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転職支援の現場を知らない経営者が医師の紹介業をすると失敗する3つの理由!

2021年2月24日by gnetdoctor

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

私が転職エージェントとなって
早くも15年が過ぎます。

2社で社長になり、
2社で取締役を務め、
5社で執行役員を経験し、
トップセールスからマネージャーまで、
部下のトラブル対応から
会社全体の経営からビジネスモデルの構築まで
もうホントに何から何まで経験させて頂きました。

だからこそ見えることがたくさんあります。
今、ジーネットの社長として
多くの先生方に携わらせていただいてますが、
私自身はもちろんの事、
従業員一同、弊社は超「現場目線」です。

常にドクターファーストの姿勢です。

医療機関の方々の前でも
弊社はドクターファーストのエージェントですと
堂々と述べています。

興味を持ってもらえる事のほうが多いですね。
もちろん「なぜなら…」としっかり理由は述べますけど、
理解が高まると圧倒的な支持を頂けます。

医療機関側の支持も厚い
ドクターファーストのエージェントなのです。

本日のブログのタイトルは、
【 転職支援の現場を知らない経営者が
医師の紹介業をすると失敗する3つの理由!】

といたしました。

<目次>
1.現場を知らない経営者の詭弁
・転職の難しさから目を背ける経営者
・甘い目論見で新規事業に進出する経営者
2.医師の紹介業で失敗する3大パターン
・医師が集まらない!
・コストばかり掛かって売上が上がらない!
*まとめ

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1.現場を知らない経営者の詭弁

別に同業他社が何を考え、
どんなことをしようが構わないのですけど
医療業界全体のためにならないなら
一刀両断に斬ってしまうのが私です。
だから業界内での賛否両論が物凄いです(苦笑)。

コロナ禍という事もあるのか、
今、医師の転職エージェントは
そのほとんどが業績を悪化させています。

なかには倒産寸前だったり、
事業の撤退を真剣に検討している会社もあるでしょう。

弊社も決して順風満帆とは言えませんが、
こんな中でも多くの先生方からご相談、ご依頼を頂き、
毎日忙しく過ごさせて頂いていることは
本当に感謝してもしきれないほどです。

その一方で医師からの問合せが少なく、
問合せが入っても先に進めることができず、
起死回生の一手もなく、
もう撤退を考えざるを得ないところまで
追い込まれているエージェントも少なくありません。

この違いは何でしょうか?
私は経営者が転職支援の現場を知っているか?
この点があまりにも大きいような気がします。

でもこれはどの業界でも同じですよね。

医療機関だって、
医療現場を知っている経営者と
医療現場を知らない経営者では
雲泥の差が出てくるでしょうし…。

・転職の難しさから目を背ける経営者

当ブログでは何度か取り上げてまいりましたが、
転職エージェントって
そんなにオイシイ業界に見えますか?

ハッキリ言って
まともにやれば手間暇が物凄く掛かるわりには
全然オイシくないですし、
まともにやらなければ
それなりに稼げるかもしれませんけど、
もっと稼げる業種はいくらでもあるんですよ。

しいて言うなら
参入障壁が割と低くて、
初期投資がそれほどには掛からないという
メリットがあるのは確かです。

要件を満たして、
労働局へ手続きをすれば、
基本的には職業紹介事業者となれますし、
初期投資に関しては
掛けようと思えばいくらでも掛けられますが、
最低限でやろうと思えば
それこそパソコンと携帯電話があれば
まあできなくもないんですね。
できるかどうかは別ですけど。

だから安易に参入する。

でも医療系は特にそうなんですけど、
その中でも医師は特にそうなんですけど、
そんなに簡単に求職者から登録して貰えないんです。

転職支援を知らない経営者のエージェントは
求人を集めてサイトに掲載すれば
医療従事者から問合せが入ると
とてもシンプルに考えていますけど
そんなサイトなんてゴマンとあり、
医療機関の求人だって
どこにでも出ているようなものばかりなら
敢えて新参者のサイトを見ようとは思いませんよね。

こうして開店休業状態になるんです。

それと転職支援の現場を知らない経営者は
求人と求職者がいて、
それをマッチングすれば転職が決まって、
売上が上がると考えていますけど
そんなに簡単じゃないんですよ、転職って。

