医師のキャリア支援 <転職・クリニック開業> はジーネットにご相談下さい!
ジーネットのSNSでの情報発信

転職エージェントに支払うくらいなら自分に出して下さいよ…という医師の交渉の是非!

2020年11月18日by gnetdoctor

おはようございます。

医師のキャリアプランを研究し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

医療業界において
医師の転職エージェントは
問題のひとつであると私は思ってます。

しかし医療機関のなかでは、
医師を採用するパートナーであると位置づけて
非常によい関係を構築しているところもあるのです。

こういった構図を見誤って、
余計な行動を起こしたりすると
医師側に問題となるケースもあるんですよ。

本日のブログのタイトルは、
【 転職エージェントに支払うくらいなら
自分に出して下さいよ…という医師の交渉の是非! 】

といたしました。

<目次>
1.医師転職エージェントに支払うフィー
・エージェントの一般的相場の裏側
・エージェントのフィーに見合う価値はあるのか?
2.エージェントのフィーを医師が貰えるか?
・医師のロジックには無理がある!
・この交渉に乗る医療機関は問題がある!
*まとめ

医師転職エージェント 医師紹介会社 医師キャリア支援 医師転職斡旋 医師転職コンサルタント 医師キャリアサポート 医師転職サポート 医師キャリアプラン ジーネット株式会社

1.医師転職エージェントに支払うフィー

先日、twitterで
「どうせ紹介会社に(手数料を)支払うくらいなら
医師に支払った方がいいので、
転職先には直接交渉して、
給与アップを交渉しましょう。」という
医師の投稿を見ました。

まあお気持ちはわかるんですけどね…
これはいかがなものでしょうか?

おそらく乗ってくる医療機関もあれば、
全く乗ってこない医療機関もあると思われます。

そしてどっちの医療機関の方が
医師は働きやすいか?と問われれば、
おそらく後者です。

別に私が転職エージェントだから言う訳ではなく、
医師の働きやすさを追求する医療機関は
後者の方が多いと感じるだけなんです。

・エージェントの一般的相場の裏側

私の認識では、
医師の転職エージェントの紹介手数料は
当該医師の初年度年収の20%が相場です。

なかには25%、30%というところもありますが、
ほとんどのエージェントが20%と思われます。

ただサーチ型、いわゆるスカウト型の場合は
もっとフィーが高いケースもあります。

しかしこの辺りの情報が錯綜しており、
某社では800万で提案されたなんて話しもあります。
さすがにそれは高すぎか…と。

例えば紹介手数料が20%で
年収が1500万円であれば
1500万円×20%で300万円がフィーとなります。

これが高いか安いかは議論があるでしょうが、
他の職業のエージェントは
30%~40%という水準が相場です。
職種や業種によっては45%とか、50%という料率もあります。

そして採用する企業側も特に違和感を感じていない事から
私は20%という水準は
かなり良心的ではないかと考えています。

問題はフィーに値するサービス内容が
そこにあるか?ではないでしょうか。

・エージェントのフィーに見合う価値はあるのか?

数年前に弊社がご紹介したドクターなのですが、
入職時の年収は2000万円を優に超える
かなり高い水準でした。

つまり医療機関側は400万円以上の
紹介手数料を弊社にお支払い頂いたのですね。

しかしその後のこの先生のご活躍ぶりは
病院内でも伝説になっており、
すでに4~5年経った今、
入職時よりも相当に年収は上がっていますし、
センター長を経て、現在は診療部長となっていますから
病院側もよい投資であったと考えているでしょう。

この先生がこの4~5年間で病院にもたらした収入は
おそらく7~8億円になると思われます。

400万円の投資で7~8億の収入があれば、
この事例は大成功と言えますよね?
これが本来的なエージェントの仕事です。

医療機関も紹介手数料の20%を
気持ちよく支払ってくれるでしょうし、
痛くも痒くもないでしょう。

しかし…
入職して1年経たずに辞めてしまった…とか、
ひどい時には1~2か月で辞めたという話しを伺います。

また他のドクターや周囲のスタッフと軋轢を生み
人間関係の悪化の要因になったとか、
期待していたスキルや経験がなかったとか、
こういうケースでは20%は物凄く高いですよね?

医師や医療機関の求人を
右から左に流すだけのエージェントでは
こういう事が起こりかねません。

しかし当社ではまずないのです。

この事業の設計から来る質の違いこそが、
フィーのパーセンテージに繋がります。
私どもは正々堂々と20%を頂きます。

それに見合った仕事をしていますので。

でも見合った仕事をしていないのに
20%やそれ以上を頂戴しているエージェントもあります。
これが大問題なのです。

<参考>
医師の転職エージェントは、こう利用しましょう!

医師転職エージェント 医師紹介会社 紹介料率 紹介フィー 医師紹介料 医師採用コスト 医師採用フィー 医師採用費用 医師採用支援 ジーネット株式会社

2.エージェントのフィーを医師が貰えるか?

