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医師の感情 「平静の心」がゆれるとき

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

『医師の感情 「平静の心」がゆれるとき』

ダニエル・オーフリ 翻訳:堀内 志奈

医学書院 を読みました。

 

医師キャリア感情

 

スゴイ本です。

もうこのひと言に尽きます。

 

医師を支援する仕事をしているのだから、

医師の感情も学ばなければ…と思い、

手に取った本書ですが、

いやいや私自身の心も揺さぶられました。

 

もし医師としての自信を失いかけていたり、

このまま医師人生を過ごす事に不安があったり、

心身に多大なる疲れを感じていたり、

日常的な診療のプレッシャーがきつかったり、

ネガティブな思考に陥っていたり、

そんな先生には超絶おススメいたします。

 

医師の感情。

 

私はこのタイトルに惹かれて

3,200円もする本書を

思わずポチッとしちゃいました(笑)。

でもその価値は充分にありました。

 

医師の皆さんは共感を得られる事と思います。

そして自分だけじゃないんだ…と

安心できるかもしれません。

 

臨床医学の基礎を作ったと言われている

ウィリアム・オスラー氏は、

「医師はいかなる時も平静の心を持って

患者と向き合うべきである」

このように説きましたが、

もちろんそうなんだとは思いますが、

その裏返しで多くの医師を苦しめる事に

繋がっているのかもしれません。

 

また「医師は患者に

必要以上に感情移入してはいけない」

とも、言われるそうですね。

 

このタブーとされてきた感情の問題を

本書は米国の現役医師が掘り下げていくのです。

 

米国と日本じゃ随分と違うんだろうな?と

読み始める前は思っていたのですが、

いや感情の部分では

米国の医師も日本の医師も

そう変わらないように思えます。

 

少なくとも本書を読んでいて、

私は違和感は全くありませんでしたし、

むしろ米国の医師も

日本人っぽい所があるんだな…とすら思えました。

 

我が国の医療現場では、

患者が主役とか、患者中心とか、

患者ばかりフォーカスされますが、

その時に医師はどう思ったのか?という

医師の感情論は

見て見ぬフリをしてきたのかもしれません。

 

ですが、医師だって普通の人間ですし、

いくら訓練をされていると言ったって

感情を押し殺す事には

限界があるのだと思います。

 

恐れ、恥、不安、怒り、困惑、罪悪感といった

ネガティブな感情、

喜び、誇り、感謝、ユーモア、愛といった

ポジティブな感情。

 

著者や著者の周囲のドクターが

実際に医療現場で味わってきた感情を

赤裸々にエピソード化し、

医者だっていつも平静な心ではいられないんだ…という

心の叫びがリアリティとして伝わってきます。

 

私は医師をサポートする仕事をしているとはいえ、

立場的には患者側です。

 

でも患者側の私が読んでいても、

本書を読み進めていく中で

グイグイと引きこまれていきますし、

現場の医師が抱える葛藤や苦しみを

少しでも和らげてあげたくなりました。

 

今まであまり重視されなかった医師の感情。

しかし感情のない人間なんて怖いですよね…。

 

むしろ感情のある医師だからこそ

信頼を得られるとも思います。

 

医師と患者間の関係を

より良いものにする為にも、

本書には著者が現役医師で、

医療現場を良く知っているからこそ

大きなヒントがあるように思いました。

 

平静の心がゆれるとき…というサブタイトル。

 

それぞれの先生によって

自分なりの対処法を身に付けた事でしょう。

 

でもそれは平静の心を持つ…という事であり、

それがゆれた時には矛盾が生じるんですね。

 

それが積もり積もって

平静ではいられなくなり、

燃え尽きてしまうような先生も少なくありません。

結果としては患者にとってもマイナスなんですよね。

 

バーンアウトを防ぐためにも、

本書は役に立つように思います。

 

臨床現場の中で味わう苦しみは

1人だけのものではないという事が

実感されるだけでも

一種の安らぎや

癒しになるのではないでしょうか。

 

若手医師、中堅医師、ベテラン医師、

すべての先生にとって

必読の書なのかもしれないなあ…

そんな事を考えながら読み終えました。

 

医療機関の経営者、

看護師、薬剤師などの医療従事者、

きっと多くの医療関係者にとっても

参考になる内容ではないかと思います。

 

最後に目次をご紹介します。

 

序 章 医師の行動の裏にあるもの

 

第1章  先生はいま手が離せません

——共感ができない原因は

医師にあるのか?患者にあるのか?

ジュリアの物語1

 

第2章 医師の品質改善は可能か?

——研修を通して損なわれていくもの

ジュリアの物語2

 

第3章 怖れに支配されて

——我々を動けなくするほどの「怖れ」の意味

ジュリアの物語3

 

第4章 死が身近な日々
——医師にとって「悲しみ」とは悪なのだろうか?

ジュリアの物語4

 

第5章 灼けるような恥ずかしさ

——なぜそれほどまでに恥を怖れるのか?

ジュリアの物語5

 

第6章 溺死

——医療の現場に幻滅してしまったら

ジュリアの物語6

 

第7章 顕微鏡の下で

——訴訟をめぐる感情と、医療に対する影響

ジュリアの物語7

 

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

各章の終わりにある「ジュリアの物語」。

これも非常に切なくて

読んでいる私も感情がゆれました…。

 

医師の感情。

 

私は医師という存在は

社会のソフトインフラだと思ってますし、

国家の宝だとも思うんです。

 

だからこそ医師の感情をケアする事は

もっと国家として、社会として

取り組まねばならないようにも思いました。

 

少なくとも燃え尽きてしまう前に、

相談できる機能が必要なのでしょう。

 

私どもがそんな存在になれたら…

いやなろうと意を強くしました。

 

それでは、また…。

 

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