おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
転職は当たり前の権利。
そういう時代になってますけど
別にそれはいいと思うんですけど
肝心要の「本質」が欠けているような気がします。
なぜ転職をするのでしょうか?
何を求めているのでしょうか?
転職をした結果、
どういう状況になればいいのでしょうか?
キャリアを重視する私としては
・目標設定
・目的意識
この2つが「超」大事に思えます。
嫌なら辞めろ。
転職先なんていくらでもある。
こんな風潮が強まるばかりですが
確かに転職先が見つからないというのは
余程のことがない限りはありません。
しかしただ転職すればいいというものでもないですよね。
やはり今より良い職場に
今より良い条件、待遇で行きたいじゃないですか。
そうなると
安易な転職はリスクになると思います。
もし思うような転職先が見つからなかった場合に
妥協して、妥協して、致し方なく
内定が出たところにお世話になるというのは
結果的に納得感がなくて
早期の再転職となりかねません。
こうならないために
私どもではキャリアという観点から
転職を冷静に考えることをおススメしています。
本日のブログのタイトルは、
【 転職するかどうかよりも大事な事前準備とは? 】
といたしました。
<目次>
1.転職するかどうかの悩み
・その悩み自体がヤバいです!
・その悩みの本質は何か?という問い
2.転職を成功できる自分になろう
・今のままで高条件を勝ち取れますか?
・キャリアが我が身を救うのです
*まとめ
1.転職するかどうかの悩み
今までも何度も申し上げておりますが
転職はあくまでも「手段」であり
「目的」は別にあるはずです。
大事なのは当初の「目的」を実現することであり
そのために「手段」である転職を実行するのですね。
「目的」が果たされない転職では
それこそジョブホッパーのように
大した理由もなく職場を転々と変えるような
そんな人になってしまわないでしょうか?
いえ、それどころか
手段と目的を混同してしまい
将来の自分にマイナスとならないでしょうか?
目標と目的。
こうしたい。
こうなりたい。
そのための転職のはずです。
転職が目的化してしまうと
大きなリスクを自分に背負わせることになります。
何度でも言いますけれど
目標と目的をしっかり持って
今よりも少しより良い未来を手に入れていただきたいです。
そのために日々情報発信をしております。
・その悩み自体がヤバいです!
あーあ、転職したいなぁ。
どこかにいい職場がないかなぁ。
毎日つまらないなぁ。
やる気が出ないなぁ。
出勤したくないなぁ。
このまま逃げたいなぁ。
こういう思い自体は
誰にでもあるものですから
別にそれ自体を悪いとは思いません。
昔から人間なんていうものは
サボりクセがあって
でもサボると食べていけなくなるから
しょうがなく頑張ってきた。
そんなものだと思うんですよ。
しかし昨今ではこれが大きく変わりました。
SNSの誕生です。
特に匿名性が高いX(旧twitter)などでは
やってらんね~
仕事やめてぇ~
モチベーションがゼロだぁ~
こんな投稿を目にすることが多いですね。
別にいいんですけど
これ、大人として、
口に出すのはいかがなものでしょうか?
人は口に出したり
何かに書くことで
記憶に定着するものです。
毎日こんなネガティブなことを書いていたら
もうそういう人になってしまいますよね。
「言霊」ではないですけど
やはり言葉にはパワーがあると思うのです。
毎日ネガティブなことを考えて
毎日ネガティブなことを言い続けてたら
自分もネガティブになり
毎日がネガティブになってしまいませんかね?
ネガティブサイクルの出来上がりです。
この状態で転職をしても
あんまりいいことはないと思います。
まあ偶然の幸運もありますから
全てではありませんけど
転職をする目的が持てないのではないでしょうか?
