おはようございます。
医療機関の採用に貢献したいからこそ
医師、看護師にキャリアプランを提唱する
ジーネット株式会社の小野勝広です。
本日のブログのタイトルは、
『 医療機関が紹介会社を賢く活用する方法! 』です。
厚生労働省より「病院・クリニックなど医療機関や福祉施設の皆さまへ」
私は医師や看護師に限った話しではなく、
転職を検討している求職者の方々は
すべからく採用側、
つまり求人側の事情も把握した方が
スムーズな転職ができると考えています。
医師や看護師にとっては
病院やクリニックの求人事情を良く知りましょうという事ですね。
先日たまたま調べ物をしていましたら、
厚生労働省が作成した資料が見つかり
これがなかなか参考になりましたので、
今日はこの資料を使ってブログにまとめてみます。
気になる方は、下記をクリックしてご確認下さい。
「病院・クリニックなど医療機関や福祉施設の皆さまへ」。
医師・看護師の採用方法
厚生労働省の
「職業紹介事業に関するアンケート調査」によりますと、
医師の採用は、
1、医局や関係機関からの紹介 27.4%
2、民間職業紹介事業者 26.2%
3、直接募集 11.6%
4、インターネットの求人情報サイト 10.4%
5、職員の紹介 7.9%
6、縁故 7.9%
このような比率でなされているそうです。
1位の医局や
関係機関からの紹介が多いのは予想通りですが、
意外と人材紹介会社も健闘しているんですね…。
その一方で直接募集や求人情報サイトは
思っていたよりも結果を生んでいないんですね。
まあ定着率がどうか?まで
分析しないといけませんが…。
ちなみに看護師の採用は、
1、公共職業安定所 51.2%
2、民間職業紹介事業者 39.6%
3、直接募集 22.6%
4、職員の紹介 20.1%
5、インターネットの求人情報サイト 15.2%
6、新聞広告への掲載 13.4%
看護師さんはハローワーク経由で
採用される事が多いんですね。
これは開業医の先生方にとっては
参考になるのではないでしょうか?
募集は掛けているけど
求人サイトや求人誌で採用できていないクリニックさんは
早速ハローワークに求人依頼をした方が良いかもしれません。
人材紹介会社は
看護師さんでも意外と比率が高いですね。
しかし医療系紹介会社の中でも、
医師を専門とする会社より
看護師を専門とする会社の方が
医療機関側の評判は滅茶苦茶悪いですから、
今後はこの比率は下がっていくように思います。
それを証明するかの如く、
看護師のご紹介のフィーは
ダンピングされています。
これは質の低い紹介をしてきた会社が
自らの首を絞めた訳ですから
致し方ないと言えるでしょう。
医療機関で採用の担当をしている方にとっては
参考になるデータですね。
職業紹介事業者を選ぶとき
続いて「職業紹介事業者を選ぶとき」については
以下の通りです。
① 事業所に関する基本的事項
・職業紹介事業の許可を取っているか
・取引実績や評判はどうか
・紹介した求職者の定着率はどうか
中小企業では職業紹介事業の許可を
取っていない所もありますので
この点はお気をつけて下さい。
また自社は紹介免許を持っておらず、
紹介免許のある業者を通して
紹介する悪質な企業もあります。
聞いた事のない会社名が急に出てきた際には
特に注意が必要です。
明らかな違法ですので。
実績や評判、定着率は情報を手に入れるのが難しいですが、
医療機関同士の横の繋がりや出入りの業者から
情報収集をしてみると
思わぬ情報が手に入るかもしれません。
② 事業所・担当者の姿勢
・求人者のニーズをよく理解しようとしているか
・求人者と密に連絡を取り合っているか
・求職者のニーズについても十分に把握し、調整に努めているか
この点で紹介会社や担当者の力量がわかりますね。
残念ながら私の見たところ、
8割以上の会社、担当者がNGだと思ってます…。
③ 事業者のサービス内容
・求人申込み~就職までのプロセスや平均的な期間
・紹介手数料、支払方法の明示があるか
・早期離職の際の紹介手数料の返戻ルールがあるか
職業紹介自体のプロセスは
どこの会社もそう変わりませんが、
会社の姿勢は返戻ルールに出ると思われます。
私の考えでは、
・1か月未満の離職の際に100%の返金をしない(80%など)
・返戻の最長期間が6か月以上ない(最長で3か月など)
このようなケースは問題ありと思います。
また返戻を悪用して、
返戻期間のギリギリに求職者に連絡をして
再転職を促すような非常に悪質な会社も存在します。
返戻期間を過ぎたら
すぐに辞めてしまった場合などは
要チェックです。
職業紹介事業者を利用するとき
最後に「職業紹介事業者を利用するとき」は
下記の通りです。
① 求人の希望を伝える
・必要とする人材の適性や能力を事業者に十分に伝える
・契約内容の確認・検討
紹介手数料、支払方法、返戻制度の規定
これは担当者の医療に対する知識を
見ないといけませんね。
無知な人間に
いくら丁寧に伝えても何ら意味がありません。
逆に良く知っている人間であれば
イチを言えば10を察してくれるでしょう。
契約内容を事前に明らかにしない企業などは
求人依頼をしてはいけません。
② 人材の選定
・納得のいく人材を選定する
・求職者への十分な情報提供
売り手市場の医療業界においては、
応募があったら
即採用なんてケースも少なくありませんが、
やはり自院にマッチした人材かどうかの
チェックは欠かせません。
問題ある人材を採用して
後々後悔…なんて事も多いですからね。
また面接の時点で
求職者に話しが通っているかどうかは
紹介会社の担当者の力量が図れます。
あまりにも話しが通っていない場合は
担当者を変えてもらった方が良いでしょう。
③ 採用時~採用後
・円滑なコミュニケーション
・職場環境の点検
最終局面に来ての破談であるとか、
紹介しっぱなしで
アフターフォローがないケースは
紹介会社としての質を表します。
継続的なお付き合いをすべきかどうかは
慎重にご判断下さい。
まとめ
ネット上では
医療系紹介会社の宣伝広告で溢れかえっていますよね。
しかし多額の宣伝広告費を掛けるという事は、
口コミで広がらない、紹介の輪を築けない、
サービスの質で勝負できないという
証明でもあります。
巷溢れるランキングサイトを見れば明らかなように
どのサイトを見ても順位はほとんど一緒です。
これはそのサイトの運営資金が
どこから出ているかよくわかりますね。
今後、医療系紹介会社は
確実に淘汰の波に飲み込まれます。
その時に、資金力のある企業が生き残るか、
良質なサービス提供者が残るか…。
医療は国民全体の宝です。
だからこそ医療現場の為になる結果になる事を祈ります。
それでは、また…。
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