おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
2024年も12月となり
もうすぐ新たな年になりますね。
隔週で更新している当ブログですが
今回と次回の2回の更新でひと区切りです。
今回と次回でこの1年間の振り返りをいたします。
まずはクリニック開業についてです。
おかげさまで弊社のクリニック開業支援事業は
とても順調です。
開業のお手伝いをさせていただいた
クリニックさんが発展、拡大していくことを
大変に嬉しく思います。
現在、4件の実績を
ホームページに掲載しておりますが、
開院して数年後のインタビューは
私どもにとっても勉強になることばかりです。
是非ともこちらもご参考になさって下さい。
少しずつ増やしてまいります。
なぜ開院後数年経ってから
インタビューに行くのか?ですが、
某社などは開院後すぐに行うのですね。
でも、開院後すぐでは
結果がわからないじゃないですか。
そりゃ先生も開院できたという喜びで
気持ち良くインタビューに応えてくれるでしょう。
しかし大事なのは結果ですよね。
私たちは結果を重視するために
開院後数年経ってから
インタビューをさせていただいているのです。
逆に言うと
開院後すぐのインタビューをしている
開業コンサルタントは気を付けたほうがいいと思います。
いわゆる「開業させ屋」さんの可能性が大です。
開院したら後は知らないよって…。
本日のブログのタイトルは、
【 2024年クリニック開業シーンの振り返り 】
といたしました。
<目次>
1.開業規制は来るのか?
・厚労省の政策は間違い続けていないか?
・医療ニーズにいかに応えるか?
2.おかげさまで…弊社の現状
・なぜドクターから選ばれるのか?
・2026年以降に備えたキャリア支援
*まとめ
目次
1.開業規制は来るのか?
コロナ禍では
急激に萎んだクリニックの新規開業。
それどころか閉院する診療所も増えてしまい
長期化する新型コロナに対して
これからどうなるか……誰もが不安でしたね。
ようやく落ち着いてきて
まだ一部では根強く残っていますけれど
平常が戻ってきたと言える段階でしょうか。
それに伴いクリニックの新規開業も増えてきて
私どもにも大変多くのご依頼をいただいております。
そんな中で9月に発表された
クリニックの開業規制…。
様々な方針が騒がれましたけど
まだ何も決まったことはなく
これからどうなることやら。
しかし数年先に
ご自身のクリニックを開業することを
検討していた先生に取っては青天の霹靂ですね。
つ・ついに来るのか?と
戦々恐々とする先生もいらっしゃるようです。
開業規制については
下記の動画でお話しをしましたので
ご関心あればこちらをご覧になって下さい。
近々来るかもしれない
開業規制時代に備えたキャリアの考え方とは?
まだ具体的なことは何も決まっていませんし
あくまでも大きな方向性を示したまでですが、
何らの規制は掛かるとしても
激震のような大きな展開にはならない気がします。
私の勝手な見解ですから
信憑性はゼロですけど(笑)
それよりも何よりも
自分自身のビジョンや
プランを研ぎ澄ませていくのがいいんじゃないかなと
私なんぞは思うのです。
・厚労省の政策は間違い続けていないか?
いきなり余談ですが
どうも私には厚労省のやることなすことが
何だか間違い続けているように感じるのですが
医療現場で奮闘する皆様はどうお感じでしょうか?
結果的に
医療費は増え続けて
国家の財政を圧迫し、
国民には消費税の増税が
重くのしかかっています。
医療現場も
度重なる診療報酬改定で
その度に右往左往していますし、
なにせ根本的な問題解決よりも
私には権力の行使を
楽しんでいるかのように見えてしまいます。
医師の働き方改革も
中途半端な落としどころで
結果的には既に忘れ去られており
本来の目的がどこかに消え去ってしまっています。
古くは医療費亡国論であったり
臨床研修制度の改革など
何だかなあ~と思うものばかりで、
さすが厚労省!という政策は
残念ながら記憶にありません。
いや政策というのは
良いものは日常となり
悪いものが記憶に残るようなものですから
本当は素晴らしい政策もあったのかもしれません。
また医療というのは
ステークホルダーが大変多い世界ですので
妥協点を探っていくと
忖度だらけとなり
玉虫色の結論となってしまうのでしょうか。
別に厚労省に限った話しではなく、
組織が大きくなればなるほど
その傾向は強くなりますね。
しかも民間企業のように
中興の祖のような方が現れて
大きな改革を起こしたり、
時代のニーズを先取りして
飛躍的に業績を伸ばしたりすることは
行政にはできかねますから
なかなか難事業であるのだとは思います。
まして責任を取るということが
文化や伝統、そして仕組みや構造的に許されず
思い切ったことがしにくい環境でもありますね。
そういったエクスキューズも理解した上で
でも、それでも、疑問はあります。
政策というのは
あちら立てればこちらが立たないところがあり
本当に難しいものですよね。
それを何とかするから
エリート官僚のレゾンデートルじゃないですか。
一応、まだ期待はしていますよ。
権力の行使ではなく
実効力で勝負して下さい。
・いかに医療ニーズに応えるか?