ついでに言うと
すべてが「人」と「人」の世界ですから、
言葉ひとつ間違えただけで、
また対応次第では、
大きなクレームになったりもします。

転職支援の現場を知らない経営者は
知らぬ存ぜぬで担当者に任せるでしょう。

そしてさらにこじれてしまう。
担当者も耐え切れずに退職してしまう。
経営者も諦めて事業を撤退する。
こんなパターンもよくあるんです。

転職する人の気持ち。
採用する側の事情。

100人いれば100通り。
自分の今までの経験則だけで
判断できるものではありません。

賢者は歴史に学び
愚者は自らの経験に学ぶと言いますけど、
自らの経験だけじゃ不足なんですよね。

ここを知らずして新規参入しても
ロクなことはないでしょう。

きれいごとはいくらでも言えるでしょうけど、
経営者が現場を知らなきゃ道を間違えます。

役員や管理職に有能な人がいれば別ですが、
そんな有能な人は普通来ません。
自分で事業を立ち上げます。

能弁だけど現場で汗を掻きたくない人が
こういうポジションに座る事が多く、
現場を知らない経営者と
現場で汗を掻きたくない中間管理職が中心のエージェント。

まあ上手く行く要素がほとんどありませんね。

転職の現場を知らない経営者は
確実に判断を見誤ります。

そういう転職エージェントに登録しても
決して良い転職はできません。
だって素人なんですもの。

オペをしたことのない素人のオペなど
受ける気になれないですよね。
それと一緒です。

・甘い目論見で新規事業に進出する経営者

医師の転職エージェント業界に
新規事業で進出するパターンがいくつかあります。

①他業界の転職エージェントから医師の転職エージェントへ
②医療業界の他事業から医師の転職エージェントへ
③業界業種とも異なるところから医師の転職エージェントへ

大まかに言えばだいたいこの3種類に分類されます。

①は最近ですと
パソナさんとか、マイナビさんが当てはまります。
少し前ですと医療workerさんとかもそうですね。

さすがにこのクラスだと相当の資金を投入しますから
知名度はグッと上がりますけど、
なぜかあまり上手く行ってる話しは聞きません。

やはりそれだけ医療は特殊であるという事だと思われます。

②もよくある話しですが、
こちらは①以上に上手く行ってる話しを聞きません。

転職支援を舐めているという事かと思われます。

①はまだ資金力がありますから、
結構粘ることができるのですが、
②はごく一部の大手以外は
かなりあっという間に撤退しますね。

大手調剤薬局などがバックボーンにあれば
それなりの地位を獲得できますが、
そうでない会社で上手く行ったケースを耳にしません。

③などはもう致命的と言ってもいいかもしれません。
医療業界のことも、転職支援のことも、
何も知らないで参入してくるのです。

さすがにこれは甘すぎるかと。
おそらく3年も持たないケースが多いと思います。

普通、新規事業に進出する際には、
相当のリサーチをするでしょうし、
人、物、金、情報という経営資源を準備するはずなんです。

でもなぜか医師の転職エージェントに
新規参入する企業は
この辺りが非常に甘い。

よくあるのが、
医師の転職エージェントから引き抜きをして、
業界経験者に事業をやらせるケースなんですけど
ハッキリ言いますけど
引き抜きに乗るレベルのコンサルタントは
新規事業など100%無理です。

そのほとんどが右から左に流すだけの
雑かつ低レベルの仕事しかしておらず、
口で言うほどの実力がないばかりか
最悪なのは転職支援の「本質」を知らないのですね。

この業界には
やれ10何年も医師の転職エージェントやってますとか、
数社で立ち上げをしてきましたという人が多いですけど、
この程度の人はホント使えません。

力がないから転々としているのです。
力があれば自分で会社作ります。
ないから人の金に食いつくのです。

①~③の会社さん。
ドキッとするかもしれませんけど、
早めに見切りを付けないと
かなりドツボにハマると思いますよ。

<参考>
医師、看護師の「紹介会社」を作ろう!って、そんな安易な…。撤退可能性は高い。

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2.医師の紹介業で失敗する3大パターン

私が言うのも何ですが、
医師の転職エージェント業界の地位って
とてつもなく低いと感じることがあります。

もちろん弊社にお問合せして下さる先生方や
当社を支持して下さる医療機関の皆さんは別です。

しかし当社をご存知ない方は、
所詮、エージェントでしょ!?みたいな反応だったり、
医師の紹介会社はロクなものじゃないと
結論付けてしまっている方も少なくありません。

