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すでに2025年春の転職を検討しているドクターへの進言

2024年5月29日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

転職のスケジュールには
これで間違いない!というようなものはありません。

今、在籍している医療機関によって
ご自身のプランやビジョンによって
ケースバイケースで柔軟に対応していくのが良いと思われます。

私としては医師の皆さんに転職を失敗していただきたくないので
スケジュールに関しては個別具体的に対応していますが、
今回はあくまでも一般論として
様々な角度から引き続き情報提供をしてまいります。

 

本日のブログのタイトルは、
【 すでに来春の転職を検討しているドクターへの進言 】
といたしました。

 

<目次>
1.医師が転職を失敗しないための準備
・余裕の持ったスケジュール
・自分の目指すべき方向性の熟慮
2.医師の転職を成功させるための準備
・求人に翻弄されない思考
・キャリアプランを活かしましょう
*まとめ

 

 

1.医師が転職を失敗しないための準備

今までに転職を失敗してしまったドクター数名から
お話しを伺う機会がありました。

大きく分けると次の3点に集約されると考えています。

①条件面に翻弄された
②自分の中の判断基準がブレた
③医師の転職エージェントの責任

私自身、もう20年以上も転職支援を仕事としてきて
つくづく転職は失敗してはいけないと痛感します。

本来転職のプロであるべき
転職エージェントが関わる③は言語道断だとしても、
①と②は自分自身で防ぐことは可能です。

今回は2025年春に新天地を目指す先生方に向けて
転職を失敗しないためのコツをお知らせいたします。

 

・余裕の持ったスケジュール

転職を考え始めたさいには
まず余裕を持ったスケジュールを考えましょう。

最初にすべきなのは
就業規則の確認です。

労働基準法では退職の申し出をしてから
14日間で辞めることができるのですが、
これは退職を認めない
ブラックな職場向けの法律と考えたほうが良いです。

ごく普通の社会であれば
14日で辞めるなんて常識的には考えられません。

業務や患者の引継ぎなど
飛ぶ鳥跡を逃がさずで
しっかり大人の対応をすべきです。

それが今後のキャリアにもプラスになりますし、
恩を仇で返すような行動は
自分自身にとってもマイナスに作用します。

そこで就業規則の確認が必要になります。

医療機関の場合ですが、
クリニックは1か月前とか、
2か月前に申し出ると書かれていることが多いようです。

ただ病院の場合は3か月前とか、
なかには6か月前となっていることもあるようです。

もちろんこれはあくまでもルールですから
何らかの事情があるならば
丁寧に話し合いをすることによって
もう少し短縮される場合もあるでしょう。

それでもまずは基本のルールを知り、
あくまでも順守を前提にして話し合うのがいいですね。

お願いすればもらえるものも
要求したらもらえなくなるものです。

医師の世界で難しいのは
組織の慣例としてお礼奉公のような習慣があったり、
大学病院や自治体病院では
就業規則以上の期間を必要とされることです。

私の知る限りでも
1年前であったり、
2年前であったりというケースもあります。

もちろん労働基準法を考えれば
これを遵守しなければならない法的根拠はありませんけど
医師の世界は狭いということもありますので
できるだけ穏便に対応したほうが良さそうです。

そうは言いつつも、
いろいろ手はありますので
そこはオーダーメードにアドバイスはしておりますが
原則的には決められた就業規則を守ることと
今までの慣例や文化などは
できるだけ尊重をしたほうが無難ですね。

その上で余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

ドクターの場合は
次のところを見つけるよりも
今の職場を円満退職することのほうが
難易度が高く、
時間も手間も掛かったりします。

先に退職の申し出を済ませるか?
先に次の職場を見つけるか?