需要と供給のバランス。
どこのニーズに
どのように応えていくか。
そのための体制をどのように作るのか。
と同時に自由をいかに与えていくか。
えっと今回はクリニック開業の総まとめですが
何だか大きなところの話しになってしまってます。
ただ立地の問題は何より大きいです。
どこで開業するか?
それによってある程度の収益は決まってしまいます。
地方のように競合が少なければ
住民の中でそれなりの割合の方々が来院するでしょう。
しかしそもそもの住民数が少なければ
自ずと限界値は決まってしまいますね。
診療報酬は日本全国一律なのですから
患者数が伸びなければ
収益も頭打ちになってしまうのですね。
現に私どもに開業相談にお越しになる先生は
そのほとんどが東京、神奈川、埼玉、千葉、
ま、これは私どもが一都三県しか
開業支援ができないというのもありますが、
それでも名古屋、大阪、福岡などの先生から
開業のご相談をいただきますので
やはりそういうことなのだろうなと思います。
つまり住民数が多いほうが
それだけ医療ニーズも高くなるので
仮に競合が多くとも
クリニック経営として考えるならば
有利になるのではないでしょうか。
逆にいくら村に1件の診療所でも
住民が数百人とか、数千人では
クリニック経営としては厳しくなりますね。
それに加えて診療科目の問題もありますし、
さらに院長の専門の問題もあるでしょう。
総合診療とか、総合内科といっても
そこには自ずと限界がありますので
突き詰めて考えていくと
やはり「需要と供給のバランス」が問われます。
また前述したように
厚生労働省の政策に翻弄されますし、
昨今では患者側の問題、
モンスターペイシェントなどが
地方での医師招聘の障害ともなっています。
ついでに言えば
個々の医師にも当然プライベートがあるわけで
ご家族の事情や
お子さんの教育の問題など
開業地をどこにするのかは
実に複雑な事情が隠されているのですね。
今後の開業規制のなかで
一定期間の地方勤務を課すような話しもありますけど
「上に政策あれば下に対策あり」という言葉の通り
まず間違いなく政府の思う通りには行かないでしょう。
それをお上が理解しているか?
問われているのは国側の問題なのですね。
<参考>
「スキル」と「経験」を軸にもっと深くキャリアを考えましょう!
2.おかげさまで…弊社の現状
私ども、元々が転職エージェントとして
医師の皆さんの転職支援をしてきたわけですが、
そのなかでいずれ開業も検討したいという
そんな先生方と出会うことがありました。
当初は仲間の開業支援業者さんをご紹介してきたのですが
どうしても私どもに対する信頼が高く
せっかくご紹介しても戻ってくることが多くて
こりゃ自分たちでやらねばならんなと考えました。
開業コンサルタントなどが集まる勉強会に
足掛け4~5年ほど参加して
知識や人脈を得ることができて
少しずつ開業支援も行うようになりました。
それが今から9~10年前のことです。
おかげさまで徐々にご依頼を受けることが増えてきて
すでに2024年、2025年については
もうお断りをせざるを得ないくらいに
開業支援をすることが決まっています。
早くも2026年開院でのご依頼もいただいており
嬉しい悲鳴という状況です。
・なぜドクターから選ばれるのか?
私自身、この開業支援業界に携わってきて
思うところが山ほどあります。
正直、汚いところもたくさん見てきましたし
2度と付き合わない業者もそれなりにあります。
この10年のなかで
そういう見極めができたのは
今となれば良かったですし、
クライアントである医師の皆さまに
私どもが厳選した業者さんとお繋ぎできるというのは
これは相当のメリットではないかと思いますし
私どもの腕の見せ所でもあります。
10年掛けて見極めてきた結果ですから
相当に自信があります。
経験値が高まるとともに
私どもジーネットの開業支援とはこうだ!という
方針や方向性が固まってきて
それを愚直に守ることが
我々が先生方に選ばれる理由にもなってきました。
よく開院間際になると
院長と懐かしさとともに
ちょっとした昔話をすることがあります。
あの業者さんは本当に良かった。
この業者さんのスピーディーな対応には感動した。
その業者さんの丁寧な対応には舌を巻いた。
こんなふうに私どもがお繋ぎした業者さんが
非常に高い評価を受けることは
まるで私どもが褒められたかのように嬉しいです。
この業者さんの質の高さと
真っ当なビジネスをしてくれるところが
私どもの長所のひとつです。
こんなに手厚いサービスで
ちゃんと元が取れるのかな?…と
心配をして下さる先生もいらっしゃいます。
あと大きいのは…
・「開院後」を見据えたコンサルティング
・初期投資をできるだけ抑える
・すべての打合せに同席
・アイデア満載、可能性を追求する
・経営者同士の経営談義が日常的に行える
こんなところでしょうか。
実際に
すでにお受けできないくらいのご依頼をいただいており
また開院したクリニックさんが
繁盛クリニックになっているのを見ると
開業支援をやってきて良かったとしみじみ思います。
