長年、クリニック開業を目指してきたＥ先生。
６社の開業支援業者との面談を通して、
最終的に２社を絞り、
どちらにするか悩みに悩んで決断しました。
最終的にＥ先生が選んだのは
医療機器会社の開業支援部門でした。
担当者が誠実そうに見えた事、
医療機器に関して安心できそうな事、
開業支援に関しては無料なのでコストダウンになる事、
これらが決断の理由だったそうです。
ところがその後はいろいろあったそうで…。
まずいきなり医療機器の営業をされたそうです。
ここから決めていきましょう…と。
いや開業物件を探すのが先でしょう…と
Ｅ先生は疑問に感じながらも
本業だからしょうがないか…と思いつつ
いくつかを選んだそうですが、
これも必要じゃないですか？
あれもあった方が検査できますよ…と
強引におススメされるそうで…。
ようやく物件探しに入ったと思ったら
医療モールは避けたい、
ビルのテナントを探して欲しいと何度伝えても
医療モール、メディカルビルの案件ばかり
案内してくるそうです。
どれもＡ社かＢ社の調剤薬局が入る事から、
これはグルになってるのかなと
不信が高まるばかり。
致し方ないので自分で探して
ここはどう？と逆に提案するしかなくて…。
銀行からの融資を受けなければならないので
税理士さんを紹介して欲しいと依頼すると
最も信頼できるという税理士さんを紹介してくれました。
ところが…
Ｅ先生はこの税理士とはどうも相性が合わず、
言う事を素直に受け取る事ができません。
他に税理士さんはいませんか？と言っても
この先生が最も信頼できますとにべもなく…。
全く思うように進まない中で
Ｅ先生はこの開業支援会社への信頼は低下の一方…。
挙句の果てには物件も
そろそろここで決めて下さいよ…と
自分がすでに断った物件を
再度プッシュしてくる始末。
ここがダメならこの辺ですね～と
自分の希望する開業場所から
かなり遠い所を案内してきます。
しかも案の定、Ａ社とＢ社の案件。
こ・この会社とやり取りをしていても
何も進まないかもしれない。
結局、彼らの思う通りにしないと
YESと言って貰えない。
不信と疑問ばかりのＥ先生。
最後まで悩んだ
もうひとつの開業支援会社に連絡を取り、
今までの経緯を話すと…。
Ｅ先生、無料で開業支援をする業者なんて
そんなもんですよ。
私どもはフィーを頂きますけど、
Ｅ先生の望む方向に導きますし、
必ず選択肢を提示します。
結局、既製服を選ぶか、
オーダーメード服を選ぶか、
そういう事なんですよ…との事。
実際に開業物件があるか確認してみると
希望地の中で
ビルテナントの案件を案内してくれました。
どうすべきか悩んだそうですが、
期待が持てるのはいずれか？と考えて
医療機器会社にはお断りを入れて、
もう１社の開業支援会社に変更したそうです。
しかしこの決断が良かったようで、
すぐに物件も決まり、
税理士も決まり、
銀行からの融資も降りて
トントン拍子に話しが進んで行きます。
それから半年後、
Ｅ先生は無事に開院する事ができました。
あのままあの会社と組んでいたら
こんなに早く開院できなかったかもしれないなあ。
いやそれよりも大きなストレスで
ほとほと嫌になってしまったかもしれない。
後々知った事だけど、
前の会社はＡ社・Ｂ社から
キックバックが入るから
無理やりここの物件に決めさせようとしていたようだし、
新しい会社でも医療機器もずっと安価に済んだし、
各業者との値段交渉などもしてくれたので
すんなり予算内で収まったしな。
彼が言ってた
「私どものような
有料開業支援業者を敬遠するお気持ちはわかりますけど、
開業資金全体で考えたら
無料の所よりも必ず安く済みますよ…。」
の意味が本当によくわかった。
失礼かと思ったけど
途中で開業支援会社を変えて良かった。
あのまま好きにやられていたら
いくら掛かったかわからない。
やっぱり「只より高い物はない」んだな…と
今はホッと胸をなでおろすＥ先生でした。
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