おはようございます。
医師が今より職業人生を良くする為に
キャリアプランで転職やクリニック開業をご支援する
ジーネット株式会社の小野勝広です。
空前の売り手市場。
業績好調の企業が早期退職制度を実行する。
この相反するマーケットを
どう受け止めればいいのでしょうね…。
医療業界には今後どんな波が来るのでしょうか?
本日のブログのタイトルは
【 リスクマネジメントを内包したキャリアプランのススメ! 】
といたしました。
未来の事なんか誰にもわからない…
だからこそ…。
私はここ10年くらい
ずっと医師にもキャリアプランが必要です!と
僭越ながら言い続けてきました。
そんな中、時々耳にするのが、
未来のことなんて誰にもわからないよ…
いくら考えたってなるようにしかならないし…。
考えるだけムダじゃない?などの言葉です。
お気持ちはわかります。
確かに未来を見通せる人なんていませんし、
キャリアプランを打ち立てたからと言って
必ずしもその通りになんてならない…。
論点は、
未来はわからない、
キャリアプラン通りになんてならない、
だからキャリアプランなど要らない…という
結論で果たして良いものか?ですよね。
わからない、見えない、知り得ない、
だから不要だ、何もしなくて良いと決めつけて
自分が損にならないでしょうか?
私はわからないならわからないなりに、
見えないなら見えないなりに、
知り得ないなら知り得ないなりに、
しておいた方が良い、
またすべき事があるんじゃないかと
考えております。
それはキャリアプラン通りになるか、ならないかではなく、
キャリアプランを考えていく上で
手に入るものがあるという事なんですね。
実はこれが大きいんですよ。
キャリアプラン通りにならなくても、
これを手に入れておくと
人生のリスクを軽減する事ができて
想定外の事が起きた時に対応する力が身に付くのです。
キャリアプランって
そんなに小さなものではありません。
そのプロセスにも大きな価値があり、
これを持っておく事は
自分のサバイバル能力を飛躍的に高めるのです。
最悪の事態を想定せよ!?
よくキャリアプランとキャリアパスが
混同される事があります。
コトバンクさんによると…
キャリアプランとは
自分が今後どのような職について仕事をしていきたいかの目標を持ち
その実現のために計画を立てる事をいいます…とあります。
キャリアパスについては
昇進・昇格のモデル、
あるいは人材が最終的に目指すべきゴールまでの道筋のモデル、
仕事における専門性を極める領域に達するまでの
基本的なパターンのこと。
つまり「目標」と「ルート」の違いですね。
どの山に登るか?
どのように登るか?
これがキャリアプラン。
この山の頂上まで行くには
どのルートが良いか?
これがキャリアパス。
私はやはりまずはキャリアプランを
考えていくべきと思ってます。
そしてこのキャリアプランを考えるにあたって
こうしたい!こうなりたい!という
ポジティブな側面が強くなりがちですが、
そこにはリスクも内包されると思うんですね。
もしキャリアプラン通りに行かなかったら、
もしキャリアプランを持たなかったら、
こういう発想も必要不可欠です。
これがないと両輪が回りません。
上手く行く事を念頭に置いたプロセス。
上手く行かなかった事を念頭に置いたプロセス。
これこそがリスクマネジメントとなり、
両輪がグイグイ回っていく訳ですね。
つまり最悪の事態をシミュレーションする事で、
リスクも軽減されるのですね。
だってすでに想定済みとするだけで
大概のリスクは軽減されますから。
この山に、こうやって、このルートで登ろう。
だけど…
この山で遭難した事例はこういうケースがある、
このルートのこの付近では落石の危険がある、
でもその上で頂上まで登ると
こんな景色と出会える…。
このようなリスクマネジメントを含んだ
キャリアプランを考えていくのが適切ですよね。
万が一に備えた中長期的なパラレルキャリア
いつも言いますように、私は
① ライフプランを前提にしたキャリアプラン
② 中長期的な視点で考えたキャリアプラン
③ 自分らしいオリジナリティ溢れるキャリアプラン
が望ましいと考えています。
そうすると
いくら最悪の事態を想定した
リスクマネジメント済みのキャリアプランを考えようと言っても
ここ数年ならまだしも
さすがに10年、20年先の事は見えませんよね。
中長期的な視点で考えるのは
目標設定はできたとしても
リスクマネジメントは相当に難易度が高いです。
こんな時におススメなのが、
パラレルキャリアを積んでおくという事です。
これはひと言で申し上げますと
「本業を持ちながら第2のキャリアを築く」という事です。
医師の仕事で言うなら
本業である常勤の職場と
今後に向けた経験を積んでおく非常勤の職場となるでしょうか。
いや臨床医だけでなく、
産業医であったり、
地域社会での活動であったり、
ビジネス展開など他にも可能性はありますね。
もちろん本業を疎かにしてはいけませんし、
これから医師の働き方改革で
勤務時間は常勤先以外も合算で計算する、
つまり週40時間以上の勤務は
割増賃金が発生する事になりそうですから
こうなると医療機関側がおいそれと非常勤の先生を
雇用する訳には行かなくなると思われます。
もし万が一に備える。
つまりリスクマネジメントを内包したキャリアプランを考えれば
場合によってはパラレルキャリアを検討しても良いでしょう。
いずれにしてもキャリアプランって
絶対的な成功の形がある訳ではないと思うんです。
みんなはこれでいいと思ってるけど
自分はちょっと違う…なんてよくありますよね。
ましてひと昔前は大学医局でキャリアを積むのが
正道とも言えましたが、
それが悪い訳ではありませんけど、
それだけじゃない…という時代にもなってますね。
自分らしいオリジナル。
中長期的な視点。
ライフプランをベースにする事。
ホントじっくり考えて
より良い未来を手に入れたいですね~。
それでは、また…。
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