ただ誤解なきように申し上げますが
うちみたいな手厚いサポートをすると
ぶっちゃけ全然儲からないっす。
何だか開業コンサルタントって
ボロ儲けしていると思っている先生もいらっしゃいますが
そりゃ手を抜いて、業者と繋いだらお終いとか、
業者との価格交渉をしないでマージンだけ貰うとか
開院までが仕事でその先は知らないよ…という
そういう稚拙な開業コンサルタントは儲かるでしょう。
ですけどうちのスタンスは「真逆」です。
だから選んでいただけるというのもありますので
これは断言しますけど
このスタンスは愚直に貫き通しますよ。
継続できる程度の利益があれば充分です。
スモールビジネスって強いんですよ~。
とにかく開業コンサルタントを選ぶ際には
本業が他にある会社は避けたほうがいいですね。
だって開業支援自体は副業なので
本気度が低いんですもの。
・2026年以降に備えたキャリア支援
弊社の事情で誠に申し訳ありませんが
すでに2025年の開業支援に関しては
お受けすることができません。
なんて言うと人気者みたいで恥ずかしいのですが
ご依頼を限界までお受けしておりますので
ごめんなさい、もう無理ですという感じなのです。
そして2026年以降に関しても
早くも5件のご依頼をいただいておりまして
早い者勝ちみたいになってしまっています。
何と2027年の予約まで入っているのです。
私どもとしては大変に有難いことですけど
新しい社員を採用し教育しておりますので
もう少し経つともっとお受けできるようになると思います。
ただご相談は随時お受けいたします。
私どもはキャリアという観点で
先生方の5年先、10年先を見据えてお話しいたしますので
転職とか、開業というだけでなく
中長期的なキャリアプランという意味で
何かきっかけを提供できればと考えています。
そこで弊社ならではの面白いケースが
実際に数件ありまして…
うちは転職でも開業でも経営でも
それをトータルにまとめたキャリアでも
わりと守備範囲が広いんですね。
なのでお話しをしていると
先生方も興味がどんどん広がっていきます。
もともと数年後の開業について聞きたかったのに
開業に備えた転職をお願いしたいとか
転職→開業→経営と長いお付き合いをお願いしたいなど
こちらも想定外の展開になることがあるんです。
実際に転職支援をして
2~3年間、しっかり準備をした上で
いざ開業準備という先生も出てきています。
こういう中長期的な展開が可能なのは
弊社の特長のひとつと言えるでしょうか。
その後も採用や経営、
移転や法人化、分院展開など
様々なご相談がひっきりになしに入ってきます。
これは今までのサービスに
ご満足いただいている証左でもあり
私どもとしても大変嬉しく思っています。
開業支援+「α」
この「α」の部分が差別化ポイントかもしれません。
*まとめ
クリニックの開業に関しても
WEBをはじめとして
実に様々な情報がありますね。
でも有益な情報がどれだけあるか?と問うと
ちょっと心許ない気がします。
その理由としては
本物の開業コンサルタントが
圧倒的に少ないということに尽きます。
偽物はたくさんいるんですよ。
おそらく2年後には違う仕事をしている人が
ほとんどであると断言できます。
その程度の思いでしか
仕事をしていないんですね。
だからスキルも経験も
ノウハウも何にも身に付きません。
そんな人たちが
有益な情報発信をするわけがありませんし
ぶっちゃけできません。
するとどうするか?
情報提供ではなく
宣伝広告になるのですね。
いい開業物件ありますよ~
うちで開業すると成功しますよ~
嘘をつくなという話しです。
この業界には「開業させ屋」という言葉があります。
いわゆる開院したら後は知らないよという業者です。
開院後に責任を持てない開業コンサルなんて
存在価値はゼロはないでしょうか。
最悪なのは
明らかに「開業させ屋」なのに
自分たちは違うと思っている開業コンサルです。
この人たちの特徴は
とにかく実績が少なくて
業者を繋ぐのが開業コンサルだと思ってる。
まあ稚拙な開業支援ですね。
そりゃ結果も付いてきません。
そのほとんどが経営者がダメなんです。
本業のための副業です。
本気じゃないんです、開業支援に。
良くも悪くも診療報酬は味方になってくれませんから
院長が経営者として全責任を負うことになります。
ロクでもない開業コンサルタントに依頼すると
本当に、後々、死ぬほど苦労しますよ。
まさに安かろう悪かろうです。
この開業コンサルの見極めポイントは
どれだけ情報提供をしているかです。
ググってみて
自社のHPしか出てこない開業コンサルタントは
避けたほうが無難です。
それだけ伝えたいことがないということなのです。
ホント情けない業者です。
でも金儲けはしたいんです。
最悪ですね…。
それでは、また…。
*ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。
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