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キャリアは転職のために考えるのではない。より良い人生のために考えるのだ。

2024年9月4日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

たまたまだと思いますが、
転職のご相談をお受けした先生数名が
大手の知名度の高い転職エージェントを利用して
どうも納得が行かずに弊社にお越しになりました。

お話しを伺いましたら…

・サービスが浅い
(すべてがWEBでの対応)
・医師の仕事や医療についてよくわかっていない
(共通言語がない)
・自分をコマとして扱っている感じがする
(いわゆる1人の求職者以外の何者でもない)
・仕事が雑な感じを受ける
(ただの業務の一環みたいな)
・売上しか考えていない
(ノルマやKPIの犠牲?)

このようなご意見がありました。

これはもう何年も前から言われていることですし、
大手は猛省すべきだと私なんぞは思いますけど
まあ彼らにとっては吹けば飛ぶような私どもなど
相手にする必要すらありません。

ありませんけど
あなたたちのサービスレベルに不満を感じて
私どものような小さな会社に流れていることには
何かを感じたほうがいいのではないでしょうか?

 

本日のブログのタイトルは、
【 キャリアは転職のために考えるのではない。
より良い人生のために考えるのだ。 】

といたしました。

 

<目次>
1.キャリアが軽薄化している
・転職にいざなうためのキャリアは嘘です!
・学術的なキャリア論をいかに実体に即したものとするか?
2.ライフプランをベースにしたキャリアプラン
・人の物差しで自分のキャリアを図ってはいけない
・自分が心地良い将来設計のためのキャリアを考えよう
*まとめ

 

 

1.キャリアが軽薄化している

医療系に限らず
転職エージェントが抱える課題は
あまりにも多いように感じます。

いやどの業界だって
問題や課題は山積みであって
あのトヨタ自動車ですら
世間を騒がす不祥事を起こすくらいなのですから
どこもかしこも常に改善をして
より良い経営を目指すべきなのでしょう。

それこそが経営者の存在意義であり、
それをしない経営者なんぞは
ふんぞり返って部下に指示を出すだけなんて
用をなさないと言わざるを得ないのかもしれません。

冒頭申し上げた大手エージェントの経営者は
こういう事態が耳に入っているでしょうか?

おそらく知らないと思います。

大手の経営者は上がってくる報告でしか
判断できない状態ではないでしょうか。

会社の規模が大きくなれば
そんなもんだとも言えますけど
現場が見えなくなるというのは
かなり危険なような気もします。

1人1人の医師のキャリアなんて
少しも気にしていないんでしょうね。

違う、違う。
そうじゃ、そうじゃな~いと
私は声を大にして言いたい。

むしろロジックが逆じゃないでしょうか?

1人1人のキャリアがあってこその
会社であり、職場であり、社会である。

働き方改革が機能しないのは
大所高所から出発した施策だからであって
現場で働く人、1人1人のキャリアを前提にすれば
もっと有効な策が打ち出せたのではないかと思うのですよね。

事件は現場で起こってるんだ!
現場軽視は経営者の死だ。

今回のブログでは
そもそもキャリアって何なの?
なんで考えないといけないの?というところを
思う存分に語りたいと思います。

 

・転職にいざなうためのキャリアは嘘です!

転職して年収アップしよう!

こんなアナウンスが多いですし、
おそらくこういう宣伝広告をするのは
その大半が求人サイトか
転職エージェントではないでしょうか。

私にはこういう人たちが
本当の意味でキャリアについて考えているとは思えません。

キャリアアップとか
転職の成功とか
そういうことよりも
とにかく何度となく転職をすることが
彼らの望みではないかと思うのですね。

もともと事業の構造自体が
それを前提にして作られていますし、
もしそうでないとしたら
あまりにも陳腐な宣伝広告の文句に
私だったら穴があったら入りたいくらいに
実に恥ずべき内容であると感じます。

目的は転職であって
キャリア云々は転職させるためのエサなのですね。

でも転職をして
年収が前職より1割以上アップした人の割合は
なんと「27.2%」らしいですよ。

年収が変わらなかった人は「20。2%」であり、
年収が下がった人は「40.1%」とのこと。

これはドクターのデータではなくて
厚生労働省が雇用動向調査の結果としてまとめたもので
あくまでも一般的な人たちも含めての数字ですから
医師の皆さんが気にする必要はありませんけど
転職して年収アップ!という宣伝広告が
信憑性の高いものであるということは打ち砕かれますよね。