まず考えるべきは
もう少し前の段階ではないかと考えます。
・その悩みの本質は何か?という問い
100歩譲って仕事に対する
モチベーションが上がらなくてもいいです。
そんな時は誰にでもありますし、
仕事というのは
そもそもモチベーションの有無でするものではありません。
この世の中は
持ちつ持たれつで出来上がっており
今、自分が持っているものや
利用しているものは
誰かの努力の結果として
自分の手元にあるわけです。
それをきちんと恩返しするのは
大人として、社会人としての責務と言えるでしょうか。
ただモチベーションが上がらない理由は
これからの自分のためにも考えたほうがよいです。
なぜモチベーションが上がらないのでしょうか?
どうすればモチベーションが上がるのでしょうか?
上がるために必要なものは実現する可能性はあるでしょうか?
このようにして考えて行けば
何らかの突破口が見えてくるかもしれません。
もし見えてこなくても
考え続けることには意味があると思います。
キャリアの4ステップです。
様々な経験値を積み重ねる
①キャリアドリフト
自分ならではの価値観を手にする
②キャリアアンカー
価値観を元にした将来設計
③キャリアプラン
プランを具体化する
④キャリアパス
このプロセスは必ず回るはずです。
モチベーションが上がらないというのは
キャリアアンカーが見つかっていないのです。
キャリアドリフトを繰り返すなかで
自分らしいキャリアアンカーを見つけたいですね。
そうすれば自ずとキャリアプランが見つかります。
この時点で転職をするのがおススメです。
ここには目標と目的が
確固としたものになっていますから
転職を失敗する確率は
段違いに低くなります。
嫌だから辞めるのではなく
やりたいこと
向かうべき方向が見えたから
転職をするのがいいですね。
2.転職を成功できる自分になろう
私はもう転職支援の仕事を
20年以上してきていますから
大変多くの求職者の方々と出会ってきました。
逆に大変多くの求人側ともやり取りをしてきたのですが
ミスマッチというのは
多くの場合が目標と目的があやふやであることが多いです。
これは求職者側だけの問題ではなく
求人側の採用方針が不明瞭なケースもあります。
このまま話を進めても
正直あんまりいいことはないですね。
転職活動には相手がありますから
相手を変えることはできませんが
少なくとも自分は変えることができますよね。
自分の目標と目的を明確にする。
たったこれだけで相当に方針が変わります。
別に転職なんて
必ずしなければならないものではありませんので
今の職場に残るという決断をしてもいいのです。
ただモチベーションが低いままに仕事をするのは
誰だって気持ちのいいものではありません。
何を改善したいのか?
どうなればモチベーションが上がるのか?
その点を自分と何度となく対話をして
キャリアアンカーを通して
キャリアプランに繋がって来れば
転職を成功させることに近づいていくのです
・今のままで高条件を勝ち取れますか?
実は転職というのは
転職活動を始める前に
いわゆる準備段階で80%くらい
結果が決まっているものなのですよ。
準備と計画というやつです。
準備というのはキャリアと言ってよいでしょう。
キャリアの語源は「轍(わだち)」です。
つまり今まで通ってきた道の跡なのですね。
過去自分が積み重ねてきたものですから
今さら変えようがありません。
しかし見る人が見れば
この「轍(わだち)」で
入職後にどうなるかが手に取るようにわかります。
計画というのはキャリアプランです。
キャリアプランとは
当人が成し遂げたい希望であり
前述したような目標と目的と言ってもいいでしょう。
キャリアは過去のものですが
キャリアプランは未来のものです。
これからこうしたい、
こうなりたいという思いを先方に伝えて
当院ではこれができる
こういう仕事ぶりは
どうだなんて話し合いができると
相当にいい面接になるのではないでしょうか?
しかし準備と計画が整っていないと
書類選考、面接、内定、条件オファーという
それぞれのフェーズで
どうしても噛み合わないところが出てしまうんですね。
もちろん前述したように
これは求人側にも同様に求められてきて
どういう人を採用したいのか
入職後にどのように活躍したいのか
これが明確でないと話しがブレます。
私の経験上
内定を勝ち取れる先生、
高条件を勝ち取れる先生は
すでに準備が整っており
自分ならではの計画をお持ちのことが多いです。
やってらんねぇ~からスタートしても
どこかで準備と計画をしっかり考えて
キャリアプランを明確にするのが最善です。
・キャリアが我が身を救うのです
キャリアとはスキルと経験です。
希少価値のあるキャリアや
他者と比較して優位性のあるキャリアを持って、
どこに出ても恥ずかしくない経験値を積み上げたら
キャリアどころか
人生が変わると思いませんか?
