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転職に「向いていない」ドクターについて考察する。

2026年6月17日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

現代社会では
転職自体は一般化して、
生涯同じ勤め先という方は、
そうそういらっしゃらないと思います。

しかし、その一方で
ジョブホッパーという言葉が表す通り、
また退職代行サービスのようなサービスが市民権を得て、
あまりにも安易に転職してしまって
自分の将来を苦しくしている方も
少なくはないように感じるのですね。

やはり「キャリア」という観点から
ライフプランをベースにした
キャリアプランを持っておかないと
未来がつらいものになりかねません。

今回はそもそも論として、
「転職」とは何だ?と考えてみます。

たかが転職、されど転職。

私はキャリアがあってこその転職、
キャリアのための転職と考えていますが、
そう考えられるようになったのは
30代後半から40代に差し掛かる頃でした。

もう少し早く気づけたら
私のキャリアは

もっと良くなっていたかもしれません(笑)。

 

本日のブログのタイトルは、
【 転職に向いていないドクターについて考察する。 】
といたしました。

 

<目次>
1.そもそも転職ってなんだ?
・職場を変える?職種を変える?業種を変える?
・なぜ転職をしなければならないのか?
2.転職した後を思い描けているか?
・転職は手段であって目的ではない
・転職以外の選択肢はあるか?
*まとめ

 

 

1.そもそも転職ってなんだ?

実は、今回のブログのテーマは、
下記の記事を見てインスパイアしたものです。

「転職に向いていない人」の10の特徴

この記事の良し悪しは別として、
とても興味深い「観点」だなと感じました。

これを医師用に書き換えてみようというのが
今回のブログの最大の目的ですが、
その前に、そもそも「転職とは何だ?」というところから
考えを深めてまいります。

 

・職場を変える?職種を変える?業種を変える?

一般的なビジネスパーソンの場合は、
転職する際に変えることができるものは多いです。

職場を変えるのはもちろんのこと、
職種も、業種も変えることができるのです。

例えば、私は医師の転職エージェントですが、
これを会計士の転職エージェントに変えるとか、
医療機器の営業パーソンとか、
製薬会社のMRになるとか、
はたまた全然関係のない方向に向かって
M&A会社への転職にチャレンジするとか
最近賃金アップが話題のタクシー運転手になるとか、
実にさまざまな選択肢があります。

しかし医師の場合は、
「医師」という職業自体は
基本的に変えることはないのですね。

よって、職場を変えることはできますが、
職種や業種を変えることはほぼありません。

もう少し厳密に言えば、
産業医として企業で勤務するとか、
開業医として独立するとか、
最近ですと「起業」するとか
選択肢自体は広がってきていますね。

大学や企業で研究をするとか、
医療業界以外で働くケースもありますが、
その割合はビジネスパーソンと比較すると少なく、
圧倒的に臨床医として
医療機関で働き続けることが多いでしょう。

だからこそなんです。

私が「キャリア」を重視するのは
これが理由のひとつです。

単に職場を変えるだけではなく、
そこに「意味」や「意義」を見い出すために
ここにする理由があるべきなのです。

キャリアはそのために必要です。

 

・なぜ転職をしなければならないのか?

別に転職なんて
しなくて済むならしないほうがいいです。

何が大変かって
人間関係が一新されて、
ルールや伝統・文化がまったく違うので、
慣れた仕事もイチからやり直しです。

医師で言えば
周囲のスタッフさんも変わるし、
医療機器もメーカーが異なるかもしれず、
いろんなことがゼロリセットされます。

だからしなくて済むなら
転職はしないほうがいいんです。

とはいえ…
したい理由があるんですよね。

こればかりは
耐えればいいというものではありません。

もうここにはいたくない。
こんな上司とは一緒にやれない。
給与が低すぎる。
経営方針が間違っている。
もうここで学ぶことはない。

何らかの理由があるんですよね。
まずはこれを「言語化」しましょう。

大事なんですよ。
なぜ転職したいのか?って。

ただ多くの場合、
この段階ではこれは「退職理由」です。

つまり辞めたい理由です。
このまま転職活動をしてはいけません。

変な話、ここではないどこかなら
どこでもいいとなりがちだからです。

するとわかりやすい外形的な基準、
つまり年収が上がるとか
勤務時間が減るとか、
そういうもので判断せざるを得なくなります。

大事なのは、
「退職理由」を出発点にして、
次の「転職理由」をも言語化することです。

辞めたい理由から転化して、
どういう職場で、どんな仕事をしたいのか、
それはなぜなのか?

ここが「超」重要になるんです。

このプロセスを踏まないと
せっかく転職をしても、
思ったところと違うとなって
再転職ということになりかねません。

 

<参考>
医師の転職で失敗する人の特徴とは?

 

 

2.転職した後を思い描けているか?

