病院が銀行から融資を受けるためには?

おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職・開業コンサルタントの
ジーネット株式会社の小野勝広です。
少し古い雑誌ですが、
下記の写真にある週間ダイヤモンドに
面白い記事がありましたので、ご紹介致します。
週刊ダイヤモンドは
時々医療に関しての特集を組んでおり、
私などはいつも勉強をさせて貰っています。
病院のランキングについては
どうかな?と思いますが、
それ以外の記事は実に参考になります。
特に今回号は面白かったですね。
その中でも今回のタイトルにもしましたが、
「病院が銀行から融資を受けるためには?」という記事に
私は反応しました。
下記、病院や診療所の経営層の方には
参考になるのではないでしょうか?
<銀行はここを見ている!>
1、他の病院との差別化ができていない。
2、流行に左右され、小手先の対策ばかり講じる。
3、事務局長など、コスト管理をしっかりできる人がいない。
4、理事長などがやみくもに事業を拡大する。
5、経営不安があり、診療報酬債権を担保として取られている。
6、キャッシュフローの約7倍を超える借り入れがある。
7、医師や看護師が辞め始めている。
8、後継者や、病院の要となる人が不在。
9、周辺地域の人口が減っているなど、一定の患者数が獲得できない。
10、患者への対応の仕方が横柄であるなど、将来的に患者離れが起きそう。
病院が資金繰りなどについて
頭を悩ませるというのは、
本来はあまり良い事とは思いません。
ですが国の財政に余裕がない訳ですから、
これからは益々自立して
独立採算制を取らざるを得ないですね。
この10項目の全てが正しいとは思いませんし、
全てを実現するのは相当に困難な事だと思います。
しかし、ひとつひとつの項目を
経営指標にする事で
改善される課題もあると思いますし、
そんな経営者が増えて欲しいなあと希望致します。
私の仕事的には、7と8ですね。
正直離職率の高い病院に、
医師をご紹介するのはかなり躊躇しますし、
医療現場におけるトップがはっきりしない病院も
ご紹介しにくいです。
当然、採用活動に悪影響を及ぼすでしょうし、
現場の医療者が不足しているとなると
銀行もおいそれとは資金提供できないのでしょうね。
そうは言っても、
病院が資金繰りを悪化させ、
倒産するというのは社会的な影響も大きいですし、
場合によっては人の命にも関わる問題です。
銀行もその辺りはよく理解しているのでしょうが、
とは言え営利企業でもありますから
貸し倒れだけは勘弁と考えているのでしょう。
別に病院に限った事ではありませんが、
すべからく経営に携わる方には
健全経営を心掛けて頂きたいものですね~。
私自身ごく短い期間ではありましたが、
経営というものに携わる機会を持ち、
非常に勉強になりましたし、
苦しかったです。
多忙な医師が経営者になるのは大変ですが、
医療現場を理解していない方が
経営者になるのは難しいですし、
医学を知らない経営者が
病院を経営するのもどうかと思います。
銀行の言っている事は
経営論的には間違いのない事でしょうが
医療は効率的な経営をすればいいというものでもなく、
その辺りのさじ加減というのは
実に難解だと思ってます。
病院のない地域は社会的に良いとは言えません。
志の高い医師に頑張って頂きたいです。
そしてそんな方々も応援してまいります。
それでは、また…。
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