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キャリアプラン上の自己評価が他者評価より高かったら意味がない!

2018年8月9日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランを
事例、ノウハウを提供しながら
転職、開業、経営シーンでサポートし続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

優秀さを示す能力のひとつに
自己分析が的確であるという事があると思います。

こういう方は自己を客観視できるので、
キャリアプランを構築するのも上手いんですよね。

本日のブログのタイトルは、
【 キャリアプラン上の自己評価が他者評価より高かったら意味がない! 】
といたしました。

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自己分析とは?

自分の事を見つめ直す。

言葉にするとスゴく簡単なのですが、
これ、やはり難しい事なのだと思います。

なぜならどうしても人は
自分に都合の良いように考えてしまいますから…。
もちろん私もそうです(笑)。

でも自己分析って
それでは意味をなしません…。

自分の事を評価するのは自分自身ではなく、
他者でありますから、
いかにして自己分析に他者の視点を組み込むか?
これが肝心要なのだと思います。

もちろん自己評価というのもありますが、
それはあくまでも自分自身の中だけでするものであり、
社会性としては価値を持ちません。

しいて言うなら
自分らしく自信を持って生きているか?くらいで
それはもちろんあった方が良いですが、
自信があろうが、
自分らしく生きていようが、
社会が評価するのは実績や能力ですからね…。

甘い自己評価をするよりも、
厳しい自己評価をして、
自分の欠点を冷静に把握していたり、
それをいかにして克服しようとしているか、
そういう取り組みの方が
社会的には評価されます。

とは言え
自己分析というのは、
キャリアプランの根幹でもありますし、
折を見て済ませておくべきと考えます。

その際のポイントになるのは、
定量化定性化でしょうか。

定量化はデータで表せますので、
嘘偽りなく数値化すれば良いですね。

ところが定性化は相対的な価値ですから
なかなか自己分析が難しいと思います。

他者分析、マーケット分析!

自分ってどうだ?
自分って何だ?
自分という人間の存在価値って何だ?

このような自己へのアプローチは
かなり哲学的な問題でもあり、
厳密に考えようと思えば
あまりにも深く、難解なものになってしまいます。

本来、キャリアプランのベースには、
人生設計や将来設計が必要である事を鑑みると
ここまで追求したい所ではありますが、
まず一般的なキャリアプランを考える際には、
いずれは必要になるという
認識を持っておけば宜しいでしょう。

キャリアプラン上は
まず定量化できる実績の棚卸が第一段階です。

その上で定量化したデータを
個別具体的な定性化に置き換える作業が必要ですね。

この定性化が自己分析と関わってくるのですが、
独りよがりにならないようにする為には、
他者を分析してみる事、
そしてマーケットを分析してみる事をおススメいたします。

他者を分析すると
そこには客観性が自ずと現れます。

だって他者なんですから。

この自他を引っ繰り返せば
自らの自己分析に客観性も出てくるものです。

それでもまだ「我」が強く出てしまうなら、
今度はマーケットの分析をしましょう。

転職マーケットはシビアです。

需要と供給のバランスで成り立ちますし、
いずれかの都合だけでは動きません。

また個人の都合ではなく、
集合体の流れで動きますから、
これもまた客観性を持つ為の役に立つと思います。

転職の時には、
個々の求人ではなくて、
トータルとしての転職マーケット、
開業の時には、
個々の開業物件ではなくて、
トータルとしてのクリニック開業マーケット、
大きな視点を持ってプランニングし、
そこから個に落とし込んでいくと
道を誤る事は避けられると思います。

自己評価が他者評価よりも高い!という問題

自己評価と他者評価。
やはりベストはイコールである事ですよね。

しかしどうしても人は自己評価が高くなりがちです。
特に優秀な人ほどこの傾向があります。

逆に性格的な問題なのでしょうね、
あまりにも謙虚過ぎて
他者評価が高い方もいらっしゃいますが、
このケースの問題はさほど大きくありません。

やはり他者評価より自己評価の方が
圧倒的に高い人の方が問題は大きいものです。

この問題とは何か?ですが、
私は「変われない」という事ではないかと考えます。

自己評価の高い方は、
自責よりも他責の方が多いように感じます。

そして他責にする事で、
自分を変えるべき時に変われない。

つまり飛躍のきっかけを逃がしたり、
時代の変化に付いていけず置いてけぼりになったり、
井の中の蛙大海を知らず…という状況に陥る事が多いです。

それは他者の責任にしても、
社会の責任にしても、
いくら正当化しても、
全く意味はありませんからね。

さらに自己評価を高め、
自分以外が見えなくなってしまいます。

こういう方のキャリアプランには
客観性が著しく欠けていますから、
まず思うように行かないケースが多いです。

大失敗事例!

