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2024年医師のキャリアの振り返り

2024年12月18日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

今年のブログは最終回となります。

まあ年明け早々に更新をするわけですけど
すでに書き始めて14年が経ち
ついに15年めに突入するんです。

いや~我ながらよく頑張ってますよ(笑)。

当初はアメブロで書き始めて
しばらくは毎日更新することを心掛けてきて
キツくて負けそうになることもありましたけど
何とかここまで続けてくることができました。

自分が引退するまで続けるつもりですけど
果たしてどうなりますやら…と思いますが、
最近はyoutubeのほうが反応が高くて
もう文章の時代は終わりかなと思ったりもしますけど
読者の皆さんがいらっしゃる限りは
何とか頑張ってまいる所存です。

 

本日のブログのタイトルは、
【 2024年医師のキャリアの振り返り 】
といたしました。

 

<目次>
1.キャリアの大切さは増すばかり
・先行き不透明な時代をどう生きるか?
・中長期的な展望が我が身を救う?
2.キャリアを支援できる人は少ない?
・偽物プロフェッショナルにご用心
・キャリアのプロとして
*まとめ

 

 

1.キャリアの大切さは増すばかり

私どもにとって
この2024年度は大変にいい年になりました。

多くのエージェントが
エムスリーや日経メディカルやメドピアなどの
医師が集まるモンスターサイトから
集客をしようと必死になっているなかで
私どもは費用を掛けずに
地道に当ブログや各種SNSを駆使して
ドクターの皆さんからお声掛けをいただいています。

なにせ小さな会社ですから
余計なコストを掛けることはできません。

ところが圧倒的なノウハウを持つために
確率、つまり決定率が
同業他社と比較すると段違いに高いのです。

たぶん大手のエージェントさんと比較すると
お声を掛けて下さるドクター数は
「100分の1」というレベルだと思うんですが
決定率は100倍?あるので
全然問題にはならないのですね。

実はこのスタンスこそが
私が望んでいたものですし、
求めていたものでもあります。

ところが昨今ですと
自社だけでは集客できなくて
モンスターサイトもレッドオーシャンで
全然医師に声を掛けてもらえないエージェントも増えてます。

そういうところが
私どもの真似をして
やたらとキャリア、キャリアと言い出してますけど
そんな軽薄な経営方針に
医師の皆さんが騙されるわけがないですよね。

ついでに言うと
これまた弊社の真似をして
youtubeを始めてみたけど
当然ネタなんて持っていないので
数回アップはしたけど
あっという間に更新が止まるところも多いです。

あっさい考えですよね。

しかも婚活とか、年収とか
まあ安易なテーマばかりです。

もうひとつ弊社の真似をして
必死にSNSを始めたりもしますけど
結局は続けることができません。

稀に続くところもありますけど
X(旧twitter)なんかを見ても
フォロワーが100人もいなかったり、
しかもおかしなアカウントばかりで
医師のフォロワーは10人もいなかったりします。

続けて何か意味があるでしょうか?

もっとよく考えて
有用な情報を届けるとか
確かなコンテンツを作るとか
そういうところに頭を使ったほうがいいですよね。

キャリアはそんなに甘くないですし
実に深いものだと思います。

筋金入りの私どもとしては
同業他社がどんなに真似をしても
ビクともしないというのが現状です。

 

・先行き不透明な時代をどう生きるか?

さて、話しをキャリアに戻します。

これは何度も申し上げていますけど
キャリアに正解はありません。

あたかも正解があるかのような
そんなキャリアの情報発信は
自社のビジネスのためだけだということは
すでに皆さんご理解をいただけているかと思います。

年収3000万をもらうのがキャリアでしょうか?
当直やオンコールが免除されるのがキャリアでしょうか?

