おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職・開業コンサルタントの
ジーネット株式会社の小野勝広です。
今日のタイトルですが、
これは医師を対象にした人材紹介会社の
現状と言われています。
毎年200社程度新規参入し、
そして100社程度が撤退する…。
皆さんはどう思われますでしょうか?
おそらく他業界の紹介会社は、
買い手市場で求人不足ですから
求人が多くある医療業界は眩しく見えるのだと思います。
圧倒的な売り手市場ですからね。
もう眩しくて眩しくてしょうがないのでしょう。
ところが実際に初めてみると、
医療業界の特殊性、
医療従事者の個性やスキルの把握の難解さと直面し、
思っていた程においしい業界ではないと判断するのでしょう…。
非常に憂うべく事態だと思います。
弊社も2008年に設立した会社ですから、
まだ5年足らずです。
そもそもこの業界での人材業の進出は
2009年以降と言われています。
10年年、20年の歴史があると
アピールしている会社でも、
実態は細々とやってきた会社を
吸収合併したケースもありますし、
その意味では本当に新しい業界なんだと思います。
しかし初めたからには、
1~2年で撤退するのではなく、
じっくりと腰を落ち着けて数年はやって欲しいですよね。
当ブログでは再三指摘をしていますが、
問題は
1、医療に対する思い
2、医療従事者に対する思い
3、コンサルタントの質
この3点が欠けているのではないかと思うんです。
医療業界は単なるマッチング機能だけを
求めている訳ではないと思います。
圧倒的な売り手市場ですから、
喉から手が出る程に採用はしたいのが事実ですが、
表面的なスキルや経験だけでマッチングをしても、
それは早期退職の元であったり、
長期間働けなかったりと、
結局本当の意味でのお役立ちは
できていないという事になってしまいます。
日本の医療が抱える問題は
国策から発生しているものも多く
そういった点も踏まえて
参入の可否を検討すべきだと思います。
ここを勉強すればするほど、
本気で参入しないと
上手く行かないという事がわかると思うからです。
また医療従事者の事情や
ビジョンも把握せねばなりません。
これは実に多種多様であり、
簡単に理解ができるような代物ではありません。
ただでさえ優秀な方々が多く、
そして実現したいビジョンは
非常に崇高で、理想も高いです。
その手助けをしようと思えば、
多くの医療者と多角的な話題で
接しなければならないでしょう。
仕事として割り切って
できるものではないと思います。
それこそ人生を掛けて
医療従事者のお役に立ちたい、
日本の医療の為に貢献したい、
そんな思いを持たねばならないのだと思います。
また、通常人材紹介会社に登録する医師は
30代以上となりますので、
自分自身が転職をした事のない若手や、
仕事で血が滲むような苦労をした事のない人間では
信頼されないと思います。
まして、何かあれば
会社に電話を掛けて指示を仰ぐようなコンサルタントでは、
医師からしたって登録しても、
その後連絡を取りたくなくなるでしょう。
それこそエキスパートを
数名かき集めるくらいの採用意欲が
新規参入する会社には求められるべきだと思います。
単なる人事異動で
対応できるものではありません。
と、このように新規参入は
とても難しいと私は思うのです。
それでもチャレンジしたいのであれば、
それ相当の「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「情報」という
経営資源を投入して下さい。
生半可な気持ちで、
浅いビジョンで参入して欲しくないです。
これは私がどうのこうではなく、
様々な病院の採用担当者や
医師を始めとした医療従事者が言っている事でもあります。
やるなら本気でやって欲しいものです…。
私ごときが、
どうこう言う問題ではないですが、
あまりにも撤退が多いと
医療業界からの信頼を失う事に繋がると思うんですね。
営利企業として
赤字を垂れ流してまでも続ける事はできない訳ですから、
最初の参入の部分で慎重な検討をして欲しいものです。
そうでないと痛い目に合いますからね…。
まあ人の事をどうこう言う前に自分自身が頑張ります。
それでは、また…。
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