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医療訴訟という選択肢

2013年4月5日by gnetdoctor0

おはようございます。

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職コンサルタント歴13年の
ジーネット株式会社の小野勝広です。

昨今、医療訴訟が増えています。

それが良いのか悪いのかは
正直私にはわかりません。

アメリカ型の訴訟社会が
始まったとも言えるのかもしれませんし、
医療者に対する不信や
不満が高まっているのかもしれませんし、
一般国民の権利意識が強まっているのかもしれません。

きっと何かひとつの理由でこうなったのではなく
様々な要素が複雑に絡み合って
こうなっているのでしょう。

私自身の立ち位置は、
多少医療側を知っている
一般国民という所だと思います。

ですからごくごく一部ではありますが、
医療者の方々から直接お話しを伺い、
思う所もたくさんあります。

現場の医療者は様々な矛盾と戦いながら、
目の前の患者さんの為に
必死になっているんだと思います。

またそもそも医療というものが
不完全なものであり、
人間の身体が全て解明できている訳でもありません。

ひと昔前と比較すれば
格段にわかってきた事は多いのでしょうが、
それでもわからない部分も多い訳です。

これをすれば確実に治る…。

そんなものがあるならば
医療者は喜んでそれをする事でしょう。

ですが現実的には
これをすれば治る可能性があるとか、
高いというものな訳ですよね。

人間の身体ってのはすごいものです。

ある人には抜群に効くものが、
ある人には全く効かない、
それどころか副作用が出てしまう。

そういう話しもよく伺います。
果たしてこれは医療者の責任なのでしょうか。

もちろんそれをも克服すべく、
全国の研究者達は寝る間も惜しんで
仕事をしている訳ですが、
そんな簡単にはいきません。

人は必ず死ぬという事。
人体にはまだ解明されていない点が多い事。

我々患者側はここを出発点にして、
医療者を理解し、タッグを組み、
病気や怪我と戦わねばならないと思います。

医療者の怠慢や明らかなミス、
故意の不誠実な診療に関しては
訴訟を起こすのも致し方ないかとは思いますが、
何でもかんでも訴訟にするのはどうかと思います。

聞いた所によると、
医療訴訟は勝訴する確率は
他の訴訟と比較してもかなり低いそうです。

それだけ大部分の医療者は
真っ当な事をしているという事ではないでしょうか。

勝っても負けても弁護士費用は掛かる訳で、
穿った見方をすると、
訴訟して負けるという事は
弁護士を儲けさせているだけなんて事も
言えるのかもしれません。

もちろん勝訴する場合もある訳ですし、
医療者側に問題があるケースだってあります。

だから訴訟を起こす事自体を否定はしませんが、
それよりも何よりも
まず我々一般人も医療というものを知り、
医療者の事情や医療を取り巻く環境を知るという事も
大切なのではないかと思います。

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昔から為政者の常套手段として、
民同士を争わせるという手法が使われてきました。

民と民が争う事で為政者が統治しやすくなる…。

大げさな話しかもしれませんが、
医療に関しては
医療者と患者側を争わせている感じもするんです。

でもそれは医療者にとっても、
患者側にとっても良い事はありません。

むしろ医療者と患者側は
手を取り合って
為政者と戦わねばならないのではないかと思ってます。

現代の日本では選択肢は常に複数あると思います。
だからこそ自分にとって、
社会にとって、
より良い選択ができるようにならないといけませんね。

それでは、また…。

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