キャリアの根底には人生、ライフがあります。

もちろんお金はないよりあったほうがいいし、
少しでも増やしていきたのは人情でしょう。

当直やオンコールも
心身への負担は大きいですし
できることならなしにしたいお気持ちはわかります。

でも先生が担当してくれることで
救える命が増えるのならば
あまり負担が重くならない程度に
請け負うと考える先生は少なくないと思うのです。

結局、ただ登録して欲しいがための
悪質な宣伝広告を
無理やりキャリアと言い換えているのですね。

私はキャリアを「スキル」と「経験」と定義しています。

なぜなら「スキル」と「経験」こそが
将来の我が身を救うことに繋がりますし、
いわゆる食いっぱぐれのない自分を
作り上げることになるからです。

逆に言えば
「スキル」と「経験」がないままで
ずっと高待遇を受けることができるなんて
率直にあり得ないわけじゃないですか。

以前に60代半ばのドクターの転職を
お手伝いしたことがあります。

結果的にその先生が驚くような
高待遇でご入職が決まりました。

先生は私どもに大変な感謝をしてくれましたが
「スキル」や「経験」を豊富に持っていた先生なので
当然の高待遇であっただけです。

少しのコツで交渉はしましたけれど
それはベースに確固たるキャリアがあったから
できたことです。

キャリアは未来に活きるのです。
自分の将来を安泰にするのです。

医療業界を取り巻く環境は大変に厳しく
これから医師の年収は下がるだろうと予想する先生も
意外と少なくありません。

ですが、私はしっかりしたキャリアを築いてきた先生は
その影響は軽微なものになると考えており、
そうでない先生は
影響が大きくなるかもしれないと考えています。

先行き不透明な時代を
サバイバルし続けるために
キャリアは「矛」にも「盾」にもなるでしょう。

武器も防具も何も持たない未来は
かなり厳しくなるように思えます。

 

・中長期的な展望が我が身を救う?

では自分にどんな武器や防具を持たせて
どんなキャリアを築き上げていけばよいでしょうか。

まずひとつ言えるのは
誰もが簡単に手に入るキャリアには
それほど高い価値はないということです。

もちろん基本的な診断力とか手技など
必須のスキルもありますけれど
そこから発展させた時に
将来どの程度の価値となるかは
正直、微妙なところです。

プラスαがないと
それ「だけ」ではなかなか厳しいと思うのですね。

誰しもがそれなりの「スキル」は持っていますけど
そこにいかにして「希少価値」を加えるか?

この考え方がキャリアの分岐点となります。

もっともシンプルなのは
仮にありふれたスキルでも
そこに「経験」を加えると
価値がグッと上がるということです。

例えば手術経験を100例持つドクターと
5000例持つドクターでは
いずれが重宝されるでしょうか?

読影経験が300件の医師と
70000件も持つドクターでは
どちらの価値が高いでしょうか?

これはもう自明ですよね。
だからこそキャリアは「スキル」と「経験」であると
申し上げているのです。

この両方が掛け算となります。

昨今では長くひとつのことを続けることを
敬遠する人が増えていますよね。

それはその人の生き方、考え方ですから
自分らしく生きていけばいいと思いますけど
裏を返せば、そういう時代だからこそ
「続けてきた」ことの価値が爆上がりしているのです。

なぜか、どんな「スキル」を身につけるかは
わりと皆さん考えますけど
どれほどの「経験」を身につけるかは
若干軽視されているような気がします。

これはもったいないです。
「経験」は宝です。

できるできないだけではなく
どの程度できるのか?してきたのか?は
キャリアとしてもかなり大きなポイントです。

キャリアを短期的に考えてしまうと
できるようになったらお終いとなりますけど
キャリアを中長期的に考えると
どれだけ長い期間、どれだけ多くの症例を得てきたのか、
ここがとてつもなく重要になってきます。

専門医を取得するために
症例経験を重ねていくのも大事ですけど
専門医を取得した後も
さらに多くの症例経験を重ねていくのは
もっと大事ではないでしょうか。

以前、私が転職支援をさせていただいた消化器内科の先生は
今まで内視鏡検査の件数を伺いましたら
上部が4万件くらいかな、下部は1万5000件くらい、
合わせれば5万件は優に超えてると思うとおっしゃってました。

この経験値…相当に貴重ですよね。
技術レベルの高さを担保してくれそうです。

コツコツと積み上げた人にしか手に入らない
キャリアというものもあるんですよ。

 

<参考>
キャリアを真剣に考えている医師限定の中長期的なプランとは?

 

 

2.キャリアを支援できる人は少ない?