個人情報の問題もありますので
なかなか事例は出しにくいのですが、
私の前職、つまりもう10年近く前の事ですので
1つだけご紹介します。

ある大手新聞社で記者をされていた方。

なぜか50歳を目前にして新聞社を退職して
私の前職、法律業界への転身を希望している方が
いらっしゃいました。

年齢的にも厳しいですし、
まったくの実務未経験であります。

上位資格はなく、
下位資格を取得しただけ。

最初からこれは厳しいなと思ったのですが、
本当の意味でイチから修行する意欲があって
条件面を大幅に妥協できるなら
何とか可能性を見い出せるかもしれないと考えながら
お話しを伺う事になりました。

これが実に驚きました。
さすが元大手新聞社出身の方。

いかに自分は優れていて、
多様な経験と豊富な人脈を持っていて、
高給で向かい入れるだけの価値があるのかについて
熱弁をふるう訳です。

しかしハッキリ申し上げて、
それは100歩譲って新聞社ではそうかもしれませんが、
新天地で同じ評価を受ける事は
まずあり得ません。

それをお伝えしても彼は、
自己主張を繰り返すばかりで
自分の正しさを何度となく言うのみです。

新聞社を辞めた理由も、
いかに新聞社がダメなところで、
自分のような有能な人間には向かないと言います。
20年以上お世話になった所なんですけどね…。

しかも望む条件は、
新聞社と同等が最低水準であり、
できればそれを上回りたいと…。

自己評価が他者評価より圧倒的に高い典型であり、
法律業界というマーケットについての知識もなく、
独善的なおかつ自分勝手な方でした。

正直申し上げてご希望に添えないとお伝えすると
挙句の果てには怒り心頭で
私に対してもなぜ俺を理解しないんだ、
お前のような若造じゃ話しにならんと怒鳴りつけて
席を立ってしまいました。

はあ~とため息しか出ない私でしたが、
その後、彼は自分で就職活動をしたのでしょう。

そして案の定、自分の思うようにはならず、
1カ月ほどしてから電話を頂きました。

何とかしてくれ…というヘルプなのですが、
それでもこの業界は
なぜ自分のような優秀な人間を受け入れないのか…とか、
給料が半分以上に下がるなんてあり得ない…とか、
相変わらず自分本位な事をおっしゃいます。

これではサポートもできませんから、
もっとマーケットをリサーチしてみる事、
冷静に自己分析をする事をアドバイスしました。

が、その後、連絡が来なくなりましたので、
おそらく法律業界での転職は諦めたものと思われます。

さすがにここまでヒドイ事例はそうありませんが、
自己評価が他者評価より高く、
マーケットを知らないと
このような事になりがちなのですね。

冷徹な自己分析がキャリアプランを正しくする!

キャリアプランを構築するには、
自分の過去を棚卸して、
今まで何をしてきたのか?
どの程度してきたのか?
どんな風にしてきたのか?
これを定量化と定性化しながら
冷静かつ客観的に分析する事からスタートです。

それをするからこそ
現在地点を把握でき、
今のポジションを正確に掴むからこそ
未来についても道を外さず、
実現性の高いキャリアプランが出来上がります。

独りよがりの勝手なプランでは、
他者とマーケットから手ヒドイしっぺ返しを喰らいますので、
冷静さと客観性は絶対的に必要なのです。

これは条件交渉などでも同様でありまして、
高い自己評価をバックボーンとして
自己主張ばかりを繰り返してもお話しになりません。

相手の求めているものを把握し、
相手にとってのメリットを提供し、
マーケットの水準や傾向を織り交ぜながら
対話をしなければ高条件など勝ち取れません。

なかなかいません。
ここまで自己を客観視できる人は…。

だから交渉にはプロが必要なのです。

まあ本来的にはキャリアに関しても全く同じで、
プロの冷静さを上手く活用しながら
自分にとってより良いプランを手に入れると
より良いとは思います。

それでは、また…。

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