医療業界においては
今までの医師紹介会社のサービスレベルが
あまりにも低いために
エージェントを使わないで欲しいと思っている
医療機関は多いですね。

私から見てもこれは当然の報いです。

しかし人事部機能がない医療機関が多い現状で
直接応募だけで医師の採用が可能でしょうか?

昔のように大学医局から医師を出してもらうというのは
相当に困難になっていますよね。

年間に数十名の医師を採用する大手医療法人グループや
前述したような成功例を味わった医療機関さんは
転職エージェントを採用パートナーと位置付けて、
綿密な情報交換を日頃から行っているところもあります。

もちろんこういった医療機関も、
エージェントの力量によって対応を変えてますし、
どこのエージェントを経由するかによって
医師の評価も変えてはいます。

ロクでもないエージェントなら
一切通さないでくれ…と思う事もあるでしょうが、
有能なエージェントなら
むしろ助かると思っているケースも多いのです。

・医師のロジックには無理がある!

さて冒頭申し上げた
紹介会社に支払うフィーを
給与に上乗せするという事ですが、
可能性はゼロではありませんし
実際に成功した事例があるのは承知しています。

しかし中長期的な視点に立てば
あまりおススメできる手法ではありません。

なぜならば…
理事長、院長、事務長などの幹部とは
どこでまた一緒になるかわからず、
その時にお金にガメついという評価は
ご自身に損になりますし、
その医療機関が
転職エージェントを大切に考えているなら
もうこの時点で何言ってるの?となりかねませんし、
元来筋違いの提案ですからね。

何ら関係ありません。
だいたい経理上でどう処理するのか?
給与に上乗せしたら
ずっと高い給料を支払い続けねばならないのですから
素直にYESとは言わないでしょうし、
もし言うならその背景にある事情は
医師にとって望ましいとも思えません。

たまたま転職エージェントの存在を
疎ましく思っている医療機関であり、
それでも医師の採用をしなければならない事情があり、
お金で解決するならまあいいかという医療機関。

果たして勤め先としてはどうでしょうか?

・この交渉に乗る医療機関は問題がある!

たぶんこういう医療機関の定着率は
決して高くないと思われます。

そして定着率が低い要因に対して
何ら手を打っていないとも考えられます。

こういう時は逆の立場に立てばいいのです。

エージェントに支払うお金があるなら
その分を自分に回して下さいという医師。

自分が経営者だったら
簡単にYESと言いますか?

一応私は経営者ですので、
もしこういう方が来たら不採用とします。
どうせ長く在籍しないだろうなと思います。

お金で転ぶ人はお金で去りますから、
もっと高い給料を出してくれるところに
すぐに転職してしまうのだろうな…と。

だったら最初から採用せずに、
もっと当院のことを思ってくれる医師を採用しよう。
そういう先生を高条件で迎えようと考えます。

逆にYESと言うならば、
こんな金にガメつい医師は
どうせ長くいないだろうから
散々こき使って給料以上に働いてもらうぞ…と
考えるかもしれません。

医療機関の風土や伝統や文化の問題だと思うんです。

医師を大切にするか?
コメディカルスタッフを大切にするか?
関わる業者を大切にするか?

大切にする医療機関は
みなを大切にするでしょう。

大切にしない医療機関は
みなを大切にしないでしょう。

年収は「今」とか「次」だけでなく、
生涯年収が大事です。

今の数万、数十万円にこだわるよりも、
将来に数百万円得られる自分になっておくのが良いです。

近視眼的になるのではなく、
中長期的なプランを持っておきたいですね。
自分のために…。

<参考>
医師の生涯年収っていくらかご存知ですか?

医療機関医師採用 医療機関人材採用 医療機関医師募集 医師採用ルート 医師採用コスト 医師採用フィー 医師転職エージェントに支払うフィー 医師紹介会社に払う費用 ジーネット株式会社

*まとめ

コロナ禍により
過去の常識が通用しなくなりつつあります。

こういう時に重要なのは
人類が今まで生き延びてきた理由を考え、
本道を歩くことだと思います。

損得より善悪。
利他の心。
お互い様の精神。

うちにお声掛け下さる先生は、
きっとこういう事はしません。
それよりも優先してしたい事があるでしょうから。
うちはそういう先生を支えてまいります。

それでは、また…。

*ZOOMキャリア相談を無料で行っています。

*ジーネットTV 毎週新着動画をアップしています!

医師キャリア相談

<ジーネットが発信する情報提供サイトはこちらです!>
ジーネット株式会社 公式ホームページ
医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>ドクター向け情報提供サイト
ジーネット株式会社 <社長のtwitter>
ジーネット株式会社 <社長のfacebookページ>

よろしければ下記もポチっとお願いします!
      にほんブログ村 転職キャリアブログへ

診療圏調査バナー