おはようございます。
医師のキャリアプランを追求し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
事業とか、ビジネスとか、
仕事とか、職業とか、
これらの言葉がとても表層的になっており、
安易な受け止め方が増えているように感じます。
いやいやそれは自分を不利にします。
仕事論、職業観。
時にはじっくり考える事も必要ですよね。
本日のブログのタイトルは、
【 虚業ではないコンサルティングとは?<医師転職、クリニック開業> 】
といたしました。
<目次>
1.虚業のコンサルティング
・騙しの宣伝広告からスタートするコンサルティング
・責任回避のコンサルティング
2.実業としてのコンサルティング
・信頼関係をベースにした依頼からスタートするコンサルティング
・結果責任を堂々と背負うコンサルティング
*まとめ
目次
1.虚業のコンサルティング
当ブログをご覧の皆様はよくご存知の通り、
私は現状の医師転職エージェントや
クリニックの開業コンサルタントについて
正直このままではいけないと考えております。
虚業と言ったら言い過ぎかもしれませんが、
あまり役に立っていないと思えるのです。
虚業と実業の違いは何か?
私は実業をクライアントや社会にとって
意義のあるビジネスと定義づけています。
汗水垂らして働く事とか、
「モノ」を生産するとか、
そういった意味合いで捉えている方も
少なくないかもしれませんが、
「サービス業」でも立派な実業と言えるものもあれば、
実業とは言えないものもあると考えています。
一方で虚業とは、
例えば詐欺的な倫理的・法律的に問題のあるビジネスや
人類や社会の発展に貢献しないビジネス、
つまりこれらを総じて、
クライアントや社会にとって
不必要なビジネスを虚業と断じて良いと思うのです。
イノベーションが起きた時、
特に最近ですとITやWEB関連の新サービスが多いですが、
わりと虚業と言われがちですし、
稼げれば何をやってもいいわけじゃないとか、
社会悪を認めてはイカンとか、
長年使われてきた既存のものは守るべきだとか、
そうは思わないんです。
新しいものこそ
経済発展に繋がりますし、
新しいものを
何でもかんでも否定するのは
むしろ社会を停滞させると考えていますから。
つまり人や社会に役立つものは実業、
そうではないものを虚業、
このような定義が最もしっくりきます。
あくまでも個人的見解ではありますが…。
・騙しの宣伝広告からスタートするコンサルティング
では医師転職エージェントや
クリニック開業コンサルタントについて
いったい何が問題なのでしょうか?
私が大きな問題だと思うひとつに
まず医師を集客するための「宣伝広告」があります。
もちろん宣伝広告自体は
ごく普通の経済活動ですし、
制限は大きいものの医療機関だって
様々工夫した宣伝広告をしていますね。
問題なのは、
①内容が虚偽である。
②判断が付かず混乱させる情報である。
③自社の売上向上しか考慮されていない。
この3点ではないでしょうか?
宣伝広告とは、
大衆に、商品やサービスの名前、存在自体を知ってもらい、
商品やサービスに対して理解をしてもらい、
実際の購入まで繋げること…と考えると
ここに虚偽の内容や
アフィリエイトサイトのようなトリックであったり、
濫りに自社や自社サービスの利用を助長するような表現などは
戒めるべきと私は考えます。
医療系紹介協議会では、
独自のガイドラインで
医療従事者の転職活動を濫りに助長するような、
不適切な広告表現は行わないとか、
ご紹介した医療従事者に対して、
再転職を目的とした働きかけは行わないとか、
求人者に対する適正な紹介行為を阻害するような、
医療従事者への金銭の提供は行わないと定めていますが、
残念ながらこのような内容が長く行われてきて、
その弊害が大きくなってきたからこそ
このガイドラインができたのですね。
そしてこのガイドラインが守られているとは
今現在でも決して思えず、
会員企業こそ襟を正さねばならない状況であります。
これは由々しき事態です。
全くマーケティングへの愚弄とも言えますね。
マーケティングとは、
顧客が真に求める商品やサービスを作り、
その情報を届け、
顧客がその価値を効果的に得られるようにするものです。
稚拙なサービスを宣伝広告でゴマかし、
顧客を惑わせて自社サービスを利用させ、
その結果として失敗する…。
こんな事をしているから
いつまで経っても医師や医療機関からの
信頼を勝ち取る事ができないんです。
実態とは異なる価値を「求人」に与える事、
自社サービスを美辞麗句を使って
実態より高く見せて正常な判断をさせないように導く事、
この2点だけは
早急に改善すべきと思います。
事業として
極めて問題が大きいのが
この宣伝広告の現状ではないかと感じます。
そろそろ厳罰に処して良いのではないでしょうか?
・責任回避のコンサルティング
まあ100歩譲って
宣伝広告に大問題があっても、
結果が良ければ許せます。
しかし私のところには
上記のような宣伝広告を信用して、
転職や開業を失敗した医師からの連絡が
引っ切り無しに入ってきています。
つまり結果が出ていないという事。
いやそれどころか、
プロセスを確認しようと思ったら
すでに担当者は退職していた…とか、
クレームを言おうと思ったら
担当者は電話に出ず、メールも無視されたとか、
トラブルを上司に伝えたところ、
うちの仕事は転職するまでだ!とか
開院したらうちの仕事は終わりだ!と言われたとか、
ちょっと驚くような話しを伺います。
結局、売上さえ上がってしまえば、
その結果など全く意に介さないのですね。
こんな無責任なコンサルティングを
実業と言っていいものでしょうか?
