おはようございます。
医師のキャリアや転職、
クリニック開業の情報提供をしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
先日お電話を頂きました
ある医師について差し支えない範囲で書きます。
この先生、ご専門が形成外科、皮膚科という事で
我々専門家なら誰でもご紹介可能な先生で、
人当たりも良く、とても感じの良さそうな方でした。
ところが、
ではお会いして詳細を打合せさせて下さいとお話ししたら、
登録はしたくない、
個人情報は出したくないっとおっしゃる…。
しかし、それでは
医療機関にご紹介する事はできない…。
どうやら、以前登録したエージェントで、
個人情報を流出された苦い経験があるようでした。
こういった点にその人材紹介会社や
コンサルタントのレベルが見え隠れするのですが、
医師の個人情報は一般の方と違って
慎重には慎重を期さねばなりません。
よく医療機関側に打診した際に、
匿名でも構わないから
その先生のプロフィールを下さい…と
事務長などから言われる事があります。
通常、出身大学、卒業年度などは
個人を特定できない情報ですので
明らかにする事は問題ないですが、
医師の場合は特定できてしまう可能性があるのですね。
ビジネスマンの場合、
前職の業界、業種は個人情報に当たりませんし、
会社名も場合によっては
オープンにしていい情報かと思いますが、
医師の場合は出身大学や前職の病院などから
個人を特定できる事ができてしまいます。
匿名のプロフィールを出して
面が割れてしまった…なんてケースは
意外とあるのです。
そうは言っても
どこのエージェントも、
個人情報保護方針を掲げています。
会社で立派な資格を取得していたり、
個人情報保護規定などを設けて
いかにも厳格な管理をしています…という風に
アピールをしています。
また、コンサルタントも
意図的に個人情報を流すなんて
悪い人間はそういません。
でも、医師だけは特別なのです。
おそらく、冒頭の先生は、
こういった点に疎いコンサルタントが担当になり、
意図的ではないものの個人を特定されてしまって
迷惑を受けたのでしょう。
担当コンサルタントの勉強不足です。
組織的な個人情報漏洩は
犯罪に近い大問題だと思います。
しかし担当者個人のスキル不足で
個人が特定されてしまう事は
なかなか防止できないものです。
どの会社でも厳格なルールを定めていますし、
基本的には漏れるはずがない。
でも医師という職業の特性を知らない担当者は、
消すべきところを消せずに
個人の特定に繋がってしまうのです。
世の中には様々なコンサルタントがいますが、
別に資格が必要な訳でもなく、
評論家と一緒で、
自分はコンサルタントですと言えば
コンサルタントになってしまいます。
ただ、本当に質の高いコンサルタントは、
別にコンサルタントなんて言う必要もないですし、
ハッキリ言って人間力が違います。
常識のないコンサルタント。
話しの面白くないコンサルタント。
人間味のないコンサルタント。
そんなコンサルタントなら
やり取りをしない方が無難です。
上記のような失敗に繋がってしまいます。
私は、プロスポーツ選手が契約については素人で
代理人を付ける様になってきたのと同じように、
医師も転職の際には代理人、
つまりエージェントを活用して動いた方が良いと考えています。
ただし！
悪徳コンサルタントや質の低いコンサルタントでは、
自分のキャリアに傷を付ける事にもなりかねません。
用心しながら、
人間的魅力に溢れたコンサルタント、
転職支援の経験が豊富なコンサルタントと
タッグを組む事をお勧めします。
会社の実力を個人の力と勘違いするような
陰に隠れて個人で勝負できないコンサルタントには
充分ご注意下さい！
こういう人たちこそが
意図的ではなくても
個人を特定させてしまうのです。
ちなみに弊社が出す匿名プロフィールはスゴイです。
どこかの国のお役所みたいに黒塗りだらけです(笑)。
100%個人が特定できないようにしています。
ってか、そもそもプロフィールをオープンにするのは
面接日当日ですし。
まあ担当コンサルタントが
みな５年、10年と経験が豊富なベテランなので
その辺りの秘訣をよくわかっているだけなんですけどね。
それでは、また…。
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