おはようございます。
医師のキャリアプランを軸にして
転職やクリニック開業で希望を叶えるサポートをする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
転職を検討するにあたって
意外とスケジュールは重要です。
無茶なスケジュールを立てると
どこかで無理がたたって
破談する事だってありますからね…。
本日のブログのタイトルは、
【 医師の転職スケジュールは一般とは異なります! 】
といたしました。
医師の転職スケジュール!
この手の話題は当ブログでも
何度か取り上げておりますが、
大事なことですので何度でもお伝えします。
転職を検討するにあたって
適切なスケジュール感を持つ事は非常に重要です。
このスケジュール感を見誤ると
辞めるに辞められない…とか、
次の職場が待ちきれない…とか、
泣く泣く辞退をするような状況に陥ります。
これはなぜか?
普通、一般的な職業の転職の場合は、
そのほとんどが次の職場を決めてから
現在の職場に退職の申し出をする事が多いです。
なぜならもしかしたら次が見つからない…という
可能性が決して小さくないからです。
では医師の場合はどうでしょうか?
次の職場が見つからないという事があり得るでしょうか?
希少な診療科目であったり、
特別な希望を持っていたりするならば
その可能性もなくはないでしょう。
しかし一般的な科目で、
ごく普通の希望条件であれば
100%決まると言っても過言ではありません。
ですから医師の場合は、
次の職場を探す方のスケジュールは
それほどの心配がないのです。
むしろ心配があるのは…。
退職スケジュールを立てましょう!
医師は簡単に辞める事ができにくい職業です。
主治医になっていれば…
後任がいなければ…
1人医長だったら…
そう簡単には行かないですよね。
また大学医局に所属していれば
独自のルールがありますので、
それをないがしろにするのは宜しくありません。
ついでに自治体病院についても同様です。
私の経験上ですが、
大学医局、自治体病院にお勤めの先生は
特にこの退職スケジュールを慎重に考えた方が良いです。
民間病院は3か月前に申し出れば良いなど
わりと柔軟な対応を取ってくれるのですが、
大学医局と自治体病院はそうではないようです。
例えば6か月前とか、1年前に
退職(退局)を申し出ねばならないとします。
6か月前ならまだ何とかなるとしても
1年も前に次の転職先を決めるというのは
さすがに受け入れ先の病院さんも困ってしまうのが
ごく普通の姿なんですね。
もちろん1年待つよ!と言って下さる病院さんもあります。
しかし1年先だとわかんないよね…とおっしゃる
病院さんもあるだろう事は
先生方もおわかり頂けると思うのです。
こういった場合は先に退職のスケジュールを立てて、
上司との相談をしながら、
その上で転職活動を行うという事もあり得ますし、
他職種と比較すると
この展開での抱えるリスクはあまりありません。
もう少し具体的に言いますと
今、8月です。
来年4月に新天地を探そうと考えていらっしゃるとします。
この場合は
ある程度今の職場との話し合いをしておいた方が良いです。
来年3月末で辞める事ができそうだという
多少なりとも確約に近いものを得ておいた方が無難です。
来年4月の新天地なら
今年の秋口から年末に動けば
余程の事がない限り次の職場は見つかります。
年明けでも充分に間に合います。
だって医師の転職マーケットは売り手市場なんですから。
求人(医療機関) > 求職者(医師)
という構図なのですから、
次の職場が見つからないという事は
ほとんどない訳です。
とは言えレアケースはありますから
早めに相談するという意味も含めて
動き始めた方が良いと思います。
定期非常勤などは
タイミングの問題があったりしますけど
病院側としては常勤医師は
喉から手が出る程に採用したいのが普通です。
退職の申し出ってどうすれば良いのか?
次の職場が決まった。
条件もまずまずだ。
よし、ここに行こうと決断した。
今の職場に退職の申し出をした。
ここから時間が掛かるんです…。
場合によっては強烈な引き留めにあったり、
半年後、1年後なら認めると言われたり、
後任が決まるまでは責任を持って働いて欲しいと言われたり、
まあそんなに簡単ではありません。
だからこそ退職の申し出を
どのようにすべきか?が大事になります。
私からできるアドバイスは下記の3点です。
①いきなり退職届などを出さない。
②話し合うスタンスで辞意を表明する。
③1度で済まさない。何度でも粘り強く交渉する。
面倒くさいと思うかもしれません。
しかしこういったプロセスが
飛ぶ鳥跡を濁さずに繋がり
円満退職になっていくのです。
今まで数多くの医師の人生の転機、
転職、退職の場面に携わってきました。
やはりスムーズに事を運んだ先生は
プロセスを大事にしていたんです。
逆に次が決まったんで辞めますという
性急な申し出は揉める元となってしまっています。
是非頭の片隅に入れておいて欲しいです。
本来ならエージェントが
ここまでしっかりサポートすべきなんですけど
誠に残念ながらそこまで気の利く担当者は少ないです。
もっと言えば
いざという時に全く頼りにならない担当者も多いです。
だからこそこういった情報発信を
これからも続けてまいります。
それでは、また…。
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