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パラレルキャリアやスラッシュキャリアを医師人生に活かしましょう!

2021年7月28日by gnetdoctor

おはようございます。

医師が転職や開業を失敗しないために
キャリアプランの重要性を唱え続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

社会の二極化が叫ばれて久しいですが、
このギャップが埋まる気配はありませんね。

今後、政治的にも問題となりそうですが、
私たちはまず自分自身が二極化のなかで
どんなポジションを取っていくのか?
そのためには今何を考え、どう行動すべきか?

備えあれば患いなしと言いますし
医師のなかでも二極化は出てきそうですし、
それどころか場合によっては
三極化、四極化、五極化していくのではないかと
私なんぞは考えております。

個々それぞれの医師人生。
答えは自分の中にあると言えますし、
なりたい自分になれるように
キャリアプランを考えていきたいですね。

本日のブログのタイトルは、
【 パラレルキャリアやスラッシュキャリアを医師人生に活かしましょう! 】
といたしました。

<目次>
1.人生100年時代と定年のない医師という仕事
・時代の変化に合わせてキャリアも二毛作、三毛作へ!
・キャリア設計を間違えると働くのがつまらなくなる?
2.これからハイブリッドキャリアの時代がやってきます!
・パラレルキャリアで次の仕事に備えを打つ
・スラッシュキャリアでサステナビリティを手に入れる
*まとめ

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1.人生100年時代と定年のない医師という仕事

自分が何歳まで生きるのか?
仕事は何歳までできるのか?
何歳まで生きたいのか?
何歳まで働きたいのか?

正解のあるものではありませんし、
今の自分の考えが正しいわけでもなく、
あくまでも「今」の「自分」はこう考えているという
長い人生の中でのプロセスなんですよね。

ある意味では人生哲学であり、
日々を働くことを充実させるための仕事哲学なのでしょうけど、
ここにブレが生じると
なかなか思ったようにはいきません。

やはり自分ならではのキャリアアンカーを見い出して、
自分らしい哲学を持っておきたいですね。

<参考>
医師としてのキャリア・アンカー!?

・時代の変化に合わせてキャリアも二毛作、三毛作へ!

人生100年時代と言われるようになりましたが、
100歳までは何が何でも生きたいとか
100歳までは元気に働きたいなどと考えている人は
それほど多くないと思われます。

そう思われますが、実際に100歳を超えて
元気に働いている方、働いていた方もいらっしゃるのが
人間のスゴイところでもありますね。
あくまでもレアケースですが、頭が下がります。

我が国は世界的に見ても
平均寿命は長く、多くの方がそれなりに長生きしており、
またひと昔前と比較すれば、
健康寿命も長くなり、
長く働けるようになったのは間違いありません。

その一方で社会の変化は益々早くなり、
企業の寿命は年々短くなっていると言われます。

まだ医療機関には同じような傾向はありませんが
もしかしたら組織の寿命は今後短くなるかもしれませんし、
病院やクリニック自体は存続しても、
オーナーがどんどん変化していくという可能性はありますね。

それによって経営方針が変わり、
医療現場の診療スタイルも変わっていくかもしれません。

すると今までは大変に働きやすい職場で、
毎日が充実してやりがいがあったのだけれども
新たな経営陣が来てから
一気に働きにくくなり
モチベーションもグッと下がってしまった…。

こんなケースは増えてくるかもしれません。

ビジネスパーソンには
ひと足早くこういう動きは出てきていて、
ひとつの会社に縛られるなんて発想は
すでに過去のものとなっています。

こういった動きに合わせて
個々のキャリアに対する考え方も
大きく変わってきていますね。

おそらく40代、50代のビジネスパーソンと
20代、30代のビジネスパーソンでは
かなりの断絶があり、
もう全く異なるキャリア観を持っている事でしょう。

医師の世界でも
こんなジェネレーションギャップは
段々と出てきていますね。

分岐点は昭和を知っているか?でしょうか。

昭和の短所とも言える猛烈な働き方、
労働基準法無視、
社員の健康に対する気遣いなし、
勉強なんだから給料はいらないよねとか、
土日も夜も患者のために働けとか、
こういった文化や伝統を味わった世代と
知らない世代で大きな食い違いがあるように感じます。

時代は次から次へと移り変わり、
社会はあっという間に変わっていきます。

今は良くとも3年、5年先は
今とは全く違う状況になる可能性が高い時代なのです。

今の職場、今の働き方が続くのは
もしかしたらあと1~2年かもしれません。

二毛作、三毛作を前提に
キャリア設計しておかないと
自分を苦しめることになりかねません。

・キャリア設計を間違えると働くのがつまらなくなる?

