おはようございます。
医師の転職を失敗させない為に
医療機関側の事情にも精通している
ジーネット株式会社の小野勝広です。
先日、医療系の大手紹介会社の発行している
小冊子を読む機会がありました。
そこに書かれていたのが今日のタイトルです。
「転職が決まりやすいドクターの共通点とは?」
要約しますと、
下記3点を実行しましょうと書かれておりました。
1、紹介会社に情報を正確に伝える。
2、最優先の転職希望に焦点を絞る。
3、フットワークは軽く、チャンスは逃さない。
ふむ…。
決して間違いだとは思いませんが、
私は疑問に感じました。
なぜなら、これは医師がそうすべきだという話しではなく、
そうしてくれると紹介会社として助かるよ…という、
内容だからです。
全く困ったものです…。
ハッキリ言いますが、
ここ数年間は医師、看護師、薬剤師を
ターゲットしている人材紹介会社は
右肩上がりの成長を見せてきました。
ところがここ最近は
あまりにも競合が多くなり過ぎた事と、
そもそもサービスレベルが低い為に、
医師、看護師、薬剤師の皆様や採用する
医療機関側の信頼を逸してしまっています。
その根本的な要因は、
儲け至上主義、効率優先主義であります。
自分たちが儲ける為に、
無理矢理紹介先に押し込む…。
返金規定が切れる半年後に
別の医療機関を紹介する。
そもそも紹介料が欲しいだけなので
ミスマッチが多い。
圧倒的な売り手市場を逆手に取って、
求職者である医師、看護師、薬剤師の登録さえあれば
医療機関側は喉から手が出る程に
採用したいのだから、そこに質など必要ない。
キャリアアドバイスや
しっかり相談に乗るという時間や
手間の掛かる事は割愛して、
右から左に流せばいい。
それが効率ってもんだ。
それであれば
ベテランや経験豊富な社員は不要。
新卒や第二新卒でOK。
ベテランは給与が高いから
若手社員を揃えよう。
その変わりシステム化を推し進めて、
誰でもルーチンを回せるようにしよう。
まあこんな事をしてきたので、
厚生労働省もお怒りのようですし
紹介会社からは採用したくない
医療機関も増えてきています。
こんな状況であるにも関わらず
まだ冒頭のような自分たちに都合の良い事を
情報提供するなんてもう腹立たしい限りです。
医師の転職市場は圧倒的な売り手市場です。
次の職場が決まらないなんて事はほぼありません。
もし万が一あるとしたら、
・高望みし過ぎの高条件を望んでいる。
・希少過ぎる勤務スタイルを望んでいる。
・過去に問題を起こしている。
・人物面に問題がある。
・目移りして決断できない。
考えられるのはこれくらいだと思います。
逆に言うと普通の医師が、
普通の仕事内容で、
普通の希望条件であれば
確実に仕事は見つかります。
でもそれを言ってしまうと、
紹介会社を頼る医師が減ってしまうから
言えないんですね。
特に求人を案内する事しかできない
低レベルな紹介会社は
こういう真実を述べてしまっては
自分のところの事業が
成り立たなくなってしまうのです。
紹介会社を利用する本当の意義は、
求人を案内して貰う事ではありません。
まして嘘っぽい非公開求人なんてものに
騙されてもいけません。
本物の紹介会社が残り、
低レベルな紹介会社が淘汰されるように
正しい情報提供を今後も続けてまいります。
しいて言うなら、
高条件を獲得しやすいドクターの共通点とは?なら
理解ができます。
これにはビジョンとコツが必要です。
その中のひとつには有能なコンサルタントと
タッグを組むというのも確実にあります。
医師が紹介会社を利用する最大のメリットは、
求人とか、条件とか、
そんな上っ面なものではありません。
当ブログの読者様は
ご理解頂けているかと思いますが、
今後も発信し続けてまいります。
それでは、また…。
<ジーネットが発信する情報提供サイトはこちらです!>
・ジーネット株式会社 公式ホームページ
・医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>ドクター向け情報提供サイト
・ジーネット株式会社 <社長のtwitter>
・ジーネット株式会社 <社長のfacebookページ>