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一緒にクリニックを開業しよう!という先輩医師からの嬉しいお誘いから決裂まで…。

2020年10月12日by gnetdoctor

 

一緒に開業しないか?

そう先輩医師に声を掛けてもらったK先生。
大学医局に長く在籍して、
いつかは自分も開業するのかな?と
漠然と考え始めていたタイミングだったそうです。

声を掛けてくれたのは
同じ大学の循環器内科のエースと言われるような
尊敬していた先輩医師です。

自分が院長にはなるけど、
それは銀行融資や役所への手続き上で必要だからであって、
K先生は副院長として
ご自身の専門である消化器内科を診てくれればいい。

リスクは自分が負うし、
内視鏡の設備なども当然準備する。

循環器と消化器の専門医が2人で診察するクリニック。
しかも院長は男性、副院長は女性というバランスであれば
成功する事、間違いなしだと思うんだよ。

報酬は完全に折半しよう。
自分の院長はあくまでも便宜上だし、
自分はクリニックを成功させるために
こういう体制のクリニックが求められていると思うんだ。

K先生にとってはリスクもないし、
自分となら患者さんにとって
よいクリニックが作れると思わないか?

K先生はリスペクトしている先輩医師にそう言われ、
千歳一隅のチャンスと思い、
少し考えた後に是非と返事をしたそうです。

 

医師としてだけでなく、
人間性も優れていると思っていた先輩医師は、
開業物件を決める際にも、
開業コンサルタントを決める際にも、
K先生の意見にも耳を傾けて
相談しながら進めることができていたそうです。
最初の内は…。

よくはわからないけど、
銀行融資が簡単には降りなくて
段々と先輩医師がイラついていたのは
何となくわかっていたそうです。

しかしお金のことは聞きづらく、
心配をしながらも
何かあればきっと相談してくれるだろうと
静観していたのですね。

開業物件も決まり、
何とか融資も降りたようで
内装工事業者や医療機器ディーラーとの
打合せが始まりました。

ところがこの辺りから
K先生は打合せを外され始めて、
内視鏡室や内視鏡の機器は
K先生にとってもこだわりポイントだったのに
勝手に先輩医師が決め始めたのです。

どうしたのかな?大丈夫かな?と
少し不安になりながらも
尊敬していた先輩医師だけに
何も言うことができなくて困ったK先生。

意を決して状況を聞いてみると
俺に任せておけ、
当初の予定通りに進んでいるから
心配するなと言われてしまい、
それ以上は何も言えなくなりました。

そんなある日、
循環器内科の同期のドクターから
K先生、大丈夫か?と声を掛けられました。

どうやら先輩医師が
電話口で怒鳴り散らしているのを
目撃したようです。

内視鏡室なんて狭くていいんだ。
いいからオレの言う通りに設計しろ。

そんな事を言っていたそうなんです。
少しカチンときたK先生は詰問しました。

設計図面と医療機器のリストを見せて下さい!

あまりの剣幕に驚いた先輩医師は
渋々ながら見せてくれたようですが、
明らかに循環器が優先の設計、
そして医療機器のラインナップ。

部屋割りのスペースも、
医療機器の予算も…。

怒りが湧くというより
それを見てK先生はガッカリしたようです。

もう先生とは一緒にやれない。

そう伝えると先輩医師は
もっと内視鏡室を広げるとか、
もっと上位機種を買うとか
急に言い出しましたけど
すでに信頼関係は崩壊しています。

聞く耳を持たずに
K先生は先輩医師から離れる事にしたそうです。

時々ですが、
共同での開業を計画する先生はいらっしゃいます。

無事に開院までこぎつけても
その後に喧嘩別れするケースは多いです。

私の経験上で言うと
親子、ご夫婦以外で上手くいくケースは
少ないと感じています。

 

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