おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

今日は3月31日です。
明日から新年度に突入ですね。

弊社も本日で年度の締めです。
今年度はご多分に漏れずなかなか厳しかったです。
何とかかんとかそこそこ…みたいな感じまでは
持ってこれて良かったですが…。

毎年この時期には似たような内容のブログを書いておりますが、
まず明日から新たな職場で勤務を開始する皆さんへのエール、
そしてこれから新たな職場を探す方々へのエールを送ります。

本日のブログのタイトルは、
【 明日から新たな職場で勤務する医師と
これから新たな職場を探す医師への心からのエール！】
といたしました。

＜目次＞
１．心機一転の新天地で勤務スタート！
・転職活動のプロセスには今後の学びがあるものです。
・新たな職場で素早く慣れるためには？
２．これから新たな職場を探す際の注意点
・求人よりもキャリアプランを重視しましょう。
・転職活動では事例とノウハウが必要です。
＊まとめ

１．心機一転の新天地で勤務スタート！

4月1日から新天地で勤務をスタートするという方は
日本全国で見れば相当の数になると思います。

弊社だけでも複数名のドクターがおりまして、
ホント心から幸運を祈っております。

おそらく明日から新たな職場で働くことに対して、
期待と不安が入り混じっている事でしょう。

この割合が半々くらいであるのが普通の姿ですが、
もし期待が大きいなら冷静さが必要かもしれません。
また不安が大きいならチャレンジ精神を持ちましょう。

これは裏を返せば
先方も同じなんですよ。

うちに馴染んでくれるかな？
期待通りの活躍をしてくれるかな？
気に入ってもらえなかったらどうしよう。
早期退職にならないかな？

大事なのはデタミネーションです。
ここで成功する。
ここで成功してもらう。

仮に３年後に転職するとしても
一旦はここで全力で向かうことが大事ですね。
それが３年後に花開きます。

・転職活動のプロセスには今後の学びがあるものです。

4月1日からの新たな職場。
もしかしたらコロナ禍ということもあり、
例年と比較すると転職活動も
いろいろご苦労があったのではないかと推察します。

正直に申し上げますと
弊社のように元々決定率がすこぶる高い転職エージェントでも
今期はかなりキツかったです。

昨年までならスムーズに決まるケースでも
結構苦労することが多かったのも事実なんです。

うちはスポットはほとんどやりませんので
メインは常勤と定期非常勤となるのですが、
やはり非常勤はとても難しかったです。

何とかギリギリで決める事が出来たという感じです。

それと比較すると常勤はまだ影響は少なかったですが、
それでも例年よりも求人数は減っていましたし、
医療機関側の採用基準も確実に高くなってました。

いつもなら常にウェルカムモードの医療機関でも
今は採用を手控えているとか、
しばらくは完全に新規採用はストップですという事も
少なくはなかったのですね。

きっと明日から新天地の皆さんも
転職活動期間中は様々な思いを持ち、
またストレスを溜める事もあったのではないでしょうか？

思うように話しが進まず
イライラしてしまったり、
条件的にもう少しのところで妥協が必要だったり、
それこそ求人がない、少ない、というところで
悩ましく思われた方もいらっしゃるかと思います。