キャリアプランを考えずに
条件だけで選んだ職場…。

運が良ければ満足できますが、
運が悪いと後悔することになります。

今までにも何度かありました。
複数の医療機関から内定をもらい条件をオファーされました。

医療の質や設備、やりがいはA病院のほうがありそうだけど、
B病院は院長や診療部長、事務長の人柄が良く
こちらの希望はほぼ叶えてくれるなど働きやすさはありそうだけど、
C病院は、A病院やB病院よりも
〇〇万円も年収が高いんだよな。

だいたいこういうパターンでC病院を選ぶと
転職を失敗することが多いです。

やっぱりA病院にしておけば良かった…。
B病院だったらこんな事にはならなかった…。

どうしても年収が高いというのは
選ぶ際にプライオリティが高くなるのはわかります。
私もそうです。

でも年収「だけ」じゃダメですね。

人間関係が殺伐としている。
上司がひどい。
経営陣は金儲けが最優先になっている。
患者のためになる薬が使えない。
不要な検査を強要される。
同僚やスタッフが次から次へと辞めていく。
必要のない(望ましくない)オペをしている。
経営陣と現場の乖離が大きすぎる。
効率一辺倒で現場の負担だけ大きい。
患者をないがしろにしている。
事前に聞いていた勤務条件が守られない。
当直・オンコールが多すぎる。
成長できない。
まともな医業がしたい。

これらは条件優先で職場を選んで
後悔している先生方から伺った内容です。

まさかこんな事になるとは思わなかった…と
皆さんおっしゃるのですが
年収を優先すればこうなるとも言えます。

つまり高い年収を出さなきゃ
医師に選んでもらえない医療機関であるという事ですね。

転職のプロなら
高条件はまず怪しいと考えて
裏事情を探ります。

素人みたいな転職エージェントが
医療業界では跋扈しており、
大手はほとんどそうですが
高条件求人で医師を釣ろうとしてきました。

そろそろ疑いの目で見てはいかがでしょうか?
失敗事例が多過ぎます。

<参考>
どこで判断すればいいのか?医師求人の見極め方マニュアル

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2.これからハイブリッドキャリアの時代がやってきます!

いつの間にか自動車の多くはハイブリット型になりましたね。
それどころかハイブリッドと言われるものは
私たちの日常生活でも大変に増えてきています。

社会の進化が極限まで進み、
新たな発明とか、新発見などが出にくくなり
「組み合わせ」や「掛け合わせ」によって目先を変えたり、
実際の使用感を飛躍的に向上させたり、
時代はいつの間にかこういう方向に進んだようです。

前述したように、
これからはキャリアについても
二毛作、三毛作の時代がやってきます。

1度身に付けたスキルや経験が通用しなくなり、
再度の学び直し、スキル向上、経験値アップが
必要不可欠になっていくと思われます。

しかしひとつのことを成し遂げて、
またゼロスタートするのは辛いですよね。

できることならひとつのことを行いつつ
次のための準備ができたらいいですよね。

ましてや人生設計も複雑になる一方で、
何が正解で何が不正解かも見えにくくなっています。

自分に合うのかどうか、
自分にできるのかどうか、
例えばワークライフバランスひとつ取っても
今と3年後と、10年後では、
自分の中でもバランスは異なってくると思うのですね。

つまり情報収集をしっかり行い、
多様な選択肢を持ち、
そのなかで多くの経験を身に付けて
自分に合うものを見つけていく。

そういう発想が必要になりそうですね。

・パラレルキャリアで次の仕事に備えを打つ

当ブログでは何度かご紹介していますが、
パラレルキャリアとは…

「本業を持ちながら第二のキャリアを築くこと」と
P・F・ドラッカーが著書で紹介しました。

副業が金銭的な報酬を得ることを目的としているのに対し、
パラレルキャリアでは自分のスキルアップや
夢や希望の実現、社会貢献活動などのために活動します。

メインとサブ、
収入ではないキャリア的な本業と副業、
このような形で捉えれば良いでしょうか。

この考え方ってビジネスパーソンにとっては
非常に斬新かつ目を開かせるものなのですが、
医師の皆さんにとっては
実はすでに普通に行われていることなのですよね。

そう、常勤+非常勤とか、
常勤+スポットという働き方です。

この非常勤やスポットを
収入を増やすという観点からだけでなく、
もしかしたら将来のメイン業務、常勤になるかも?とか、
将来に活きるスキルや技術を身に付けるためとか、
多様な経験値を高めるためとか、
そのように考えればいいのですね。