なぜ、こうなってしまうのか?
私には「キャリア軽視」としか言いようがありません。

初めに転職ありきで
今の職場が嫌で辞めたいから
転職活動を始めてみたら
意外と自分の市場価値は低かった…。

もう後戻りはできないので
致し方なく年収が下がっても、変わらなくとも
転職をしてしまった。

こんなケースが多いのではないでしょうか。

転職をすればバラ色の人生が待っているなんてのは
「大嘘」なわけですね。

もちろんごく一部の人には当てはまりますし、
ドクターの場合はキャリア戦略さえ見誤らなければ
年収が上がるケースはそれでも多いです。

多いですけど
やっぱり私は転職というのは
あくまでも「手段」であって「目的」ではない。

「目的」は他にあって
それを実現するために「手段」である転職を
起動させるのが「筋」なのですよね。

後先が逆になると言いますか、
転職が「目的」となってしまうと
なかなか思うように行かないことが多いのでしょう。

まずは自分のキャリアをよく振り返って
なりたい自分を明確にしたキャリアプランを思い描き
それを実現するための転職と考えるのが良さそうです。

転職をして年収ダウンとか
転職をしても年収は変わらずでは
あまり意味を成しませんし
そもそも何のための転職なのか。

キャリアがしっかりしていて
これから手にしたいキャリアが明らかであれば
そういう人だからこそ
年収も上がっていくのではないかなと思うのです。

戦略的に年収ダウンを許容することもありますが
こういう人はだいたい近い将来に驚くほどの
年収アップを勝ち得るものです。

私どもも転職エージェントの1社ですから
求人サイトや他の転職エージェントを
あまり悪くは言いたくないですが、
キャリアよりも転職を優先するような宣伝広告には
気を付けたほうが良い気がします。

 

・学術的なキャリア論をいかに実体に即したものとするか?

もうひとつここで述べておきたいのは
キャリアを神聖化し過ぎてしまうとか
キャリアを学術的に受け止めてしまうのは
避けたほうがいいのではないかということです。

もちろん知識として持っておくのはいいですし、
それを自分らしく発展させていくならOKです。

しかし流行り言葉のように
キャリア用語を連発したり、
学問のようにキャリアを究めようとすると
本来あるべき姿から遠ざかってしまうように思うのです。

つまり、それはこういうことです。

私はキャリアプラン3箇条として
・中長期的な視点を持つ
・自分らしいオリジナリティを持つ
・ライフプランをベースに考える

この3点が大事であると考えているのですが
最後の「ライフプランをベースに」と考えた場合には
どうしても学術、学問とはそぐわないように感じるのです。

生活とか、暮らしとか、家族とか、
プライベートな時間とか
こういうものはキャリアと同一に考えてはいけません。

なぜならブレるからです。
場合によっては相反するものじゃないですか。

仕事を一生懸命すれば
プライベートな時間を削ることになるかもしれない。

仕事と、プライベート、
どっちを取るの?という発想は
私は昭和の遺物であると思うのです。

仕事も、プライベートも
両方を大事に、両立させていくべきなのが
令和のスタンダートではないでしょうか。

そのために必要なのが
「キャリア」であると私は考えています。

重宝されるキャリア
希少価値のあるキャリア

これがあるからライフとキャリアを両立できるのです。

いつも言うように
私はキャリアを「スキル」と「経験」であると
自分勝手に定義しています。

どんなスキルを持っているのか?
何をどの程度できるのか?

どんな経験を持っているのか?
その経験をどのように活かすのか?

ここで握手するためには
ロジックの世界だけではなく、
目指すべき方向が合致しているとか
エモーショナルにマッチしているとか、
そういった情緒的な部分も必要です。

そもそもライフを、人生を、
アカデミックにに捉えるというのは
相当に難解ではないでしょうか。

ですからライフはライフでライフプランを考えて
それを前提にしてキャリアプランを考える。

二分割にするというか、
ライフの上にキャリアを乗っけるような展望が
わりとスッキリするのではないかと思います。

た・ただですね…
キャリアがなければ
かなり苦しい展開が待ち受けています。

ジョブホッパーのように職場を転々としてきたり
職種や業種に一貫性がないと
これからの未来が辛くなりますよ。

だからうるさいくらいに
私はキャリア、キャリアと申し上げているのです。

キャリアは実業というか
実務というか、実生活というか、
実益とも言えるでしょうか。

「実」のないキャリアは
原則的にはあり得ないと思います。

 

<参考>
「スキル」と「経験」を軸にもっと深くキャリアを考えましょう!

