気が悪化したなどの
被害は確認されておらず、
病院側が真摯に受診した方々へのフォローをしている為に、
取り合えず収束の方向に向かうのではないかと思います。

容疑者は、
「医療行為はできないと思ったが、
健康診断くらいならできると思った。
子どもの教育費や生活費のためにやった。すみません」
とのコメントを残しているそうですが、
とんでもない話しです。

これは医師法違反だけでなく、
完全な詐欺に当たるのではないかと思います。

当局には厳格に対応して頂きたいと思います。

さて冒頭の取材の件ですが、
感じたのは下記3点です。

1、医療業界における人材紹介会社についての現状確認
2、なぜこのような事が起こってしまったのかの原因追及
3、業界内部にいる人間がこの事件をどう捉え、
今後どうすべきかを、どのように考えているかのリサーチ

非常に残念な話しですが、
人材ビジネス業とは、
まだまだ社会的な認知度が低いと
私は考えています。

時々、人材派遣と職業紹介が混同されていたり、
そもそもの存在価値が誤解されていたりなどの
報道を見掛ける事も多いです。

派遣と紹介などは完全に混同されてますしね。
全然別ものなんですよ…。

おそらく記者の方にもそんな認識があり、
特に医療系の人材紹介は歴史も浅く、
人材ビジネス全体の中でも影響力が低い為に
正確な情報を得たいと考えているのかなと感じました。

また医療業界における求人ニーズや
転職志望者の動向などについても
いくつか質問があり、
そもそもこのような事件が起こってしまう要因が
何なのかを探りたいと考えている素振りもありました。

そして今後の対策をどうすべきかなどの話しでは、
医師免許証を写真付きにすべきではないか?などの
多少誘導的な質問もありましたが、
実際に私はそう考えておらず、
ごくまともに人材紹介の手順を踏めば良いだけであり、
それを怠っている会社側の問題、
そして経営者の責任の問題をお話ししました。

この記者の方も
多分複数の業界内部の人間から
話しを聞いていると思いますので、
私のお話しした事が
どのように扱われるのかわかりませんが、
今まで受けた取材の中では
わりと真摯な対応をしているように感じましたので、
できれば本質の部分に切り込んで頂きたいなあと思います。

私はこの事件のポイントを
下記のように考えています。

1、経歴詐称
2、人材紹介会社の手順、システム
3、医師不足

経歴詐称は随分と昔から行われており、
現在も未だに行われています。

これは発覚した際には
解雇事由にもなる重大なルール違反です。

これは、もうしてはダメというしかないのですが、
ありのままの自分では採用されない、
採用されにくいからと言って、
隠したり、偽ったりしても
いつか必ずバレますし、
間違って採用されても
仕事はまともにできないでしょう。

いつバレるかヒヤヒヤしながら
仕事をするのも辛い事でしょうね。

今回の事件だけではなく、
経歴詐称はあらゆる分野でしてはいけない事だと思います。

人材紹介会社の手順、システムについてですが、
ここについて語ると長くなってしまうので1点だけ。

人材紹介とは労働集約的な産業です。
おそらく経費の大半を人件費が占めている事でしょう。

ですので、経費を下げようと思えば
人件費を下げるのが最も早いです。

とは言え事業を円滑に遂行しようと思えば、
マンパワーは必要不可欠です。

マンパワーを確保しつつ
人件費を下げようとすると、
給与の高いベテランを切り、
未経験者や経験の浅い社員を採用するのが
最も手っ取り早い。

しかし、これでは人件費を下げるという
目的は実現できるものの、
その裏側ではノウハウの流出、
マネージメントの不足などがあり、
これが今回の事件の要因のひとつでもあると思うのです。

当ブログではよく書いている事ではありますが、
コンサルタントの質の低下という事になりますね。

しかし、これは1人1人のコンサルタントの責任だけではなく、
経営判断の問題が大きいと考えております。

そして最後の医師不足ですが、
国家として医師の適正な人数を
どう考えれば良いのかは
非常に難しい問題だと思います。

超高齢化社会が進行する中で
医療機関に掛かる患者数は増えている訳で、
医師の必要性は高まるばかりです。

しかし、医師を育成するのには時間が掛かる訳で、
その際の需給バランスが
どうなっているのかは実に難しいです。

また、医師1人1人もそれぞれの考えで
自分の未来を考えていくでしょうから、
医師不足が深刻な地域、
診療科目を選ぶとも限りません。

その意味では医師不足を解消するというのは、
非常に難しい問題であり、
それがある為に各医療機関は
医師確保に躍起になっている訳で、
猫の手も借りたい程の繁忙な職場ではある医師が
仕事を探しているなんて情報が入ってきたら
つい手を伸ばしたくなってしまう事でしょう。

いずれにしても
今回の事件は関係者にとって
考えさせられる部分が多い事と思います。

つまり医療とは
それだけ国民全体の財産である事の
証明とも言えるのではないでしょうか。

そんな医療を冒涜するかのような
今回の容疑者には強い憤りを覚えます。

そして同業として、
今回の容疑者を繋いだ人材紹介会社は
猛省すべきではないかとも思います。

しかし残念ながら反省が浅く、
責任転嫁している様子も伺えます。

前回のブログでも書きましたが、
社名の公表は医療業界、
人材紹介業界双方の為にも
必要なのではないかと思うのです…。

医師 なりすまし 医療行為 医師免許証 経歴詐称 ジーネット株式会社

なぜマスコミは社名の公表に
踏み切らないのでしょうか。

多額の広告費が入っているとも思えませんし、
社会正義の為には公表して、
業界や会社の猛省と
早急な改善策を促すべきではないかと思います。

厚生労働省は各医療機関に対して
本人確認の徹底を求める通知を出すそうです。

これは当然の処置ですし、
問題の本質の1/3程度は解決するのでしょうが、
100%の解決には至らないと思うのです。

だからと言って
一部の業者の怠慢が新たなルールを作る事に繋がり、
自由度を下げる事になるのもどうかと思います。

もう少し私の中でも問題を整理して、
根本的な問題解決を考えてまいりたいと思います。

それでは、また…。

*ジーネットTV 動画も続々アップしています!

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