おはようございます。
医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
例年ですと1月中旬となると
来春の転職に関しては
ほぼ決まっているものなのです。
しかしコロナ禍の今年は
さすがに例年通りとは進んでいないようです。
本日のブログのタイトルは、
【 来春の転職が大詰めですが
医師転職エージェントの悪質な手法には要注意です! 】
といたしました。
<目次>
1.来春の新天地への転職はラストスパートです!
・今年の現状はこんな感じです。
・こういう時期だから発揮するドクターファーストの転職支援
2.求人ありきの転職を進めると…。
・医療機関は医師採用に強気の時代です。
・転職エージェントは業績を悪化させています。
*まとめ
目次
1.来春の新天地への転職はラストスパートです!
冒頭で申し上げましたように
今年に限ってはまだ来春の転職活動をしている
ドクターが少なくないようです。
常勤の転職とはいえ、
医療機関側も例年より採用枠は少ないですし
条件面も決して良いとは言えません。
過去のような意識で転職活動をスタートしたら
思うように行かなくて…というケースは多いのでしょう。
何かよい求人ないかなあ?
高条件の求人がないかなあ?という感覚ですと
想定外の事態に追い込まれてしまうかもしれません。
・今年の現状はこんな感じです。
当ブログでも定期非常勤や
スポット案件については何度か語ってきましたが
状況は非常に厳しいです。
その一方で常勤に関しては
バイト案件ほどは厳しさを増してはいないと思ってます。
ただ診療科目や希望条件によっては
例年と比較して
非常に厳しいと言わざるを得ないケースもあります。
医師の転職エージェントである私どもとしては、
通常1月中旬と言うと
常勤でも定期非常勤でも、
だいたい来春の新天地はほぼ決まり、
あとは何らかのトラブルで話しがひっくり返ってしまったとか、
少し余裕を持ちすぎてまだ決まっていないという
イレギュラーな対応をすれば良い時期なのですね。
しかし今年はまだまだ動いています。
我々としても必死こいて各医療機関と折衝している状況です。
さすがにコロナ禍では例年通りとは行きません。
やはりそもそもの転職活動のスタイルから
見直していく必要があると私は感じています。
・こういう時期だから発揮するドクターファーストの転職支援
多くの先生が
こういったご経験があるんじゃないかと想像します。
求人サイトを見ていて、
お!と気になる求人案件を見つけたので
問合せをしてみたら
すでに充足していると言われた…。
他にも高条件の求人や
非公開求人がたくさんありますので
お会いして打合せしませんか?
特に今年は多いパターンかもしれませんね。
でもそのほとんどが上手く進まないと思われます。
どこのエージェントも
先生方からの問合せが欲しいんです。
でもその武器が何もない…。
求人しかない。
だから高条件!とか、
当直・オンコールなしとか、
あたかもその求人に価値があるかのように見せ掛けて
求人、求人で医師を釣ろうとする。
しかし医師の転職マーケットも
買い手市場になっており、
求人主導型の転職活動は上手く進みません。
だって求人自体が少なくなっていて、
条件も下がりつつあるのが現実です。
それなのに今まで通りの手法で転職支援をしても
そりゃ上手く行く訳がありません。
今の時代に必要なのは、
求人主導ではなく、
ドクターファースト、ドクター主導型の転職支援です。
もっと言ってしまえば、
キャリアプランに合致する医療機関を
ドクターファーストでイチから探すような手法です。
弊社はずっとこの路線を貫き通していますので、
おかげ様で大手転職エージェントで決まらない、
嫌な思いをされた先生方からの問合せが増えています。
想定以上に増えているために
社員一同で必死こいてサポートしています。
<参考>
医師の転職エージェントのスタイルは様々ですが弊社は独自の路線を進んでいます!