私はこれこそ「虚業」ではないかと思うのですね。
もちろんこんなケースは
レアケースであると信じたい。
真っ当な転職エージェントは
最適な職場を医師に提案し、
転職後に充実した日々を過ごしている。
真っ当な開業コンサルタントは
最適な開業支援を行い、
開院後に順調な経営状況となっている。
このようなケースが大半であり、
ごく稀にそうでない失敗事例がある。
このレベルであれば問題とは思いませんが、
あまりにも悪質なケースが多いように感じます。
失敗事例が多いのです。
ただでさえコンサルティング業とは、
目に見えるものがなく、
結果が見えにくいものでもありますので
虚業に思われがちです。
だからこそ虚業ではない!
実業なんだと周知徹底されるためには、
これ以上ないくらいに
真っ当なビジネスを展開すべきではないでしょうか?
コンサルタントは
信頼こそが「命」です。
断固たる姿勢を見せていかねばなりません。
<参考>
信頼をベースに事業展開をしてきた
医師転職エージェント兼クリニック開業コンサルタント!
2.実業としてのコンサルティング
では医師の転職エージェント業や
クリニックの開業コンサルタント業を
これぞ実業だと思って頂くためには
何をどうすれば良いのでしょうか?
これが正解だ!なんて姿かたちが
明確にある訳ではありませんけど、
私自身、また弊社がどのように考えているのかを
お知らせしながら、さらに熟考してみます。
・信頼関係をベースにした依頼からスタートするコンサルティング
クライアントとコンサルタントは
強固な信頼関係で結ばれている。
本来はごく当たり前のはずですよね。
そうでないと依頼はしない。
しかし医師の転職シーンでは
「高条件求人」で誤魔化されているため
何ら信頼関係などなくても
話しは進みます。
またクリニックの開業シーンでも
「開業物件」で誤魔化されているため
何ら信頼関係などなくても
話しが進んでしまいます。
私はここにメスを入れるべきと考えています。
つまり「高条件求人」や「開業物件」に翻弄される事なく、
転職サービスや開業支援サービス全体に
納得と安心そして信頼が置けるか?であり、
また担当者に対して全幅の信頼が置けるかなのですね。
これは医療現場でも同じ構図ではないでしょうか?
信頼関係が構築できた患者やその家族と
そうではないケースでは
治療の結果も
そのプロセスにおけるやりやすさも
断然異なると思うのです。
もちろんやりにくいからと言って
それが許されるとは思いませんが、
信頼関係を確立するために
先生方も苦心していると思われます。
たかがコンサルごときが、
その大事な点をないがしろにしていいと思いません。
今までは求人や物件をエサにして
医師を釣りあげるという実に安易な営業をしてきましたが、
これからは間違いなく通用しなくなっていくでしょう。
ではなぜ信頼関係がベースになくてはならないか?ですが…。
・結果責任を堂々と背負うコンサルティング
これはもう実に簡単で
結果に責任を持とうとすれば、
自ずと必要になるものだからです。
転職エージェントにしても
開業コンサルタントにしても、
医師からお声掛け頂けないと
商売上がったりです。
ですから下出に出て、
ペコペコして、
ご機嫌を損ねぬよう
慇懃無礼に接してきました。
ですがすでに医師や医療機関は
こういうコンサルタントは役に立たない事を
充分に知ってしまったのですね。
持つべきものは友ではなく、
「プロ」です。
医師の転職支援のプロ、
クリニックの開業支援のプロ、
こういう人とタッグを組まないと
思いもよらない転職失敗、開業失敗に
陥ってしまう事を十二分に理解されています。
プロは逃げません。
仮に想定外の事が起きても、
そこで必ず汚名返上、名誉挽回する事でしょう。
これからの時代、
パートナーとすべきプロは
こういう存在であると強調しておきます。
こういう仕事ぶりが実業です。
宣伝広告の力で誤魔化し、
コンサルティングの結果を負わず、
役務の提供が終われば逃げてしまう仕事。
これは虚業と言わざるを得ません。
冒頭申し上げましたように
私はクライアントや社会にとって
意義や意味や価値を提供できるコンサルタントは
実業であると考えていますし、
それがないコンサルタントは虚業と位置付けています。
医師人生をより良いものとするために、
キャリアプランを持って
充実した毎日を過ごすためには
実業のコンサルタントとお付き合いするのがいいですね。
虚業は不要です。
百害あって一利なしです。
<参考>
医師の転職エージェントよ目覚めよ!求人をダシにし続けるな!
*まとめ
この実業か、虚業かって
私は実業のビジネスと
虚業のビジネスがあるというようには考えておらず、
仮に同じビジネスでも
実業と虚業があると考えています。
つまりビジネスモデルと
事業の方針によって
実業にも虚業にもなり得るという事です。
別に私の考えが正しいとまでは思いませんが、
少なくとも医師の転職エージェントや
クリニックの開業コンサルタントにおいては
全く同じコンサルティングにも関わらず、
実業として成立する高度な支援から
虚業と言わざるを得ない低レベルな支援まで
相当に差があるように感じています。
まあ同業他社さんの事を悪く言いたい訳ではなく、
弊社としては実業として成立するように
正々堂々と真っ当なビジネスをしていきたい。
その決意表明と受け止めて下さい。
真摯に、誠実に、胸を張れる仕事をします。
それでは、また…。
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