これも専門の診療科目や
先生のご希望やビジョンによっても
ケースバイケースで異なりますし、
必ずしも想定していたスケジュール通りに
転職活動が進むものでもありません。

余裕を持ったスケジュールで
柔軟性を合わせ持って
早めにキャリアの専門家にも相談することが
転職を失敗させないための
ひとつの方法ではないかと考えます。

 

・自分の目指すべき方向性の熟慮

これはいつも書くことですが、
転職を考え始めた際には
まずは「キャリアプラン」を熟慮していただきたいです。

5年後にどうなっていたいのか?
10年後のために次に何をしておくべきか?

準備と計画。
プランとビジョン。

もし退職理由がネガティブなものだったとしても
転職理由はポジティブに転換するのがいいのです。

つまり、これからどうする?
自分はどうなりたい?というところですね。

なんてことを言うと
自分は別にやりたいことがあるわけではないし…とか
そこまで明確にはなっていないから…となるのですが
それでも全然構いません。

キャリアというのは
80%ぐらいが偶然から生まれたりします。

心理学者のジョン・D・クランボルツ教授は
計画的偶発性理論を提唱していますが、
要はキャリアの分岐点となる80%が
本人の予想しない偶然の出来事によるというものです。

だったら何も考えなくていいじゃん…とはなりません。

むしろ幸運のようなきっかけは
ある程度の方向性が定まっている人にこそ
訪れるというのが私の考えです。

また実現したいものが
必ず実現するほど甘いものでもありません。

場合によっては何らかのワンクッションを入れることで
実現の可能性が高くなるということもあるでしょう。

一足飛びに狙うのではなく
段階を踏むキャリアを考えるのもありなのですね。

これも向かう方向性が定まっているから
できることであって
あやふやなままでは偶然どころか
完全なる運任せとなってしまいます。

そうは言っても
キャリアプランなんて簡単に見い出せないよという
お気持ちは重々承知しております。

あんまりガチガチに考えなくてもいいんです。

あっちの方向に進むという
ある程度の杜撰さがあったほうが
計画的偶発性理論に当てはまることもありますからね。

数年後を見越したキャリアの方向性。

チャンスがあれば
キャリアの専門家とディスカッションしてみると
何かが見えてくるかもしれませんよ。

 

<参考>
2024年度のキャリア相談について

 

 

2.医師の転職を成功させるための準備

長年転職シーンで仕事をしてきて思うのは
転職とは「ノウハウ」であるということです。

これをすれば確実に上手く行くとか、
そんな唯一解などありません。

目の前に現れる事象に対して
柔軟かつ的確に判断するしかないのですね。

それは教科書的なものではなく
小説とか、楽譜のようなものでしょうか。

果たしてこれでいいのか?
そう思いながら、不安もありながら、
最適解を探し続けるようなものです。

明確な答えがあるほうが簡単ですが
答えがあるようでないからこそ
キャリアや人生は面白いとも言えそうですね。

まずはこういった考え方を身に付けて
より良い未来に向上心を挑んでいきたいですね。

 

・求人に翻弄されない思考

どうしても私たちはわかりやすいもの
目に見えるものを信用しがちです。

例えそれが誤りだとしても
正解が見えない中ですと
見えるものにすがりがちです。

転職シーンで言えば
これが「求人」なのですね。

別に医師に限った話しではなく
あらゆる職業で転職時に「求人」は必要不可欠なだけに
逆に「騙された」なんてことにもなりかねません。

そもそも求人サイトなどに掲載されている
求人の内容を見て、
よし、ここを受けてみようという判断が付きますか?

