おはようございます。
医師の転職・開業相談を
未来を共に考えるスタンスでお受けしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
時々当ブログでも取り上げている
メドピア株式会社さんの医師アンケートの結果が
興味深かったのでご紹介します。
メドピアさんの会員になっている10万人以上の医師に
「⽇本医療界にとって2016年はどのような年になるか?」
というアンケートを取ったのだそうです。
回答者は2,372名。
(医師専⽤コミュニティサイト「MedPeer」調べ)
その結果は、
1 良くも悪くもない年になる 1,306名 55.1%
2 程々に悪い年になる 573名 24.2%
3 程々に良い年になる 315名 13.3%
4 かなり悪い年になる 98名 4.1%
5 かなり良い年になる 80名 3.4%
良くも悪くもない…というのは、
確かに最も答えやすいでしょうから
これが1位になるのは何となく想像が付きます。
半数以上の方がここにしていますね。
しかし、かなり良い年になるが最下位で、
かなり悪い年がその次。
やはりこういうアンケートでは
「かなり」に回答するのは
勇気の要る事なのかもしれませんが、
でも最下位がかなり良い年になる…ってのは
ちょっと寂しいなあと思います。
まあ医療政策などを見ていても、
国民の関心や医療に対するスタンスを見ても、
確かにかなり良くなるとは思えませんけどね…。
診療報酬改定がどうなるか次第…という
ご意見もあったようですが、
確かにこれも気になります…。
ちなみに2位、3位は、
程々に…なんですけど、
こちらも悪いが順位が上で、良いが順位が下。
ドクターの皆さんは
悲観的に見ているのでしょうか?
お気持ちはわかりますけど…。
医療費抑制や診療報酬改定、
消費増税の収⼊への悪影響を不安視する声が多く、
新専⾨医制度や医学部新設への
悲観的なコメントもあったようです。
その一方で良い方のコメントは、
再⽣医療を始めとする
新しい治療法・治療薬への期待や、
診療報酬本体がプラスになったことを評価など。
期待…の部分が大きいですが、
無理矢理でもポジティブに考えないと
やってられない…みたいな所もなくはないのでしょう。
私が最も気になったのは、
「そもそもベッドが多すぎて医者が⾜りなかったのが、
ベッドは減って医者は増える。将来は不安。」
という回答です。
厚生労働省が推し進める
入院から在宅へという流れは加速し続けています。
となると病院の入院ベッドは減少し、
患者は自宅に戻っていく。
病院での医師の仕事は減り、
訪問診療の医師の仕事は増える。
これも医療の抱える
ある一面の問題ではありますが、
押しなべて考えても、キャリアチェンジとか、
役割の変化というのは避けられないのかもしれません。
だから転職とか、
そんな安易な事は言いませんが、
別に医師に限った話しではなく
形が変われば働き方も変わる。
これはもう
柔軟に合わせていくしかないと思います。
かつての花形部署が今は日陰で、
新たに作られた部署が花形になるなんて
企業の中でもよくある事ですからね。
見方によっては、
いろんな事が考えられると思う
実に興味深いアンケートです。
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ ↓
-MedPeer会員医師へのアンケート調査-
基本的に医療業界へは⾵当たりは厳しいですから…。
こんなコメントもありました。
客観的に見ても
確かにそういう面はあると思います。
ですがそれでいいのか?
これでは医療者も、患者も、
双方良い事はないと思うんですね。
医療を大事にする。
そんなムードを作らねばならないでしょう。
最後に泣くのは我々一般国民ですから。
声を上げるのは今だと思います。
それでは、また…。
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