おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
しかし、ここ2~3年のAIの浸透は
驚くものがありますね。
気づけばあっという間に広がって、
ビジネスパーソンの一人として、
見逃がしてはいけないものになりました。
私自身もAIはそれなりに活用していますし、
いつの間にか実装されていますので、
知らず知らずのうちに相当にお世話になっています。
どう使う、何に使うかは、
まだまだ試行錯誤ではありますが、
SNSでもAIについて考えていることを
時どき投稿しています。
今回は最近投稿した内容から
「医師のキャリア」という観点につなげて、
キャリア論として考察いたします。
まずはこちらから。
(青字がSNSへの投稿文です)
「AI」が身近になり、
本当に便利になりました。
業務が効率化できたり、
リサーチの質が上がったり、
深くて広い思考ができるようにもなった。
でも、これは
スマホやPCが必需品になり、
ネットワークが当たり前になり、
IT化が進んだのと同じです。
「目的を実現しやすくなった」だけ。
目的を持てないでいると、
結局、AIに使われてしまう。
電車の中を見れば、
スマホに使われている人が多いですよね。
何のため?誰のため?
目的がないと、
私たちはあらぬ方向に進みがちです。
気をつけねばなりません。
私たちはAIといかに共生していくのか。
今後のキャリアを考える際にも、
とても重要な着眼点と言えるかもしれません。
本日のブログのタイトルは、
【 AI時代の医師のキャリア論 】
といたしました。
<目次>
1.これからの時代のキャリアの位置づけ
・スキルと経験では足りなくなる?
・AIを活用するキャリアとそうでないキャリア
2.人に最後に残るものは何か?
・知識ではなく、知性や知恵が優先される
・人間性、人間力を磨くしかないか
*まとめ

目次
1.これからの時代のキャリアの位置づけ
私たちのキャリアもAIの登場によって、
相当に変わっていくのではないかと考えています。
この変化に疎いと
数年後に自分を苦しめてしまうかもしれません。
そこでこんな投稿をご紹介いたします。
これからさらにAIが浸透し、
「知識」や「ノウハウ」や「権力」が
だんだんと平準化していくと思います。
ただし、それと「現実を動かす力」は、
まったくの別物と考えたほうが良さそうです。
結果を生み出すには、
・意思決定力
・センスメイキング力
・ファシリテーション力
・リスク回避力
・レゾンデートルの言語化力
こういう「スキル」が必要で、
それは豊富な「経験」があってこそです。
何もしてこなかった人は、
いくらAIを利用しても
現状はあまり変わらないどころか、
AIに翻弄されてしまうかもしれません。
ステータスや肩書きが
スクラップ&ビルドされる時代に
本当に有効なのは
リアルな「キャリア」ではないでしょうか。
現場で叩き上げたスキルと経験という、
「本物のキャリア」です。
私はキャリアを「スキル」と「経験」であると
今までわかりやすく定義してきましたが、
AI時代にはますます重宝されるかもしれない。
そんなふうに考えているのですが、
はたしてどうなるでしょうか。
・スキルと経験では足りなくなる?
スキルと経験を平たい言葉に置き換えますと、
何ができるのか?どの程度できるのか?になると
私は考えています。
今までのキャリアはこれが明確になれば、
よきご縁とつながることは多かったです。
しかしAI時代は少し変わってくるかもしれません。
強く問われる時代だな、とつくづく思います。
能動的に「意味」を与えるプロセス。
たとえば誰かに、
と言われたとき…。
「今はセンスメイキングの時代だぞ。
意味は自ら見い出せ」…と返すのは、
ちょっと乱暴かもしれません。
AIが正解らしきものを量産できる時代だからこそ、
人間には意味を「引き受ける力」が必要になる。
「これは自分にとって何の意味があるのか?」
そのとき鍵になるのが
私には「感情」のように思えます。
感情を言語化して、
そこに意味を足していく。
ロジックは感情の否定ではない。
感情を整えて、
「納得できる形」にする「技術」だと思う。
つまり、突き詰めると、
「何を大事にしたいか」ではないかな。
知識も大事だけど、
これからは知性や知恵のほうが問われる。
感情に「振り回される」のではなく、
感情を「起点」にして構築する。
そのほうが「意味」が立ち上がる場面が
増えていくように思うのです。
キャリア設計にも活かせるはず。
つまり何ができるか、
どの程度できるかの原点である
「なぜ」という問いが重要になるように思います。
