おはようございます。
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ジーネット株式会社の小野勝広です。
『医学探偵の歴史事件簿 ファイル2』
小長谷 正明 岩波新書 を読みました。
医療を勉強していて、
歴史ものが大好きな私ですから
このタイトルに反応しない訳がありません。
ファイル2…となっていて、
ん、って事は1もあるんだよな?
どうしようかな~1から読もうかな、
でも目の前にある
この本を買っちゃおうかな…と迷いつつも、
2から読んでしまいました(笑)。
著者は名古屋大学医学部を卒業し、
神経内科医として活躍。
現在は、
独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院の
病院長を務めていらっしゃいます。
ご経歴を見ると、
かなり堅そうな内容かと不安になったのですが、
読み始めると…
これが面白くて、面白くて。
文献や言い伝え、
遺物などを証拠として、
現代の医学的知識によって
アートフルに書いたのが
前著「医学探偵の歴史事件簿」で
本書はその続編。
正直、本当かなあ?と思う箇所もなくはないけど、
そこは歴史なので、
必ずしも事実であるとは言えないし
むしろ著者の想像力や
探究心に、頭が下がります。
目次をご紹介しますと、
第Ⅰ部 歴史神経内科外来
第Ⅱ部 権力者たちのその時
第Ⅲ部 感染症今昔物語
第Ⅳ部 毒に中る
第Ⅴ部 あの人の病気は何だったか?
と、このようになっています。
何てったって、
取り上げる人物たちがスゴイ。
イエスキリストから始まり、
中臣鎌足、女王メアリー一世、汪兆銘、
ブレジネフ、ホーネッカー、芥川龍之介、
ダーウィン、アル・カポネ、
スティーブ・マックイーンなどなど
錚々たるメンバーです。
この方々が、
どんな病気であったのか?を推理する探偵として、
ストーリーが進行するのですが、
その合間合間に、スモン、狂牛病、ペストなど
社会が生んだ病気の歴史を織り交ぜながら、
実に興味深く話は進むのでした。
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
医師である著者が
私のような素人にも
わかりやすく書いてくれているのですが、
それでもやっぱり医学用語などは
難しく思ってしまう訳で
医療従事者である皆さんがお読みになったら
私以上に、面白く感じるのではないかと思いました。
ただ医学書ではありません。
あくまでも仮定、推理を楽しむ内容ですので、
歴史が好きな人の方が、
向くのではないかと思います。
いずれ1も読もうと思いますが、
その前に、3が出るような予感もしています(笑)。
それでは、また…。
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