 

 

2.ライフプランをベースにしたキャリアプラン

私たちは何のために生きているのでしょうか?
仕事をするために?

まあ長い人生の中では
そういう時期があってもいいですが
永遠にではキツイと思います。

むしろ生きるために仕事をするわけで
それがただ食べるための
ライスワークではさみしいですけど…

少なくともこの仕事大好きという
ライクワークならいいですけど…

理想的には生きがいのような
ライフワークがベストなのですよね。

仕事に対するスタンスは人それぞれですから
必ずしもこうでなければならないというものではないですが
少なくとも「自分はこうだ」という
明確な基準を持っておいたほうが
自分のなかでもわかりやすくなると思います。

これが価値観であり、
判断基準というものであり、
「キャリアの4ステップ」のなかの
キャリアアンカーとなりますね。

<参考>
リスクを回避する「キャリアの4ステップ」という
キャリアリテラシーの原点とは?

何のためにキャリアを考えるのでしょうか。
なぜキャリアが必要なのでしょうか。

このような問いが
自分を働きやすくしていくと思いますよ。

少なくとも転職のためではありません。
それでは手段と目的を見間違えています。

 

・人の物差しで自分のキャリアを図ってはいけない

あの先輩カッコいいな。
あんなふうに働きたいな。

上司のようになりたい。
早くあの領域に近づきたい。

あの人を心底リスペクトしている。
私にとっての理想である。

最近はモデルケースのような人が
段々と少なくなっているようですけど
身近にこういう人が存在していたほうが
目標設定はしやすいですね。

でも目標というのは
なぜ?という目的と合わせて持たないと
空理空論になりがちです。

理由があってこその目標だと思うのです。
そのほうが目標に向かう力強さを自分に与えてくれます。

別に目標なんてなくてもいいですけど
たぶん毎日が充実するのは
歩みは遅くとも目標に近づいているという
実感があることではないでしょうか。

今日も1メートル近づいた。

こういう小さな1歩が
やりがいであり、働きがいだと思うのですね。

ただ…ただですね
ここで一旦立ち止まって
本当にあの人のように自分はなりたいのか?

このような思考が必要であると考えます。

先ほども申し上げましたように
キャリアのベースにはライフが必要です。

ライフに合わせた将来設計
ライフに合わせた働き方
ライフに合わせた年収、条件、待遇など

これらがすべての前提条件と言えないでしょうか。

特に医師の場合は
押し寄せる患者さんの波を考えれば
ひとつ間違えれば過労死するほどの…
そこまで行かずとも過重労働になりがちですし
命のかかる医療現場での診療は
多大なるプレッシャーが掛かっています。

若手のうちは修行だという文化もあり、
また医師としての成長には時間を要しますので
構造的にハードワークが求められてしまうのですね。

そんな中で尊敬する
あのドクターのようになりたいという目標設定は
達成不可能な高すぎる目標となり
そこに至らない自分を責めるようなことにならないでしょうか?

ごく少数の例外的にメンタルがタフな人を除いては
非常に辛いものになりかねません。

医師という職業人としての成長だけを見れば
高い目標設定を次々とクリアしてきた経験があるために
無理に無理を重ねるケースは少なくないように思えます。

また生活、暮らし、家族という
プライベートな側面を後回しにしがちでもあり
家庭が癒しの場になっていないケースもあるかもしれません。

右肩上がりの経済成長を果たした
昭和的な価値観は
現代社会では通用しないどころか
マイナスに出ることは少なくないように思うのです。

そうは言ってもライフもキャリアも
きれいに将来が見えているとか
プランがバッチリ描けていることなんて少ないです。

誰もがこれでいいのか?と右往左往しつつ
悩みながらも日々働いているのではないでしょうか。

それが現実ですし
それでいいとも思います。

気を付けるべきは
その価値感や判断基準は
自分の物差しで測っていますか?ということです。

いつの間にか
誰かの価値感とか
世間的な一般常識とか
古くから続く慣例であったりとか
そういうものに流されがちですよね。

キャリアを振り返るというのは
冷静かつ客観的に自分らしさを考えることであり、
未来は自分が作るんだという
志とか、大義とか、思いの部分が大きいように感じます。

 