転職をしなければならない理由が手に入れば、
あとは具体的な戦術論が必要となります。

私が何度となく申し上げている
「キャリアの4ステップ」で言うと、
キャリアアンカーを見い出して、
キャリアプランを確立させ
キャリアパスを考える段階に入ってきます。

いままで何万人という
求職者の方々の転職支援をさせていただき、
キャリア設計がある転職活動と
キャリア度外視の転職活動では
雲泥の差があることを目の当たりにしてきました。

是非、当ブログをお読み下さっている先生方には
転職を成功させる「秘訣」として、
「キャリア」の大事さを知っていただきたいです。

 

・転職は手段であって目的ではない

転職をすること自体に
何らかの価値があるわけではありません。

いや、なくはないですけど、
本来的には転職した「後」にどうなったのか?

こちらのほうが何倍も重要になりますよね。

転職はあくまでも手段です。
何らかの目的を果たすために実行すべきです。

転職が目的化してしまうと
転職をした段階で満足してしまい、
モチベーションを下げてしまうこともあるようです。

目的を実現するための転職。

当然のことながら
目的が明確になっていないとできません。

また目的が外形的な基準になってしまうと
年収が上がったから満足、
業務が楽になったから満足となりますが、
こういう目的ですと長続きしないのです。

これは私の個人的な「仕事論」になりますが、
仕事とは「事」に「仕える」と書きますよね。

ここが本質であり、
それ以外の事は枝葉の部分だと思うのです。

だからどんな「事」に
どのように「仕える」のかを考えるのがいいです。

例外があるのは百も承知で言いますが、
いい仕事をすれば、いい待遇になるのが普通です。

後先が逆になってしまうと
どうしても「欲」に負けてしまうのが
人間というものではないでしょうか。

そこで何をしたいのか?
自分はどうなりたいのか?

自分のことも大事なのは間違いありませんが、
仕事ってすべからく「誰かのため」にするものです。

そうでないと私たちの社会は成り立ちません。

意識的か、無意識かは別として、
どんな仕事でも誰かの役に立っているのです。

この大前提を見失って、
年収やら条件やらを優先してしまっては
罰が当たるかもしれませんよ。

でも、より多くの人のために働けば、
原則的には自分にも跳ね返ってくるものなのです。

 

・転職以外の選択肢はあるか?

もちろん何らかの目的を実現しようとしたときには、
転職以外にも手はあると思います。

医師の場合で言えば、
自分でクリニックを開業するのもいいでしょう。

辞めたい理由を上司に伝えれば、
可能性は低いかもしれませんが、
経営陣が改善に動いてくれるかもしれません。

どうせ辞めるのであれば、
思い切って組織改革を提案してみるのもいいですね。

選択肢としては
あえて「耐える」というのもありかもしれません。

あんまりお勧めできるものではありませんが、
まだ入職して間もないとか、
改善の期待が持てなくもないとか、
ここでやりたいことがあるというときには、
一瞬、考えてみてもいいかもしれません。

昨今ではあまりにも転職が一般化し過ぎていて、
辞めればバラ色の世界が待っているという
おかしな風潮が強くなっています。

そんなに甘いものではありません。

ビジネスパーソンの世界でも
実際に転職して年収が上がるケースは
なんと40%前後と言われているようです。

ということは、60%の人は
同じ年収か、年収を下げて転職をしているのです。

嫌なら辞めろ。
そんなの無責任な外野の声です。

転職したら年収が上がるような
「キャリア」を
しっかり手に入れておくのがいいですね。

ただし、組織の文化として、
「ハラスメントが常態化している」場合と
「過重労働が当然となっている」場合だけは
早めに次を探したほうがいいです。

極めてタフなメンタルを持っている人以外は、
毎日がつらすぎます。

こういう職場で耐える必要はありません。

まずは目的をしっかり持つこと。
そして目的を実現するための選択肢を持つこと。

この可能性が限りなく低いとなれば
必然的に転職が選択肢となっていくことでしょう。

 

<参考>
転職するかどうかよりも大事な事前準備とは?

 

 

*まとめ

それでは最後に冒頭の「転職に向いていない」を
まとめとして考えてみます。

「転職に向いていない人」の10の特徴<医師編>

①条件だけで求人を判断しようとする人
②5年先、10年先の自分が見えていない人
③自分の未来を絶望的に考えるネガティブ思考の人
④他責思考が強くて、いつも誰かのせいにしている人
⑤日常の仕事がルーチン化してしまっている人
⑥仕事の本質を考えたことのない人
⑦チームに溶け込みたくない孤立傾向にある人
⑧お金が最優先の価値になっている人
⑨キャリア思考がない人
⑩転職エージェントの選び方を知らない人

いかがでしょうか?

転職に向いていない人って
要は失敗の可能性が高い人だと思います。

つまり転職しないほうが無難ということですね。

しかし普通に働いていれば、
望む、望まないは別にして
転職を検討せざるを得ないときは少なくありません。

ただ、転職すればすべて解決ということはなく、
やはり転職先で自分のスキルや経験を活かして
戦力になることは必須と言えるでしょう。

過去、現在、未来という時間軸だけは
万人に平等です。

過去を棚卸して、
現在を冷静に把握して、
未来をどうつくりあげていくか。

こういうキャリア思考のある方は
転職に向くタイプになっていくと思います。

それでは、また…。

 

 

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