初めての転職活動をスタートさせたZ先生。
医局側とも何度かの話し合いを行い、
今年度いっぱいの退局が認められそうであり、
ここから自分らしいキャリアを築いていこうと
意気揚々としておられます。
ところがまさかの事態に巻き込まれる事に…。
Z先生が望んでいたのは、
専門である消化器領域を中心としながらも
徐々にプライマリケアへと範囲を広げていきたいという事。
今まで肝胆膵に携わってきて
そこにはそれなりの自信があるけれども
医師として中堅どころとなり、
今後ベテランに差し掛かる際には
総合力が必要になってくるだろう…とお考えだったようです。
ご自身のビジョンを実現するためには
やはりプロの力を借りた方がいいだろうとZ先生は考えて
知名度の高そうなエージェント数社に問合せてみました。
するといずれの会社もすぐに連絡が来て、
3社の担当者と面談し
その中で最も感じの良かった人を選びました。
その方が猛烈にプッシュしてきた求人は
年収1800万~2000万円となる雇われ院長職。
いや自分は診療所での勤務を希望している訳ではなく、
できれば300~400床クラスの病院で
消化器内科医としての業務をこなしながら
総合診療にも従事していきたいので
この案件は見送ります…と伝えたのに…。
Z先生は院長職がお似合いです。
今までのご経験を活かして、
なおかつ将来的なプライマリ医になる為にも
とても良い経験となりますよ。
条件面は私がさらに交渉しますから
もうワンランク上の待遇を勝ち取ってきます。
Z先生なら年収2000万円を超えて当然だと思います。
Z先生が院長に就任してくれたら
地域の患者は大助かりとなるでしょうし、
スタッフさん達も大喜びですよ。
きっと理事長もZ先生のような方を
心待ちにしていると思います。
お会いして頂ければ必ず双方で握手できますよ。
そんな事を言われてつい気が大きくなってしまったZ先生。
そうか、しょうがないな、
じゃ1度だけ話しを聞いてみるかな…。
若干担当者に乗せられた感はあったけど
話しを聞いてみるのは見聞を広める事にもなるだそうし、
これもいい経験だろう…。
面談当日。
担当者と待合せしてカフェで打合せ。
時間ピッタリに本院に入ると
腰の低そうな事務長さんが丁寧に案内してくれました。
理事長室に入ると、
なぜか機嫌の悪そうな理事長が座ってます。
開口一番、
年収2000万円を希望しているようだけど
それだけの結果を残してくれるんだろうね?と。
はあ?別に自分が年収アップを求めた訳じゃないんだけど。
大学医局を出てすぐに診療所で院長するなんて
医師としてどうなんだろうね?
院長職ってのは最終責任者だから
本気で挑んで頂かなければならないんだよね。
その覚悟はあるの?
よくわからないまま
なぜか攻められているようで気分が悪いです。
隣に座っている担当者も助け船を出す訳ではなく、
Z先生は何と答えていいものやら…悩ましい状態です。
面談が終わり、
担当者に何か話しが違うんじゃないですか?と問うと
私も腹が立ちました、
何なんですかね?あの理事長の対応はと憤ってます。
いやいやここを猛烈におススメしたのはあんたでしょ。
しかも全然話しが違うし。
とにかくこのお話しはお断りします。
申し訳ないけど、もう連絡は不要です。
当初考えていた事と
全く違う展開になり、
なおかつ嫌な思いをさせられて
怒り心頭のZ先生でした。
オイシイ話ししかしないエージェントには
気を付けなければなりませんね。
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