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救急車の受け入れ拒否と受け入れ不能は違うのだ!

救急車 受け入れ拒否 受け入れ不能 たらい回し 応召義務 ジーネット株式会社

おはようございます。

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職コンサルタント歴13年の
ジーネット株式会社の小野勝広です。

先日、非常に残念なニュースがありました。

要約しますと、
<埼玉県久喜市の一人暮らしの男性が今年1月、
「呼吸が苦しい」と119番したが、
25病院から計36回にわたって
受け入れを断られているうちに容体が悪化し、
約3時間後にたどり着いた病院で死亡した。>
という内容です。

マスコミは、たらい回しだ!
病院側の受け入れ拒否だ!と騒ぎ立てている所もあれば、
冷静に事実だけを伝えている所もあります。

メディアがこんな状況ですから、
一般の方々もたらい回しとか、
受け入れ拒否という言葉を使いがちですし、
私自身も過去当ブログで
たらい回しという言葉を使い、
読者さんからご指摘を受けた事もあります。

そもそも、今回の件で病院側の断った理由は、
1、専門の医師がいない。
2、集中治療室のベッドが空いていない。
3、人員不足で処置が困難。他の患者さんの対応中である。
というものが大半だったようですね。

専門の医師がいないのに受け入れてしまって、
もし適切な治療ができなければ、
今度は訴訟などに発展する可能性もあるでしょう。

ベッドが空いていない状況で受け入れてしまったら、
また対応できる医療者がいないのに受け入れてしまったら、
それは結果的に患者の為にもなりません。

深夜帯の救急ですから、
ただでさえ病院にいる医師や看護師は少ない訳です。

その中で他の患者さんの対応中であれば、
これまた受け入れる訳には行かないですね。

逆に患者側のモラルとして、
空いている時間の方がいいから
夜間帯の救急を利用する輩もおり
問題になっていますが、
もしこのニュースの当日同時間帯、
同地区でそんな方がいたとすると、
それは大問題ではないかと思います。

何だかこの件っていろんな問題がありそうですね。
そして素人にはわからない構図もありそうであります。

少なくとも私が思うのは、
1、医師や看護師はなぜ不足してしまったのか?
2、病院はなぜベッド数を増やせないのか?
3、患者側のモラルはなぜ崩壊したのか?

この点を追求せねばならないのではないかと思うのです。

あたかも病院側が
救急車の受け入れを拒否したかのような報道や、
医療者側の勝手な都合で、
たらい回しをしたかのような報道は誤りです。

病院側にとっては、
救急受け入れは
実は貴重な収入源でもありますので、
医師や看護師が多く在籍していて、
無理のない夜勤シフトを組めるのであれば
そうしたいと考えるはずです。

ベッド数が多ければ多いほど、
それだけ受け入れる事のできる患者さんも増える訳で、
つまり、それは病院の収入に直結しますから、
対応できる医師、看護師がいるのなら、
ベッドも増やしたいのでしょう。

そういった背景を知らずして
病院が受け入れを拒否したかのような報道には
大きな違和感を感じます。

ある医師は、
患者を救いたくない医療者なんていないと
断言していました。

どんなに忙しくたって、
疲れていたって、
そこに患者さんがいれば
身体は自然に動くものだとも言っています。

つまり、病院や医師を初めとした医療者側に
原因や責任を求めるのは誤りなんですね。

であれば誰か?どこが?ですが…、
本来それを調べ、周知するのが
メディアの役割なんだと思うのです。

医療ってインフラのひとつだと思うんですね。
だからこそ国民を惑わせたり、
ミスリードするような報道は宜しくないと思います。

救急車 受け入れ拒否 受け入れ不能 たらい回し 応召義務 ジーネット株式会社

財源の問題は避けられませんが、
少なくとも法や制度、
システムを改善する事で
防げる部分もあるのではないかと考えています。

そういう仕事をしている方が
この日本にはいる訳でして、
心からその方々に頑張って欲しいなと思いますし、
少しでも本当の事を
多くの人に知って頂きたいなあとも思います。

それでは、また…。

*ジーネットTV 動画も続々アップしています!

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