今の世の中って
クレクレ君が増えてしまって
それこそ施しを受けることを当然と考え
口を開けて待っている人が多いように感じます。
主導権を完全に譲り渡して
自分の口にエサをくれるのを待っている。
別に批判するわけではありませんが、
是非とも医師の皆様には主導権を握って
自らのキャリアと才覚で
ご自身の医師人生を切り拓いていただきたいです。
だってですよ、
医療の最も強いところは
人間が生きている限りは
絶対的なニーズがあるということなのです。
もちろんニーズの中身は
時代や社会の要請に合わせて
多少なりとも変わるのは間違いありませんが
様々なビジネスのように
ニーズが消えてなくなることはありません。
また診断力や治療、施術などは
応用できるものも多いでしょうし、
基礎的スキルをしっかり身につければ
症例経験を積めば積むほどに
医師としてのキャリアは確固たるものになっていきます。
恐れる必要はありません。
厚生労働省の政策ミスとか
(ずっと続いてますけど)
財務省の売国行為で
(国破れて財務省あり?)
医療機関の収入が減ることにより
医師の待遇悪化を心配される先生も多いですが、
底堅いニーズどころか
絶対に廃れないニーズがあるのは間違いありません。
変化の早い現代社会では
1つのキャリアだけでサバイバルできる期間は
決して長くはありませんけど、
医師の場合はパラレルキャリアであったり
キャリアの二毛作、三毛作が取りやすいです。
医業とビジネスとか
保険と自費とか
保険の中だけでも
2、3のニーズに応えることはできますので
可能性は無限大と言ってよいと思われます。
転職?
このキャリアの熟考の先にあるべきではないでしょうか?
やりたいことが明確になり、
なりたい自分が確固たるものになっているから
転職を成功させることができるのです。
医局に愛想が尽きたとか
医業ではなくビジネス化してきたとか
経営陣の方針に納得が行かないとか
上司と合わないとか
派遣先病院の居心地が悪いとか
労働時間に給与が見合わないとか
家族の負担が大きくなっているとか
さまざまな辞める理由はあると思います。
しかしこれは「退職理由」です。
必要なのは「転職理由」なのですね。
いかに退職理由を転職理由に転化するか?
ここにキャリアの考え方が活かせるのです。
転職を考えているならば…
いずれ転職するかもしれないならば…
絶対にキャリアを考えた方がいいですよ。
これこそが転職前の事前準備です。
*まとめ
転職エージェントや求人サイトの宣伝広告が
日本人のキャリアをないがしろにしていると思います。
軽いんですよ。
無責任なんですよ。
彼らは何度も転職を失敗して
何度も何度も利用して欲しいだけだから
キャリアなんてどうでもいいんです。
お金で釣って、
輝かしい未来で釣って、
ダメなら戻ってこいという姿勢です。
こんなのに騙されてしまってはダメですよね。
10年先、20年先に活きる転職のほうがいいですよね。
ワークインライフ。
仕事も、プライベートも大事にしましょう。
両方の充実を目指しましょう。
そのためには「キャリア」という観点は
絶対に軽視してはいけません。
私どものキャリア相談には
若手、中堅、ベテラン、男性、女性と
実に多様なドクターからご連絡をいただきます。
たったの1時間程度のお話しで
気づきときっかけ、
そして未来への展望が拓ける先生は多いです。
やはりキャリアの専門家との対談で
ご自身を振り返るという事も大事なのですね。
ご希望される方は
下記よりご一報下さい。
それでは、また…。
*ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。
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