・自分が心地良い将来設計のためのキャリアを考えよう

人生は、誰のものでもなく
自分のものです。

もちろんキャリアも同様です。

自己中心主義とか、
自分勝手が過ぎると良くありませんが
自分らしさを前面に出すのは悪くないと思うのです。

いわゆる自分軸というやつです。
他人軸で生きるのはキツイです。

自分らしく世のため人のために役立つ。
自分らしく社会貢献していく。

貴重なキャリアとは
希少性、つまり他の人に
代替できない、しにくいというのがあります。

何度も言いますが
キャリアとはスキルと経験ですから
あまり人が持っていないスキルであるとか
そんな経験をした人は世の中そう多くないというのが
実は物凄く大事だったりするのですね。

自分の場合は何だろう?
これからどうすればいいのだろう?

このような「問い」を自分自身に与えて
何度も何度も自分と対話をすることをおススメいたします。

誰でも手に入るキャリアには
そんなに高い価値はありません。

意外と世間の評価は低いのです。

これから若い方がどんどん出てくるわけで
しかも苦労を買ってでもする人は少なく
わりとハイポな世界を目指す方が多いです。

同じ方向に行くならば
相当の独自性を持たねばならなくなるでしょう。

私は転職支援という仕事を
20年以上続けてきて思うのですが
本当に人は様々なであり、
はあ?と思うようなことも今まで何度もありました。

でも、それでいいのですし、
それが普通ではないかと思うようになりました。

みんな一緒というのは
ハッキリ言うとリスク以外の何者でもありません。

時代が時代なら
絶滅の危機と言えなくもないのです。

全員で崖に向かって歩むようなものですね。

100人の中の2~3人が
みんなと違う方向に行くから
絶滅は回避されるのです。

みんなと一緒ではなくてもいい。

いいんですけど
ここも気を付けないと
みんなに理解されない一匹狼になりかねません。

天才肌の方ならいいですが、
やはり最低限の人間関係は作れたほうがいいですし、
あまりにも違いが大きいと
自分を生きにくくさせてしまうでしょう。

適度なバランスでしょうね。

個性的ではあるけれども
みんなとも協力して事に当たれる。

ちょっと変わり者なのだけども
チームの一員としてきちんと機能している。

こんな感じのポジショニングがいいのではないでしょうか?

生きてて楽しい。
働くのがたまらなく好きだ。

そうなるためには
自分の考え方を常にブラッシュアップして
より良いキャリアを模索することが
ある意味ではスタートラインなのかもしれませんね。

自分の物差し。
是非とも大事にして欲しいのです。

 

<参考>
2024年「夏」の「オンライン」キャリア相談を始めます!

 

 

*まとめ

キャリアは転職のためにあるのではありません。

今よりも少しより良い人生、
生活、暮らし、家族、プライベートのために
キャリアを磨くべきなのです。

もう1度言いますが、
キャリアを転職のために…と考えさせようとしているのが
求人サイトであり、転職エージェントなのです。

騙されてはいけません。

彼らは何度も何度も転職をしてもらわないと
事業の構造上成り立たなくなるのです。

だから「嘘」の情報を垂れ流しています。
自社の売上のためだけの「虚偽」情報です。

高条件求人、高待遇求人と
求人に冠言葉を載せるのも
騙しの手口の一種と言ってよいでしょう。

転職はあくまでも手段のひとつであって
目的はライフの向上のはずです。

手段と目的を見誤ってはいけません。
目的を果たすためのイチ手段です。

キャリアは転職のためにあるのではありません。

年収だとか、求人だとか
そういうものを最初に述べる会社は避けて下さい。

医療業界でも
大手の転職エージェントは
ほぼ求人推しです。
それしかできないのです。

しかし医師人生をより良いものにしようと思えば
必要なのは「キャリア思考」です。

私は戦略的にキャリアを考えることをおススメしますし
私どもの「キャリア相談」は
キャリア戦略を掴む
きっかけとしていただくために行っています。

それでは、また…。

 

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