非常に残念であると私は思っていますが、
この要因を作っている人たちは全く気付いてません。

要は前述したような経営者であったり、
右から左に流すだけの仕事が効率的であると考えている
無能で正義感のない経営者たちですね。

この人たちは現場に責任を追わせ、
現場の疲弊をKPIで増進させ、
知らんぷりをしている輩たちですので、
そんな会社が潰れようが構わないのですけど
その会社に登録してしまった医師や
その会社に求人を出してしまった医療機関や
その会社で必死に働く現場の社員たちのために
こういうパターンのエージェントは失敗しますよという
3大パターンについてお知らせします。

・医師が集まらない!

だいたいどこのエージェントでも
最初に困るのは医師の登録がないことです。

これ転職支援をするなら
最初に考えなければならない事ですよね。

でもこの程度の事も考えずに
新規参入したりするのだから
もう目も当てられません。

高齢者の多い街で
小児科のクリニックを開業するようなものでしょうか?

おそらくこんな小児科ドクターは存在しないでしょうけど、
転職支援の現場を知らない経営者は
平気でこういう事をするんです。

このままでは1円の売上も上がりません。

そこで打つ手はだいたい下記の3つです。
①採用したエージェント経験者の人脈に頼る。
②自社サイトに投資をする。
③ポータルサイトに参画する。

ひとつずつ見ていきましょう。

①は新たに資金が必要でもなく、
すでに給料は払っているのですから真っ先に行いますが、
まあ効果はほとんどありません。

だいたいこういう転々とするコンサルタントは
右から左に流すだけの仕事しかしてませんから、
医師の人脈なんてほぼゼロです。

年に2~3名も繋げればいいほうで、
しかも非常勤やスポットばかりですから、
まあ売上は本人の給料にも届きません。

しかし他に方法を知らないと
経営者は本人を詰めていくのですね。

この段階でだいたい退職します。
逃げていくんです。
しょうがないんです、元々実力がないのですから。

ハッキリ言いますが、
医師の転職エージェント経験者で
独自のパイプで医師とのネットワークがある人なんて
日本全国を探しても10人もいませんよ。
そしてこういう人は人の下で仕事しません。
いい例が私です(笑)。

次に②ですが、
求人サイトを作ってみるとか、
ブログサイトを作ってみるとか、
twitterなどSNSをやってみるとか、
まあいろいろ始めて見るんですけど
これがそう上手くは行かないのですね。

そして放置される…。

世の中こういうサイトや
アカウントがゴマンとあります。
ちょっと寂しいですね。
続けることすらできないって。

そりゃど素人の経営者が考え付くような事なんて
すでに先行している大手がやり尽くしています。

しかもコンテンツがないんです。
まさに「仏作って魂入れず」ですね。
参考となる内容がなければ誰も見ません。

オリジナリティもなく、
工夫もない。
実に残念です。

そして①もダメ、②もダメとなると
コストを掛けてポータルサイトに参画します。

これが2つめの失敗です。
詳しくは次の章で述べますね。

・コストばかり掛かって売上が上がらない!

エムスリーさんや日経メディカルさんや
メドピアさんやケアネットさんのポータルサイト。

ここで費用対効果の問題が出てきます。

これらの会社さんは医師会員を多数持っており、
かなり強気の価格設定です。

何せ新規事業を始めたのに
売上が上がらないのですから、
背に腹は代えられずに参画せざるを得ないんです。

ところが…。
ここにも先行者が多いのですね。

しかも同じように医師の獲得ルートを持たない人達ですから
必死さも同様です。

しかもサイトの設計上、
複数社に同時エントリーだとか、
登録医師も別にどこのエージェントでも
良さそうな求人があれば良いと思ってますので
エージェント同士で不毛な争いが起こるのです。

