おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
私が言うのも何ですが…
キャリアって本当に難しいです。
単なる「スキル」と「経験」だけならまだしも
その根底には「人生」や「生活」が掛かっていますし、
選んだ道が正しかったかどうかが
本当の意味で判明するのは5年後、10年後、
それこそ30年後とか、引退間際にならないと
わからないことだって少なくありません。
未来のことなんて
誰にもわからないわけですし、
それを見通すなんて神様でもない限り
普通はできないと思うんですよね。
それをしようというのが
キャリアプランなのですから
そんなに簡単なものではないでしょう。
ですけど実はそれをしようという
その「プロセス」自体に価値があり、
将来的に花開く素地を作ることにも繋がります。
だから難しいのですけど
キャリアについて学び、考えることは
自分の近未来の為には
必要不可欠ではないかと考えております。
本日のブログのタイトルは、
【 たまにはキャリアのメンテンナンスをしましょう! 】
といたしました。
<目次>
1.なぜキャリアにメンテナンスが必要なのか?
・いつ何をメンテナンスすべきか?
・どのようにメンテナンスすべきか?
2.メンテナンスをいかに未来に繋げるか?
・答えがなくとも問い続けるのがキャリア
・キャリアこそが我が身を守るのです!
*まとめ
目次
1.なぜキャリアにメンテナンスが必要なのか?
キャリアとは「スキル」と「経験」であると
私は個人的に定義しています。
すると今のキャリアというのは
過去にどんなスキルを身に付けてきたのか?
どのような経験をしてきたのか?
その集大成としてキャリアができ上っているということです。
当然、未来のキャリアは
今、どんなスキルを身に付けているのか?
今、どのような経験をしているのか?
この積み重ねが結果として数年後に現れるのですね。
この過去、現在、未来という時間軸で考えないと
キャリアを近視眼的に見てしまうことになります。
これでは自分を損させることに繋がります。
というか、正しい認識を持てないでしょう。
キャリアとは結果論ではありますが
大事なのはその「プロセス」です。
物事には「原因」と「結果」があるわけですけど
「結果」にばかりフォーカスしても
何も変わらないのですよね。
過去は変えられないのですから当然です。
しかし「原因」にフォーカスすると
これは「プロセス」を考えることになり、
今後の結果を変えることができるようになります。
キャリアプランという
目標設定、なりたい自分を明確にすれば
自ずと「プロセス」を変えざるを得なくなるでしょう。
実際に実現できるかどうかよりも
このようにキャリアを練り上げることが肝心です。
・いつ何をメンテナンスすべきか?
このようにキャリアを考えていくと
いつメンテナンスすべきなのかも見えてきますね。
そう、「いつも」であり、「常に」であり、
「ALWAYS」が適切であると考えます。
ただ年柄年中キャリアのことばかり考えるなんて
現実的ではありませんし、
大事なのは「実務」なのですから
頭でっかちになるのは避けたいものです。
であれば「フェーズフェーズ」で見直すというのが
最適と言えないでしょうか。
毎年年末や年始に考えるとか、
四半期ごとに考えるとか
毎月の月末に振り返りとともに考えるとか
その人ならではの「フェーズフェーズ」でいいと思います。
問題なのは「HOW」ですね。
ただ漠然とオレのキャリアって
こんなんでいいのかな?とか
あーあ、キャリアアップしたいな~と考えても
あまり意味を成しません。
やはり必要なのは「具体性」ではないでしょうか。
キャリア相談をいただいた際に
1人で考えていても悶々としてしまって…とか
頭の中がこんがらがってしまって…という
現状を伺うことがあります。
「具体性」とは超リアルでシビアなものですから
自分だけで考えるのは難易度があまりにも高いです。
そこに「客観性」を加えるだけで
大局観や、中長期的な視点を持つことができます。
キャリアに良いとか悪いとかなどはなく、
あるのは結果だけなのです。
メンテナンスすべきなのは結果ではありません。
常に目を未来に向けて
これからどうする?
自分はどうなりたいんだ?
