ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

患者が適切な医療のかかり方を知る事で医師の働き方改革が進む!

(公開: 2018年10月18日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職、開業、経営シーンでサポートし続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

どんな業界でもそうですが、

サービスや製品には提供者と受益者が存在しますね。

 

医療も同じように

医療を提供する側と受ける側がいる訳です…。

 

本日のブログのタイトルは、

『患者が適切な医療のかかり方を知る事で医師の働き方改革が進む!』

といたしました。

 

医師の働き方改革

 

医師の過重労働を防げ!

そもそも働き方改革が叫ばれた時に、

なぜか医師だけは医療現場が混乱すると言われて

サラッと5年間猶予と決まりました。

 

ただでさえ過重労働が目立った医療現場。

 

まして土日祝日も関係なく、

夜間や深夜帯も交代制ではあるものの

医療現場は稼働しているのです。

 

そんな中で奮闘している医師…。

 

そりゃどう考えたって

過重労働になってしまうし、

疲弊してしまうでしょうし、

時には不幸にも過労死なんて事にもなるし、

医療現場を回していくには

医師を中心とした医療従事者の犠牲心が

必要不可欠になっていたのですね。

 

そんな中でのサラッと5年延期。

 

今まで踏ん張ってきた医師でも

さすがに心が折れそうになった方も

少なくないのではないでしょうか?

 

だって医療現場が回らないんだから

しょうがないでしょう…という意見もあるでしょうが、

そもそも医療費亡国論のような

当時の厚生省保険局長の極端な発言があって

医療費を抑えねばならない、

医師の増員は控えねばならないという風潮があり

その結果として現在の医師不足がある訳です。

(まあこの辺りは様々な見解がありますが…)

 

少なくとも現在、医療現場で働く医師たちに

何らかの責任がある訳ではなく、

今だに当直の翌日も通常勤務であったり、

月に7回も8回も当直に入っていたり、

休みの日もオンコール当番で気が抜けなかったり、

主治医として病院からの呼び出しに応えねばならなかったり、

現実として月に1~2日しか休めないなど、

医療現場は非常にハードな職場になってしまっているのですね。

 

この構図は放置しておいて良いのでしょうか?

当直明けの疲れ切った医師の手術を受けたいですか?

丸2週間も休んでいない医師の診察を受けたいですか?

 

こんな状態での医療事故、医療過誤は

果たして医師の責任でしょうか?

こういう実態を放置した政治や

行政の責任は問わなくて良いのでしょうか?

 

現実には責任感のある医師たちが

疲れた身体に鞭を打ちながら

細心の注意を払いつつ診療をしてくれているのですが、

もっと良い環境で活き活きとしている医師の方が

社会の為に、患者の為に、そして当人たちの為にも

ずっとずっと良いと私などは思う訳です。

 

患者も、社会も協力しましょう!

医療現場が過酷である要因はいくつもあります。

その中のひとつに患者側の医療リテラシーが低いというのも

やはりあるのだと思います。

 

別に偉そうに言うつもりはなく、

私自身も少し前まではその1人でした。

だって医療の事など

ほとんど知らなかったですもん。

割と健康な方はこういう人が多いと思いますよ。

 

しかし広い意味での医療の中で仕事をするようになり、

もう驚く事の連続でした。

 

ここまで過酷なのか?と…。

 

中立的な立場で考えても、

患者や社会はもっと医療に協力すべきと思います。

 

それは大変な思いをしてするような事ではなく、

ごく一般的な常識を守るだけで充分なのです。

 

病院やクリニックにはできるだけ平日の日中に行きましょう。

日曜、祝日、夜間帯は緊急の場合を除いて避けましょう。

救急車は緊急時以外は利用しないようにしましょう。

軽症の時はできるだけ近所のクリニックに行きましょう。

大学病院や総合病院は重症の時のみの利用にしましょう。

普段からかかりつけのクリニックを持っておきましょう。

あちこちの病院やクリニックに罹るのは控えましょう。

 

このレベルです。

これだけでも医療全体の中では

貢献してくれていると言えるのです。

 

私自身も当ブログを長年書いてくる中で

何度かこのようなアナウンスをしてきましたが、

今後も継続してまいりますし、

医師を始めとした医療従事者の皆さんも

継続的な情報発信をして頂きたいですし、

患者側である皆さんも

ごく一般的な医療の罹り方を知っておきましょう。

 

それがご自身の為にもなりますし、

大きな社会貢献にも繋がりますので…。

 

正しい医療の罹り方とは?