世の中にはキャリアに関する専門家っぽい人は多いですけど
私から見て、本物の専門家は実に少ないです。

キャリアコンサルタントは国家資格になりましたけど
むしろキャリアに悩む人ほど取得しているように見えます。

その他、人材紹介会社には
キャリアアドバイザーとか
キャリアコーディネーターとか
リクルーティングアドバイザーとか
何だか偉そうな役職(?)みたいなものを
競って付けていますけど
この人たちは本当にキャリアについて
相談するに値するでしょうか?

なかには新卒で入社して3年めとか
他業界から転職してきてまだ半年とか
そういう人でもキャリアアドバイザーなどと
名乗るのですね。

これは人材紹介業界全般の課題ですが
本物の専門家を育成しようとしないんです。

給料が高くなるベテランよりも
若くて給料が安くて
何もわからずに求人や求職者を右から左に流す人のほうが
重宝されているのが現実なのです。

どこにキャリア相談したくなる要素がありますか?

私に言わせれば
能力や経験の問題を抜きにして
少なくても社会人経験が最低10年は欲しいですし、
願わくば関連する業界の知識があるか
人材紹介会社で10年以上の経験があるべきと思います。

ちなみにうちの社員はいずれかを持っていて
得意不得意はありますけど
深い話しに付いていけます。

最後にひとつだけ決定的な見極めポイントを。

転職支援のために
キャリア相談をするとこはNGです。

相談して、相談してというところは避けましょう。
確実に転職に導かれます。

本物のキャリア相談をするところは
相談して!なんて言わないですよ。

圧倒的なノウハウや事例を持つのがにじみ出るから
相談して!とか言わなくても相談されるものなんです。

 

・偽物プロフェッショナルにご用心

上記に述べたように
私には本当の意味でキャリア相談をお受けできる人は
とても少ないように思えて仕方ありません。

理論理屈だけで
それなりな対応をできる人はいますけど
私に言わせれば
圧倒的に「人生経験」が不足しているんです。

いくら仕事としてキャリア支援をしていても
その根底にあるべき「人生」が浅いんです。

若くても優秀な人はいますけど
例えば40代、50代のドクターに対して
20代、30代の2年めです、3年めですという人が
どんなアドバイスができるでしょうか?

できるわけがないんです。

だから求人案内だけをしようとして
希望条件をおざなりにヒアリングしようとするんです。

でも医師の仕事って
そんな表面上だけでは確実に足りませんよね。

もう悪循環極まりないのです。

相談して、相談して、と
子供のように叫ぶのは自由ですけど、
その前に相談に値する
知識や経験を身につけるべきではないでしょうか。

医師の転職エージェントとして
本当にキャリア相談をお受けするならば
相当の勉強と現場で経験を積むべきでしょう。

以前に、医師の転職エージェントが集まる会合に出席した際に
たまたま隣になった方と話していて、
何科の先生が得意なんですか?
逆に何科の先生とお会いしてみたいですか?と
興味津々で聞いてみたんです。

そうしましたら
うちは一般内科とか、健診とか、美容が多いんですよ。
循環器内科の先生とかお会いしてみたいです…と答えました。

私は、ええ!と驚いて
もう1度名刺を見ましたら
かなり有名な大手さんなんです。

入社して間もないのかなと思って伺うと
今年で5年めになりますと言うじゃないですか。

こんなんで医師の転職エージェントとして
大手に在籍していますと堂々とできるなんて…
ちょっとおかしくないですか?

裏を返せば
大手ってそんなもんです。

ちなみに弊社では、転職でも開業支援でも
循環器内科は日常的ですし、
今までも心臓血管外科や脳神経外科、
IVRとか血液内科のような希少な診療科目まで
普通にサポートしてますけどね。

美容は少ないですけど
形成外科の専門医の先生は
過去何度かお手伝いしていますけど
未経験の先生はありません。

どちらがキャリア相談に適しているか?
自明と言わざるを得ませんよね。

レベルの低い紹介会社で
何年経験を積み重ねようが
大したノウハウにはなりません。

医師の転職支援業界で
10何年も経験がありますみたいな人も
何人か知ってますけど
うちで2年めくらいの経験の人間よりも
知識、経験ともに低かったです。

ホント笑い話みたいなものですけど
長く経験をすればいいってものじゃありません。

大事なのは中身ですよね。

むしろ年数自慢をする人って
年数しか自慢できるものがない人なのですね。

 

・キャリアのプロとして

そもそもキャリアのプロって
どういう人のことを言うのでしょうか?