このキャリアプランをメンテナンスするのです。
軌道修正とか、再出発とか、再始動と
言葉を変えても構いません。
キャリアプランは頑なに考えずに
常により良い方向性を模索したほうがいいです。
そのためにキャリアのメンテナンスが必要なのですね。
・どのようにメンテナンスすべきか?
いかにしてキャリアをメンテナンスするか?
ポイントは3点あります。
まずひとつめは、
「日常」から意識的に離れることです。
毎日の仕事に近いと
どうしても発想が縮こまりがちです。
しかしキャリアをメンテナンスする際には
斬新な発想が必要であり、
これは「日常」とは程遠いところにあります。
いつもと違う場所で考える。
いつもと違う人と会って話してみる。
このように「日常」と
あえて距離を取ることは有効です。
ふたつめは、
「客観性」を自分に与えることです。
別にメンターのような
何でも従うような人を作るということではなくて
あくまでもきっかけで充分なんです。
あ、そういう考えは自分にはなかったな。
こんな「客観性」が手に入ると
自分の思考も大いにブラッシュアップされるでしょう。
私どもがキャリア相談に力を入れていて
キャリアの壁打ちお試し会を実施しているのは
これが理由です。
最後のみっつめは、
「微調整」を繰り返すことです。
そもそもキャリアプランが持てていないと
メンテナンスしようにもできません。
ただキャリアプランとは
常にクリアで、明確になるものでもありません。
ややふんわりとした方向性でも
充分に意味があるものです。
また1度立てたキャリアプランを
頑なに守っていかねばならないものでもありません。
しかしガラリと180度変えるよりも
少しずつ「微調整」していったほうが
優れたキャリアができあがる可能性が高いです。
いきなり右から左とか
黒を白にという極端なメンテナンスをするのではなく
最終的に右から左に、黒を白になるとしても
その間のグラデーションのなかで
徐々に移行しておくことをおススメします。
<参考>
2024年度のキャリア相談について
2.メンテナンスをいかに未来に繋げるか?
キャリアをメンテナンスする意義は
より良い未来を模索していく向上心を持つことです。
どんなに順調なキャリアを築いていても
思うようなキャリアを築けていなくても
今よりもより良いキャリアを築いていきたいという
その思いと行動には大きな価値があります。
昨今ではキャリアはハイブリッドなものになり、
パラレルキャリアや、スラッシュキャリアなど
1本道から、2本、いやさらに複数のキャリアを
同時並行で築き上げていくことも検討できます。
また時代や社会の変化が早まるばかりで
今まで通りでは心許ないと感じるシーンも
増えてきているのではないでしょうか?
だからこそのメンテナンスです。
何もガラリと変える必要はありません。
むしろ可能性を追い掛けてみるとか
選択肢を増やしてみるとか、
そういう発想がとても大事になると思います。
・答えがなくとも問い続けるのがキャリア
これもいつも言うことですが
キャリアに正解なんてありません。
あるのは今よりも良いキャリアと、
今までと同じようなキャリアと
今より悪化するキャリアだけです。
これがリアルな現実であることを前提に考えますが
そうは言っても未来のことなんて
誰にもわかりませんし、神様の領域ですから
私たちにできることは限られていると思います。
先ほども申し上げましたが
変えられない結果ではなく
変えることのできるプロセスにフォーカスすべきです。
どうなりたいか?
この設問を自分に与えて
何度も何度も問うてみる。
その先にこうなりたいが見えてきたら
それがキャリアプランに繋がります。
大きな方向性としてのプランが見えれば
それを実現するための手段、
つまりキャリアパスを考えればいいのですね。
当ブログではお馴染みの「キャリアの4ステップ」です。
①キャリアドリフト
②キャリアアンカー
③キャリアプラン
④キャリアパス
この①~④を何度も繰り返しましょう。
時には①→②ときてプランが見える前に①に戻るとか
実に様々な展開があると思いますよ。
でもこの4ステップを繰り返すことで
自分のキャリアを問い続けることになりますよね。
そのプロセスにキャリアのメンテナンスが入ります。
これが実に健全なサイクルの完成となるんです。
何度もサイクルを回していれば
ネジだの、ボルトだの、やっぱり痛んできますよね。
最新の部品と入れ替えましょう。
キャリアも同じなのです。
何度も似たような経験を積み重ねていると
そこには慣れや停滞や現状維持が現れてきます。
最新の知見や情報と入れ替えましょう。
これがキャリアをメンテナンスして
さらに良いキャリアを手に入れる秘訣です。
・キャリアこそが我が身を守るのです!