きっと先生方は違和感がないと思うんです。

私が今まで経験した事例をお話ししますと
ある消化器内科の先生ですが、
将来的には郷里に戻って
ご自分のクリニックを開業することを考えておられました。

周囲には内科のクリニックはいくつかあるものの
決して多いわけではありません。

ですから内科で開業してもいいのですが、
周辺には皮膚科のクリニックが1件もないのだそうです。

よって内科、皮膚科で開業できたら
流行る可能性はグッと高まるだろうと考え、
常勤先で消化器内科医として研鑽を積みつつ
非常勤は皮膚科クリニックでバイトを始めました。

もともと数年計画ですから
じっくりスタンスで皮膚科も本気で学んでいます。

きっとこの先生はいずれ内科・皮膚科のクリニックを
開院することでしょう。

まさにパラレルキャリアですね。

医療業界にもAIの波が来ていますし、
コロナの対応で変わらざるを得ないことが出てきたり、
近い将来に急性期病院の統廃合が行われるという話しがあったり、
医師の働き方改革でバイト先の勤務時間も本業と合算されたり、
今後の診療報酬改定で思わぬ事態に追い込まれたりなど
数年先はまだしも
20年先、30年先にどうなっているかは
なかなか見えにくく不安もありますよね。

パラレルキャリアで自分に新たな選択肢を与える。
このような考え方を持つのも良いと思います。

・スラッシュキャリアでサステナビリティを手に入れる

ただ…これまたいつも当ブログでは申し上げますように、
キャリアだけが上手くいくというのは
私はあんまり多くないように思うんです。

キャリアプラン3箇条の
ライフプランをベースにしたキャリアプランですね。

家族、生活、趣味、
それこそ人生全般とキャリアのバランス、
いわゆるワークライフバランスですね。

これを考えていかないと
過重労働や、燃え尽き症候群に陥る可能性が出てきます。

そこで有効な考え方がスラッシュキャリアです。

スラッシュキャリアとは、
1のジャンルやスキルで自分のキャリアを形成するのではなく、
複数の経歴や肩書でキャリアを形成することを言います。

どれがメインでどれが副業ということはなく、
全てにおいて同じ割合で力を注いでいくのです。
この点がパラレルキャリアとは違う点です。

複数の肩書を表記する際に、
それぞれに間に「 /(スラッシュ) 」が入ることから
「スラッシュキャリア」と名付けられました。

私はスラッシュキャリアについては
キャリアに限定するのではなく、
むしろ自分自身の日々の振り返りと考えて
プライベートも含むことで
自分らしいワークライフバランスが見えてくると考えています。

今、パッと頭に浮かんだある先生を例にしますと

医師/整形外科専門医/開業医/マラソンランナー/
夫/2児の父親/投資家/時計コレクター/祭り好き/
読書家/健康オタク/酒豪/グルメ/…………

こんな風に作っていくと
自己分析に有用ですし、
最近これは久しくこれをやってないなとか、
昔はかなりハマったんだけどなとか、
いろいろ出てくるんじゃないでしょうか?

結局のところ、
ワークとワイフのバランスは
望む形が個々それぞれで全く違いますよね。

ワークに偏り過ぎた日常は
知力・体力・精神力が限界に近づきますし、
自分なりのリフレッシュ法を忘れたり
家族の有難みなどを見失ったり、
視野がグーンと狭くなりがちですから
スラッシュキャリアを持つことで
自分ってこうなんだ!と
冷静さを取り戻せるのではないでしょうか?

それこそが永続性に繋がると思います。

<参考>
ライフプランがベースにない人生を歩む大きなリスクとキャリアへの悪影響とは?

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*まとめ

パラレルキャリアで
時代の変化を見越したキャリア上の準備を行い、
スラッシュキャリアで
ライフプランをベースにしたキャリアを考える。

この2つの取り組みが
医師人生の備えとして有効ではないでしょうか?

いつの時代も
最適なキャリアなんて
すぐに移り変わりますし、
国や自治体や医療機関は
それぞれ独自の理屈で動いてますので
我が身を守るのは自分だけだと思うんです。

より良い毎日を送れるように
少しでも参考にしていただけたら幸いです。

それでは、また…。

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