それを乗り越えて明日から新たな１歩を踏み出すのですから
この転職活動の経験は
今後に活きてくるのではないでしょうか。

今だから冷静に振り返ることもできるでしょうし、
もしかしたらこのプロセスには
大きな学びやノウハウがあるとも言えるかもしれません。

是非ともそれを頭の片隅に入れておき、
新たな職場で難しい立場に置かれたり、
想定外の出来事に遭遇したりした時には
思い出されるとよいでしょうね。

この厳しい時代に転職活動をされたことは、
将来振り返った時に
非常に良い経験値になっていると思います。
それくらいの貴重な体験です。

・新たな職場で素早く慣れるためには？

いろいろな壁を乗り越えての明日からの新天地。

大いにご活躍して頂きたいところですが、
これは毎年申し上げることですが、
転職とは人間関係のリセットでもありますし、
ルールや手法もゼロスタートです。

朱に交われば赤くなると言いますが、
やはり新しい環境では
その職場ならではの「朱」に染まることが必要です。

朱色って言ってもいろいろあると思うんですよ。
まずはその組織特有の朱色になって、
それから段々と自分のカラーを出すのがいいですね。

だいたい組織になじめずに
転職を失敗するパターンってのがあって…

・以前の職場のやり方を主張する
・焦って実力を見せようとしたり、手柄を得ようとする
・人間関係構築を軽視する
・自分のやり方を譲らない
・イチイチ論破しようとする

このような感じです。

逆の立場に立てば
これはご理解いただけますよね。

いくら即戦力で期待のホープだとしても
いきなりこれでは何なのこの人？と思われます。

新しい職場ではとにかくゼロからスタートしましょう。
人間関係もイチから作らねばなりませんし、
職場のルールややり方もまずは素直に受け入れる。

そういう人だからこそ
リスペクトされて
意見を求められたり、
アイデアを尊重されたりするものですよね。

まずはその職場の「朱色」に染まり、
自分のカラーを発揮するのはその後です。
このプロセスがあるからこそ
よい化学反応が起きるのだと思います。

＜参考＞
医師転職エージェント（医師紹介会社）の取扱説明書！

２．これから新たな職場を探す際の注意点

すでに新天地を決めた方もいらっしゃれば、
さあ来期こそ新天地に行きたいという方もいらっしゃいますね。

実は弊社にもすでに数名のドクターから
来春の転職依頼をいただいております。

まだ焦って探す必要はありませんけど、
しっかりと戦略を練って
寄り添うようにサポートをしてまいります。

ここからはそろそろ次の職場を考えたいという
転職検討中、転職準備中の方に向けて
新たな職場を探す際の注意点についてお話しいたします。

・求人よりもキャリアプランを重視しましょう。

これはもう何百回、何千回と言い続けていることですが、
求人に主導権を取られた転職活動は
失敗の可能性が高まるだけです。

本当に避けて欲しいのですが、
情けないかな、医師の転職エージェントの大半が
求人を右から左に流す以外に
できることがありません。

いかにも求人に価値があるかのような事を言いますが、
そもそも求人はエージェントのものではありません。
医療機関のものですよね。

それで求人に価値を持たせようとすると
高条件とか、高年収とか、高待遇と謳わざるを得ないのですね。

でもこれよく考えてみて下さい。
求人を出している医療機関にとっては
場合によっては迷惑極まりないアピールなんですよね。

うちはそんなに出せないけど
働く環境はいいと思うし、
医師の定着率は少し自慢できるし、
有給消化率も高いし、
学閥もなく風通しのよい医局が自慢で
コメディカルや事務方の協力体制もできていて
診療体制はかなり良いと思うんだよね。

こういう職場に対して
年収アップ！とかアピールするのは
完全に間違っているどころか、
むしろ情報として不正確であると言えますよね。

ずっとこういう無思慮なことを続けてきて、
さすがに医師も気づいてきて、
これはおかしいぞ…となってきたら
今度はやれ非公開求人だとか、
レア求人だとか、
さらに巧妙な嘘をつき始めました。

医療機関の採用担当者に聞いてみるといいですよ。
こういう宣伝広告をどう思うか？

みな嘘ばっかり、ダミーばっかり、
こういう求人に乗ってしまう医師よりも
ご自身のキャリアプランを考えている医師のほうが
採用したいですと言うと思います。

求人ありきで転職すると
結局、判断基準がないままなのです。

だから条件面以外に判断が付かないのです。
そして条件だけの問題ある職場に決めてしまうのです。
もうこういう転職は辞めましょう。

大事なのはキャリアプランです。
ご自身のキャリアプランに
この医療機関での経験はプラスであるか？
これが大前提であり、
キャリアプラン上で合致するならば
条件は自ずと上がっていくのです。