いつもの如く、
キャリアについて語り始めると
どうしても熱くなってしまいます。
それはなぜか?
私は世の中に溢れるキャリアの情報を
全く信用していないどころか、
なかには害になるものが多いと考えているのです。
その最も足るものが
① 転職エージェント
② 求人サイト運営企業
③ 資格支援企業
これらではないでしょうか。
ぶっちゃけて言いますと
①と②は転職を成功させて
長く勤められると事業が続けられません。
ですから中途半端なキャリア情報と
とにかく転職すればバラ色の世界があると惑わせて
オイシイ話しばかりで何度も転職をさせようとする。
そうしないと会社が持ちませんから
彼らにとっては死活問題なのですけど
その結果として
キャリアを汚してしまう人たちが増えてしまい
社会的なマイナスになっているように思えます。
③の資格については
国家資格となったキャリアコンサルタントが象徴的ですが、
キャリアのプロを育成しなければならないのですよね。
しかしキャリアに悩む人たちが資格を取得して
多くの人のキャリアの悩みを深くしているように感じます。
キャリアをキャリアだけで考えたら
実社会では通用しない上辺だけの知識で終わるのです。
キャリアの根底には
それぞれの人の「人生」や「生活」が掛かっているのですよね。
キャリア論として正しくても
人生を棒に振ることになったり、
長期的な生活を壊すようなことになったら
元も子もないです。
こういう悪質なアナウンスを見極めるポイントは
キャリアを語りつつ結論は転職であるという点です。
私に言わせれば
キャリアと転職は全くの別物です。
そこに相関関係などありませんし、
むしろ関係性を持たせてしまうと
キャリアも転職も上手く行かないように思います。
もうひとつは中長期的な視点の欠如ですね。
嫌ならしなくていい。
働きたくないなら働かなくていい。
人は楽をすべきだ。
休みたいだけ休めばいい。
仕事なんて人生の一部だ。
最近、やたらとこんな風潮が強くなっていますが
断言しますけど、未来を棒に振ることになります。
キャリアとは「スキル」と「経験」です。
大した「スキル」も「経験」もない人が
ビジネスで成功するわけがありませんし、
これは医師の場合も同じですよね。
「スキル」と「経験」がないままでは
人の役に立つことはできませんし、
組織内での評価も高まらないでしょう。
それでクレクレ言っても
誰も何にも見向きもしないでしょうし、
転職をしたところで
何度も何度も同じことを繰り返すんじゃないですか?
大事なのはキャリアを手に入れることなんです。
職場環境や雇用条件に翻弄されずに
自分の未来の為に「スキル」と「経験」という
キャリアを高めることが大事なのです。
それが確実に自分に跳ね返ってきますから。
やらなくていい理由なんて
どこにもないと思いますけどね。
何をすべきか?は
自分のキャリアをメンテナンスすれば
自ずと見えてくるんじゃないでしょうか。
<参考>
医師の「キャリアの4ステップ」と名付けました。
これ「超」重要な概念です!
*まとめ
年柄年中キャリアのことを考えるなんて
現実的ではないと思います。
そんなのキャリアの専門家に任せておけばいいのです。
医療だって同じですよね?
素人が医療を勉強するのもいいですが、
それは専門家である医師に任せて
素人は素人らしく
自分の健康管理だけ考えて
専門家からの正しいアドバイスに
耳を傾けておればいいと思うのです。
ただキャリアに関しては
自分の問題ですから
フェーズフェーズで時々振り返ってみるのは
有効ではないでしょうか。
その時にはキャリアのメンテナンスという
考え方を持ってみるとさらに良いかもしれません。
それでは、また…。
*ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。
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