2.求人ありきの転職を進めると…。
当ブログでは再三に渡って
求人主導型の転職支援を否定してきました。
これは医師にとってのメリットがなく、
ハッキリ言ってしまうと
得するのは転職エージェントだけなんですね。
担当者に知識や能力がなくても、
システムに則ればそれなりにできてしまう。
ただしシステムの枠外については何もできない。
こんな転職支援はプロの仕事ではありません。
むしろ医師や医療機関にとっては
何らメリットのないどころか
定着率の悪化、トラブル発生、
費用に対する納得感のなさ、
害悪と言っても過言ではない状態です。
・医療機関は医師採用に強気の時代です。
昨年までの感覚で転職活動をしても
なかなか結果に結びつかないと思います。
医師の転職マーケットは、
昨年までの売り手市場から
コロナ禍により
急激な買い手市場に変わってきています。
医師が興味を示せば
内定が出て、高条件でオファーされた時代は
すでに過去のものとなり、
今では内定が出るどころか
そもそも求人案件数自体が激減しており、
書類選考でNGとなるケースも多く
面接に行ってもお断りを受けてしまう事も多いです。
また運よく内定が出て、
条件のオファーを受けても
例年よりも下がった内容であり、
入職するかどうか非常に悩ましいなんて
話しを伺うことも増えております。
つまりこれは医師採用の現場が
ある意味では適正化されたと言えるかもしれません。
むしろ今まであまりにも長く売り手市場が続いたために、
医師の採用マーケットは感覚が麻痺していたと言えます。
これからの医師の転職は、
高条件求人とか、楽して稼ぐとか、
非公開求人とか、雇われ院長求人とか、
いわゆるオイシイ話しの危険度は益々高くなり、
裏事情が把握できていないと
相当のリスクとなっていくでしょう。
その一方で
医師の掲げたキャリアプランを
好ましく思う医療機関は、
ピンポイント採用をします。
しかもそれなりの高条件でオファーするでしょう。
これは医師免許があれば誰でも…という世界から
その医療機関に合った医師、
即戦力として活躍してくれる医師、
経営にプラス効果をもたらす医師、
こういう先生方をピンポイントで採用する世界への
大きな変革であると私は考えています。
ですから求人サイトの案件は益々減るでしょうし、
求人サイトでは転職できないケースも増えるでしょう。
本当の意味で主導権が
求人から医師に移ったように感じます。
そしてこれは健全化と言ってもいいように思います。
今までのように条件が良かったら…とか
求人の内容で選別するのではなく、
医師としての力量で選別されるようになるのです。
本当に、本当に、キャリアプランが問われる時代が
ついにやってきたとも言えますね。
良くも悪くも…ですが。
<参考>
医師の「キャリアの4ステップ」でキャリアリテラシーをグッと高めましょう!
・転職エージェントは業績を悪化させています。
株式であろうが、
為替であろうが、
金利であろうが、
転職であろうが、
ありとあらゆるマーケットは
常に変化し続けるものですよね。
医師の転職マーケットは、
完全に潮目が変わりました。
売り手市場から買い手市場に変化しました。
もしかしたらしばらくすれば
また売り手市場に戻るかもしれません。
しかし現状は買い手市場です。
この大きな変化の中で
医師の転職エージェントは
相も変わらず求人に頼った医師獲得策と
面接に行けば内定が出るという
旧態依然とした前提で動いています。
そりゃ決まらんでしょう。
私が耳にした話しでは
業界2番手、3番手のエージェントをはじめ、
多くのエージェントが業績を悪化させているようです。
するとどうなるか?
とにかく虚偽の求人であってもサイトに掲載し、
医師からの問合せを貰おうとします。
それでもダメなら偽のスカウトの手紙を
送ったりもするでしょう。
面接に行けば無理やりでも押し込もうとするでしょう。
下記の参考を是非ご覧下さい。
求人主導型の転職支援をしてきたエージェントは
相当に危機的状況だと思います。
だって武器が求人しかなくて、
求人が激減する時代で、
条件が悪化する時代で、
今までのやり方が通用する訳ないんです。
その結果が悪質な手法です。
是非とも先生方には気を付けて頂きたいです。
これからさらに手法は悪化すると思われます。
オイシイ話しには特に気を付けて下さい。
<参考>
断ったらブラックリストに載りますと脅す医師の転職エージェント…そんなの嘘です!
*まとめ
私自身はもう10年も前から
求人、求人という転職は誤りで
キャリアプランをベースにして
良い転職に結び付けましょうと言い続けてきました。
条件なんて時代が変わればすぐ変わります。
しかしキャリアプランとは
自分自身の心の中にある希望を叶える事ですから
時代が変われどプランの内容はそう変わりません。
もしくはディテールは変わっても
大きな方向性はそう変わらないものですよね。
だから価値があるんです。
この厳しい状況下でも
キャリアプランが明確で、
それが医療機関のビジョンとマッチすれば
高条件でオファーされる事は確実にあります。
後先が逆なんです。
求人を主導させるのではなく、
医師が主導すべきなんです。
その根幹にあるのはキャリアプランです。
これを知る事がキャリアリテラシーです。
今年はキャリア相談が増えそうな気がします。
今までゴマカシが利いた部分が、
もう完全にゴマカせなくなってきてますから。
本当の意味でのキャリアリテラシーを
ご提供してまいります。
それでは、また…。
*ジーネットTV 医師のキャリア(転職・開業)を語ってます!
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