なぜそれができるようになったのか、
なぜその程度できるようになったのか。
このセンスメイキングという意味づけが
きちんと言語化できないと
本当の意味での価値につながらないかもしれません。
・AIを活用するキャリアとそうでないキャリア
少なくともホワイトカラーと呼ばれる人たちは、
AIの広がりにより仕事内容が変わると思います。
昨今ではホワイトカラーの年収は下がり、
逆にブルーカラーの年収が上がる。
そんな傾向があるとも言われているようですね。
今の仕事がつまらなくなること。
仕事に面白いとか
つまらないとかはないんだよ。
面白く仕事をする人と
つまらなく仕事をする人がいるだけだよ。
詐欺でもない限りは
どんな仕事にも価値がある。
世のため人のために仕事をする人は
いつも仕事が楽しいよね。
価値を高めているからなんだ。
たまには仕事に疲れることもあるけど
それはむしろ人間らしくて良いのだ。
今まで5時間かけていた仕事を
AIがモノの数秒で終わらせてくれるなら、
普通の人はAIにお願いすると思います。
しかし人間というのは
そんなに単純ではなくて、
頑なに自分がやろうとする人もいることでしょう。
個人事業主であれば、
それも一つの生き方で終わりますけど、
組織の中で仕事をするなら
非効率極まりなく、
周囲からの冷たい視線を浴びるのではないでしょうか?
そしてAIで効率化を果たした人に
仕事はどんどん移っていき、
あっという間に窓際族になるかもしれません。
AIはあくまでも便利なツールです。
しかし便利なものを活用しないのでは、
時代から、社会から、
遅れを取るのは間違いないでしょう。
最近は多くの人が音楽を、
スマホにダウンロードして
Bluetoothでコードレスのイヤホンで聴く時代です。
自宅のステレオで聴いたり、
CDプレーヤーで聴いたり、
それは趣味でやるぶんにはいいですが、
仕事であれば致命的と言わざるを得ません。
すでに「検索」ですら、
GoogleやYahoo!ではなく
AIが調べる時代ですから、
意固地になってAIを回避してはいけませんよね。
キャリアにおきましても、
AIはすでに必需品です。
人間と人間が膝を交えて、
顔を合わせることが大事だというのもわかりますけど、
オンラインでミーティングできる時代に
何を言ってるんだという話ですよね。
AIを活用して時間を捻出するのです。
顔を合わせる時間を持てる人は
AIを駆使する人になるのではないでしょうか。
<参考>
医師の転職やクリニックの開業でAIに負けないコンサルティングとは?

2.人に最後に残るものは何か?
こんな投稿もしたことがあります。
AIネイティブ世代の若者が…
情報が分散して収束できない時に、
40~50代の人に相談すると一瞬で解決する。
圧倒的な経験と判断力、
「問い」を立てる力に差があると感じた──。
こんなコメントを残していて、
ああ、自分の引退も近いな、と思いました(笑)。
AIを活用して
爆速でPDCAを回す彼らが
ここに気づいたとなると、
私の世代にできるのは
ただのアドバイザー役か。
…いや、それ、私の本業じゃん。
何となく、彼らとは
うまくやっていけそうな気がする。
若い時にがむしゃらに働いておいてよかった。
「経験値」だけは、きちんと手に入れた。
あとは「勉強を続ける」こと。
「現場目線」を失わないこと。
新しいものに「興味」を持ち続けること。
私のようなおじさんが、
少しAIに興味を持って
おっかなびっくり使ってもみても、
AIネイティブの若者には
まったく敵わないと思います。
いや、それでいいんです。
餅は餅屋なのです。
これからの時代のキーワードの一つには、
「チーム」が確実に入ってくると思います。
それぞれの強みで貢献する。
AIそのものを強みとする人もいれば、
AI以外を強みとする人がいてもいいでしょう。
AIはあくまでもツールですし、
私の感覚ですと外部記憶装置のような位置づけですから、
上手に使うに限ると思います。
ただAIに「意思決定」をさせるのだけは、
まだずっと先だと思いますし、
場合によっては、
これだけはしてはいけないかもしれません。
私たちの存在価値を否定しないためにも。
・知識ではなく、知性や知恵が優先される
今後、AIが私たちの生活や仕事を
どう変えていくのかはまだ何とも言えません。
シンギュラリティが本当に来るのか。
私たちはAIに支配されるようなことになるのか。
無意識のうちにAIが起動しているのか。
意識的に利用するのか。
いずれにしても「知識」の部分は、
相当にAIが成り代わってくれるでしょう。