別に国家資格のキャリアコンサルタントを取得したからと言って
プロと言えるようなものではありません。

私は転職エージェントにて
21年間働いてきましたし、
来年は22年目を迎えますし、
第一線の営業マンからマネージャー、
執行役員や取締役から代表取締役まで勤めていますけど…
長くトップセールスとして実績を出してきましたけど…
別にキャリアのプロだなんて思いません。

今だにプロを目指して精進し続けている段階です。

いや、そこそこのレベルにはあると思いますし
どこに出ても恥ずかしくないくらいの実績はありますよ。

でもキャリアのプロなんて
そう簡単に到達できるものではありませんし、
永遠に追い掛けるものではありませんか?

それが2年めや3年めの人を
あたかもキャリアのプロのようにアピールするのが
どうも私には理解できないんです。

10年や20年の経験があっても
所詮条件マッチングしかしてこなかった人が
私はキャリアのプロですと言ったって
私は100%論破する自信があります。しませんけど。

いつも言うように
キャリアの根底にはライフがあり、
キャリアは正解のないものだから
常日頃からずっと問い続けねばならないのです。

最もよろしくないのは
中途半端にわかった気になることではないでしょうか?

全然わかってないのに
わかったふりをして
人様と対峙して混乱させてしまう。

立派な大手転職エージェントほど
こういうスパイラルにハマってしまっています。

これはなぜか?
社長が全然キャリアをわかっていないのです。

大手の場合は
そのほとんどが親会社を持っています。

紹介会社の社長と言っても
親会社からの出向で
現場を全く知らないのですね。

所詮、数年経てば親会社に戻る人であり、
社員を叩いて結果だけ出ればいい人なんです。

これじゃ現場は落胆します。
そして優秀な人ほど去っていきます。

最後に私の思うキャリアのプロですが…

人生の達人。
Master of Life。

もうこれに尽きると考えています。

昭和の右肩上がりの時代のように
目の前にあることをただこなしていれば
昨日より今日、今日より明日が
良くなっていくわけではありません。

仕事に情熱を燃やせないのは
ちょっとさみしいことではありますが、
仕事を理由に家庭や家族を犠牲にしてはいけません。

キャリアのプロたるもの
人生を楽しみながらも
確実により良い人生を紡いでいくべきです。

数年後には会社を辞めているとか
違う職業に就いているとか、
別にそれ自体を否定はしませんけれども
こういう人がキャリアのプロと言えるかどうか。

キャリア相談して下さい。

こんなことを言う人は偽物です。
本物なら当たり前のようにお声が掛かるのです。

とまあ、こんな感じの姿勢で
2024年の仕事に取り組んでまいりましたら
おかげ様で史上最高の業績となりました。

私としては売上なんてどうでも良くて
サスティナブルに生き残っていければいいのですけど、
そういう姿勢が好ましいとお考えになって下さる
ドクターの皆さまが段々と増えているようです。

大変に感謝しております。
2025年も社員一同、キャリアのプロを目指して
精進し続けます。

 

<参考>
転職コンサルタントって簡単な仕事ではありません!

 

 

*まとめ

自分のキャリアに関しては
何を語ろうが自由です。

キャリアは誰のものでもなく
突き詰めれば自分のものですからね。

でも他人のキャリアを語るなら
そこには大きな「責任」が伴います。

転職に導きたくて
キャリア相談をするなんていうのは
これはもう言語道断です。

ま、医師の皆さんはこんなの見抜いてしまいますけど
どうか本物のキャリアのプロと接点を持って下さいね。

とにかく医師の転職エージェントにしても
クリニックの開業コンサルタントにしても
「嘘つき」が多すぎます。

もっと厄介なのは
自分が嘘をついている事にすら
気づけていないことです。

ハッキリ言いますけど
知性の欠如ですよね。

こんなキャリアのプロなんてあり得ませんし、
偽物と断定せざるを得ません。

大切なのは
プロとプロがタッグを組むことではないでしょうか。

それでは、来年も引き続きよろしくお願いいたします。

 

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