他にルートはなく、
ここで医師を獲得できなければ
もう撤退するしかない状況ですから
さらに投資して枠を増やしたり…。

これ蟻地獄みたいなもので、
儲かるのはポータルサイト運営者ばかり。

今度はサイトへの支払いのために
さらに売上を上げねばならず、
これが面接まで進んだら絶対に決めなければならずに
強引な営業をする、
つまり先生ここ以上によいところはありませんよ…とか、
絶対にここに行きましょうなどという
嘘を付かざるを得なくなります。

先日、ご紹介した
先生ここに行かないとブラックリストに乗りますよ…なんてのは
まさにこのパターンでしょうね。

<参考>
断ったらブラックリストに載りますと脅す
医師の転職エージェント…そんなの嘘です!

まあうちはポータルサイトは使いませんし、
今後も使う予定はありませんので別にいいんですけど、
医師や医療機関に迷惑を掛けるのは許せません。

そして最後の3つめの失敗パターンですが、
これが少し前述しましたが
「人」の問題、社員の問題です。

大手の出身者などが特にそうなのですが、
お膳立てができていないと何もできないんです。

医師の登録があって、
医師の獲得ルートがあって、
医師を紹介できる医療機関がある。

転職支援の現場を知らない経営者は
ここからやって欲しくて
医師の転職エージェント経験者を採用する訳ですけど、
医師とのネットワーク作りなんて、
そんなのやった事はないんです。

ですから古巣時代のドクターに声を掛けたりして、
古巣から訴えられたりもするようですよ。

いずれにしても使えるエージェント経験者なんて
まずいません。

結局、ポータルサイトに頼るしかないんです。
それ以外にできる事はないんです。
右から左に流すだけの仕事しかしてないのですから。

口は達者でも中身はなく、
立場が悪くなったらまた辞めるだけの人です。

こういう人を採用して、
転職支援をやらせたって
そりゃ上手く行きませんって。

しかも経験者ですから
結構それなりの年収を出してますけど、
売上は年収の半分も行かないとなると
さすがに経営側も堪忍袋の緒が切れるでしょう。

まあそもそもが転職支援を知らない経営者と
身の程知らずの実力が伴わないコンサルタントのご縁ですから
構造的に無理があるのですね。

このようにして新規参入しても
医師の転職エージェント業を失敗していきます。

1、医師とのネットワークがない。
2、ポータルサイトに多額の投資をする。
3、実力のないコンサルタント経験者の採用。

ちょっと調べれば充分にわかると思うんですけど、
なぜか次から次へと新規参入してきます。

その結果が下記のブログです。

<参考>
業績悪化に歯止めが利かない医師転職エージェントの隠された秘密?

ホント医師や医療機関の迷惑になる事だけは止めて下さい。
医療業界全体が
ふざけた転職エージェントに腹を立ててるのですよ。

医師転職エージェント 医師紹介会社 医師転職支援 医師転職サポート 医師転職斡旋 医師転職アドバイス 医師キャリア支援 医療系紹介会社 医師キャリア相談 医師転職相談 医師転職悩み 医師エージェント 医師キャリアパートナー 医師転職コンサルタント 医師キャリアアドバイザー 医師キャリアコンサルタント ジーネット株式会社

*まとめ

医師の転職エージェントに関しては
正直、賛否両論ですし、
どちらかと言えば「否」の方が多いですね。
これが現実です。

別に医師や医療機関の責任ではなく、
転職エージェント側の問題です。

ひと言で表すなら
プロの仕事をしているエージェントが少ないんです。
ド素人なんです。

特に経営者がド素人では、
いくら現場にコンサルタント経験者がいても
上手く行く可能性は低いですね。

新規参入→撤退というケースや
新規参入→業態変更というケースが
あまりにも多く、恥ずかしいばかりです。

医師転職エージェントを辞めて、
もうこの業界は2度と嫌だ…と思う
若者が多いのも情けないばかりです。
これも経営者の責任。

私は医師の転職エージェント業界が
本当に医療業界の「ため」になって欲しいのです。
ただそれだけです。

存在価値を高めるためには、
やはりプロの仕事をする事ですね。

それでは、また…。

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