後先が逆になっているから
転職を失敗する可能性が増してしまうのです。

求人案内しかできない転職エージェントの情報など
無視したほうが良いと思います。

・転職活動では事例とノウハウが必要です。

さてキャリアプランが大前提であることを述べました。
ではどう考えれば
良いキャリアプランが手に入るか？

これもいつも言うことで恐縮ですが、
大切なことですので何度でもお伝えします。

まずキャリアプラン３箇条を
頭の片隅に入れて下さい。

① 中長期的な視点でキャリアプランを考える。
② ライフプランをベースにキャリアプランを考える。
③ オリジナリティ溢れるキャリアプランを考える。

この３点が「超」重要です。

短期的な視点や刹那的な考えは
キャリアプランの邪魔です。

ライフプランを下地にして
キャリアプランを考えないと
公私の乖離が大きくなり
バランスが悪くなります。

自分らしいオリジナリティを持たないと
満足感、充実感が持てません。

この3箇条を知っているだけで
おかしなキャリアプランにはなりません。

またキャリアプランをより良いものにするためには
キャリアの４ステップという概念が有効です。

Ⅰ キャリアドリフトで多様な経験を積む。
Ⅱ 経験の中からキャリアアンカーを見つける。
Ⅲ キャリアアンカーを元にしての目標設定、
　 キャリアプランを定める。
Ⅳ キャリアプランを実現するためのキャリアパスを設定する。

この４ステップの順序が大事です。

しかし若手時代にこのステップを踏んでおくと
30代後半になる頃には
相当に良いキャリア設計が自然と出来上がります。

このキャリアに関する考え方は
いくつかの事例と今まで積み重ねてきたノウハウを知ると
一気に花開くものです。

これを知らずして求人探しをしても
よい求人をピックアップする事ができません。

判断基準が不明瞭だからです。
しかしこのプロセスを着実に踏んでいくと
自分なりの価値観から生み出された判断基準が手に入ります。
だから求人のセレクトをミスしないのです。

弊社の場合は
求人を紹介して下さいというご依頼は少ないです。

ほとんどがキャリア相談を通して
事例やノウハウを得たいというご依頼なのです。

その上で転職をサポートさせていただきますので
早期退職がなく、
わりと長い期間働ける職場が見つかるのですね。

キャリアに関する事例やノウハウ。
今までの転職事例や転職ノウハウ。
これが最重要なんです。

手に入れてしまえば
自ずとよい求人と出会えます。

＜参考＞
リスクを回避する「キャリアの４ステップ」という
キャリアリテラシーの原点とは？

＊まとめ

泣いても笑っても3月31日です。
正直今年はいろいろあって泣きたい気分ですが、
それでも4月1日はやってきます。

弊社にも若い社員が入ってきて
新たな期は心機一転で向かう所存です。

明日から新たな職場で働く先生方。
本当に応援しています。

どうか辛い時にはお気軽にお声掛け下さい。
いくらでもお話しを伺います。

また今年こそ転職したい、
来期は新しい職場で迎えたい。

そういう先生方は
当ブログをたくさんお読み頂き、
是非とも事例やノウハウを手に入れて頂きたいですし、
毎日更新しているfacebookやtwitterも参考にして頂きたいですし、
毎週更新しているyoutubeもご覧頂きたいです。

きっと転職活動をスタートするための
参考となる情報があちこちに散りばめられていると思います。

そして個別具体的なキャリア相談をご希望であれば
下記よりお問い合わせ下さい。

ZOOMキャリア相談も受け付けておりますし、
直接お話しを伺いにもまいります。

また弊社の場合はクリニックの開業支援もしておりますので、
将来的な開業準備を想定した転職支援も可能です。

医師のキャリアという観点では、
弊社のような存在はそう滅多にありませんので
是非時々弊社の情報をご参考にして頂けると嬉しいです。

きっと中長期的なキャリアを
見誤ることはなくなると思いますし、
おかしな転職エージェントや
無責任な開業コンサルタントに騙される事もなくなります。

我ながらよい情報発信をし続けていると思います(笑)。

それでは、また…。

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