となると私たちは知識を知性や知恵に
発展させていかなければならないでしょう。
これからの時代、
AIとどう向き合うかは、
とても重要になる。
そう考えていました。
でも、これはAIに限った話ではなくて、
他者とどう向き合うか。
社会とどう向き合うか。
お金とどう向き合うか。
結局は、
「自分とどう向き合うか」に
行きつく気がします。
テクニカルな問題より先に、
哲学的なアプローチが必要かなと。
価値観と判断軸があって、
向き合い方が決まる。
向き合い方は人それぞれ。
その積み重ねが、人生であり、日常です。
自分は、何を守って、何を変えるのか。
さて、どうする、自分…。
今までは知識のある人は有利でした。
でもこれからは知性や知恵を持つ人が
活躍の幅を拡げていくでしょう。
知っていることでの勝負ではなく、
知らないことを出発点として
知っている以上に活かしていくような展開。
この有無こそが
キャリアシーンでも求められるような気がします。
・人間性、人間力を磨くしかないか
私たち人間の「あり方」も
おそらく相当に変わっていくかもしれません。
今までの優秀さと
これからの優秀さは似て非なるものになるでしょうか。
同じ結果を手にしても、
そこから導かれる結論は
人によって変わっていく。
AIをしもべのように使う人と、
AIに使われてしまう人。
パラメーターを微調整しますよね。
この調整こそが、
プロフェッショナルであり、
長年積み重ねてきた「経験値」であり、
「職人技」であり、
「ノウハウ」であると思います。
それを一言で
「属人化」と片づけてしまう。
こういう発想のホワイトカラーは、
これからAIに駆逐されるかもしれません。
効率至上主義で、
デスクに踏ん反り返っている暇があるなら、
もっと「現場」を見たほうがいい。
ドクターヘリだって、
整備士がいなければ飛べないわけです。
マクドナルドじゃないんだから、
マニュアルさえあれば
誰でも同じ結果が出せるとは、
思わないほうがいいでしょう。
資本主義に毒されて、
会社に洗脳されて
「人」を見失い、
効率一辺倒でマネジメントするのは、
知性的なやり方とは言えません。
優秀なマネージャーは、
職人の「暗黙知」をただ潰すのではなく、
可能な部分を「形式知」につなげて、
再現性を高めていく人です。
つまり、職人を大事にしながら、
その技を「共有できる形」にしていく。
マニュアルに全部押し込めるのではなく、
「人がやる意味のある仕事」を残す。
何でも効率化すればいいわけじゃない。
どこまでを仕組みに任せて、
どこから先を人に任せるのか。
ここを真剣に考えるマネジメントが、
AI時代には必要だと思います。
という理屈はいかがでしょうか?
「人」は、「人」であるべきです。
医師の仕事の多くは、
「人」だからこそできるものだと思うのです。
もちろんAIを活用するシーンは増えるでしょうが、
そこからどんな診断をつけて、
何を患者に伝えていくのか。
医学部時代の有能さだけではなく、
そもそもの「人間性」や「人間力」が
さらに問われる時代になりそうな気がします。

*まとめ
最後になりますが…
仕事の形を「再編成」するように見える。
今までとは違う
新しい「職業観」や「労働観」が
必要になるだけではないか?
中途半端なホワイトカラーや、
誰でもできる定型業務が置き換わっていく。
職人技を身につけるか、
ロボットやAIを部下として使うか。
案外、生き残る道はある。
でも、過去にしがみつけば一掃されそうだ。
時代も、社会も、変わり続ける。
だから自分も、賢く波に乗るのがいいと思う。
AI時代において問われるのは、
単なる知識量ではなく、
それをどう意味づけし、
どう現実に活かすかという人間の力です。
医師のキャリアにおいても、
AIを便利な道具として使いこなしながら、
最後は人としてどう判断し、どう伝え、
どう向き合うかが価値を決めていくのでしょう。
効率化が進む時代だからこそ、
経験に裏打ちされた知性や知恵、人間性や人間力は、
むしろ以前にも増して重要になります。
変化を恐れず、学び続け、
自分らしい形でAIと共生していく姿勢が、
これからの医師のキャリアを支えるのだと思います。
ちなみに青字の部分は
ほとんどがXへの投稿です。
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それでは、また…。
*ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。
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