そこまでの情報量はありませんし、
ほとんどが概要ばかりであって
情報の「質」はさらに心許ないですよね。

結果的にはよくわからないから
見送りだなと思ってしまいませんか。

そんな求人情報ばかりの中で
求職者である医師の目を惹こうと思えば
極端に目立つ条件をアピールするしかありません。

すると年収1400~2000万の上限を取って
「年収2000万円可能!」といった
正確性に欠ける求人に変身してしまうのです。

このようにして求人情報が
「求人広告」と課してしまい、
求人サイト運営企業や、
転職エージェントの
「営業」の養分となりかねなくなるのです。

よく考えればおわかりになる通り、
転職活動の中で求人というのは
あくまでもきっかけでしかありません。

そして書類選考、面接を済ませ
内定が出て条件がオファーされた場合に
そもそもの求人情報とは異なるケースも少なくないでしょう。

特にドクターの場合は
医療機関側が是非と思えば
書かれていた条件を超えてくる場合もあります。

逆は言語道断ですが、
求人とはその程度のものだと認識したほうがいいでしょう。

第一、何年も前の求人が掲載されていたり
担当者が内容を全く理解していない求人では
あまり意味がないんですね。

また何万件もの求人があったって
自分に合うものなんて多くたって数十件でしょう。

その中から見極めるためには
実は求人の内容というよりは
医療機関のホームページに飛んで
チェックする必要があるんですね。

そうなると求人サイトの意味合いが
ちょっとよくわかりません。

求人は情報ではなくて「広告化」しています。
判断に足る情報はほとんどありません。

このような達観を持つことは
転職を成功させるために必要不可欠と思います。

 

・キャリアプランを活かしましょう

いつも述べるキャリアプランですが
実はこれ求人を「見極める目」に直結しますし、
ある種の転職リテラシーを身に付けることにもなりますでしょうか。

いわゆる「判断基準」であり「判断軸」ですね。

何がしたいのか?
どうなりたいのか?

これが明確であれば
求人をチェックしていても
あ、これは自分のやりたいことではないとか
ここでは自分のしたいことができないなと
判断を下すことができるのですね。

しかしキャリアプランがないと
判断の元となる基準がありませんから
どうしても条件面だけで判断せざるを得なくなります。

すると年収などの条件面を見て
ここはありとなるか
ここはなしとなるか
つまり判断がとても表層的になりかねません。

もしかしたら年収はそれほど高くないけれども
将来のために有効な経験が身に付くとしても
求人票に書かれていないことは
スルーしてしまうことでしょう。

そもそもは求人サイトの情報量や情報の質の問題ですし
これは転職エージェントから案内される求人でも同様ですが、
とにかく情報量が足りないんです。
質に関してはもっと不足しているんです。

これでは正しい判断がしにくいのです。
運を天に任せるようなものなのですね。

それに加えてキャリアプランがないとなると
かなり危うい状態の中で
転職活動を進めることにならざるを得ません。

もしかしたら転職を考えたきっかけは
医局に絶望したとか
今の職場ではやり切った感があるとか
経営者や上司と合わないとか
やりたい医療ができないとか
プレッシャーがキツイとか
過重労働が続いているとか
ネガティブな要素が出発点かもしれません。

しかしそのまま転職活動を始めてしまうと
あまり良い結果に結びつかないと思うのですね。

できることなら5年先、10年先の
自分のあるべき姿、なりたい姿を想像して
そこに向けた次の職場探しができるのがベストです。

求人の条件面だけで判断するのではなく
求人に主導権を譲り渡すのでもなく、
自らがキャリアプランという形で
主導権を握っていくのが
転職を成功させる最大の秘訣であると考えます。

あ、あとは頼りになる
右腕のような転職エージェントがいると
尚可ではありますが、
あんまり経験値の高い人はいないんですよね…。


<参考>
事前の話しと違うじゃないか!という医師の転職失敗の防ぎ方

 

 

*まとめ

転職は何のためにするのか?
自分のキャリアを高めるためではないでしょうか。

キャリアは何のため高めるのか?
自分の人生や生活をより良いものとして
未来の自分が今より少しずつ良くなるためではないでしょうか。

その原点を見失ってしまうと
転職が単なるテクニカルな話しになってしまい
大事なものを見失いかねません。

何がしたいのか?
どうなりたいのか?

まずはここが出発点だと思いますし、
だからこそ弊社はキャリア相談に力を入れているのです。

転職はずっと先でも
今のうちからキャリアの選択肢は
いくつか持っておいたほうがいいですからね。

それでは、また…。

 

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