やはり一般的な常識とはいえ、

ごく普通の方々にとっては

医療への正しい罹り方というのは

よくわからない、よく知らない、と思います。

 

普段から医療機関に罹っている人以外は、

(いや実はこういう人もよくわかっていなかったりしますけど)

なかなか何をどうしたら良いかご存知ないのですね。

 

しかし医療費は増える一方で、

国家の財政における社会保障費は

かなり問題視されるようになってもいる訳です。

 

ホント全体の為に

1人1人が小さな協力をすべきと思います。

 

ところが今まで医療の罹り方などの情報は

実はあまり多くはなかったのですね。

 

メディアもおかしな宣伝広告をそのまま垂れ流したり、

エビデンスのない極端な治療法を紹介したり、

効果の程が全くわからない予防の情報を流したり…。

こうして混乱が生まれてきました。

 

しかし厚生労働省も10月5日に

「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」の

初会合を行ったようです。

 

その中で意見として出てきたのが、

患者・国民が正しい医療の情報を入手する為のサイトを

構築しようという事だそうです。

 

確かにこれは非常に大事ですね。

逆に言うと今までなかったのが問題なのですが、

不要・不急な医療機関の受診を減らす為にも、

医師の負担軽減の為にも、

是非とも早急に行って欲しいです。

 

またマスメディアも全面的に協力し、

広く周知する事に力を貸して欲しい所ですね。

 

国、医療機関、患者団体、マスメディアが一体となって

協働していって欲しいものです。

 

医師の働き方改革を進めるには皆さんの協力が不可欠です!

そもそも医師の働き方改革は

なぜ行われなければならないのでしょうか?

 

もちろん医師の過重労働を減らすというもありますが、

実は最も大きいのは医療の質の維持・向上であります。

つまり医療安全の確保なんですね。

 

これは私たち患者の為の医療安全でもあります。

憔悴しきった医師の診察を受けるよりも、

元気溌剌な医師の診察の方が

当然安全性は増す訳ですからね。

 

ですから我々1人1人が

上手に医療機関に罹る事が

そのまま医療の安全に繋がるんです。

協力した方がいいに決まってます。

 

昼間は混んでいるから

夜になってから受診しに行こうという行動は、

医師の過重労働を促進する事になり、

医療の質を下げる事になり、

おまけに負担する医療費も高くなりますから

本人も、医療側も、誰も得をしないのです。

 

いくら医療機関側が制度的に

医師の時間外労働の上限を定めたり、

医師の業務の一部を他職種に移管したりしても、

患者側の協力なくしては

過重労働は絶対になくならないのですね。

 

私自身も医療に関わるようになってから

この辺りの事情をよく知り、

自らの医療機関の罹り方を変えました。

 

ホント、1人1人のちょっとした行動なんです。

是非ともご協力をして頂きたいと思います。

 

誤った医療情報の氾濫を防げ!

以前、WELQというサイトが

誤った医療情報ばかりを掲載している事が明らかとなり、

世間から叩かれて閉鎖に追い込まれました。

 

ここまで行かずとも、

テレビのワイドショーなどでは

今でも視聴率を稼ぎたいが為の

おかしな情報を垂れ流しているようです。

 

これらが患者に対して誤った医療情報を提供し、

誤った医療機関の罹り方に繋がっているのは確かですから、

早急に改善をした方が良いと思います。

 

前述した「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」でも

かなり問題視しているようで、

それが正しい情報を入手できるサイトを制作しようという

意見の元となっているようです。

 

そりゃそうですよね。

何が正しい情報なのか?

どこに知りたい情報が掲載されているのか?

テレビではいろんな情報が流されているし、

ネットで検索すれば多くの情報が見つけるけど、

その信憑性はわからない。

 

これでは患者側も戸惑うばかりです。

 

しかし各都道府県が

「医療機能情報提供制度(医療情報ネット)」

というサイトを作っており、

これは正しい医療情報と言えるものなのですが、

あまりにも認知度が低くて、

辿り着く方は少数なのだそうです。

 

う~ん、Googleさん、

こういうサイトは広告費を出さなくても

検索順位をグッと上げてよ~と思いますが、

まあ民間企業にそこまでは求められないでしょうね。

 

またネットメディアは

高齢者がアクセスできないという問題もあり、

広く周知するとはなりにくいようでもあります。

 

ところがその他にも不要・不急の医療機関受診を適正化するために

国と都道府県は、

「子ども医療電話相談事業(#8000)」

「救急相談センター(#7119)」を開設しています。

 

例えば、夜遅くに子どもの具合が悪くなった時などに

「様子を見るか、医療機関を受診すべきか、救急車を呼ぶべきか」が

なかなか一般人には判断が付きませんから、

「何かあってはいけない」と考えて、

救急車を呼んでしまいがちです。

 

このような時にこの#8000に電話すると

担当の小児科医・看護師から

「どう対応すればよいか」の指示を得られるのです。

 

私自身も少し前に知ったのですが、

これ…便利ですよね~。

使えますよね~。

ただあまり知られていない。

多くの方に知って頂き、

ご自身の安心の為にも有効活用して頂きたいものです。

 

ちなみに「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」は

月1回程度のペースで今後も議論を深めていき、

12月頃には「医師の働き方改革に関する検討会」に報告する予定らしいです。

 

多くの方へ正しい医療情報を届ける仕組みを作り、

医師の過重労働を減らし、

医療の質を高め、医療安全を図る。

是非こういう展開になって欲しいと思います。

 

楽をしたい訳じゃない!

以前にある医師の転職支援をした時の事です。

 

総合病院に面接に行った際に、

何とか採用したい病院側はその先生に対して、

当院は医師のサポートが充実しています!

残業も極力抑えています!

当直回数もできるだけ少なくしています!などと

アピールしていました。

 

ところがその先生は、

僕は楽がしたい訳じゃないんです。

医師としてキャリアアップをしたいので

多少忙しくとも経験値を高める事ができた方が

よほど嬉しいんですとおっしゃったのです。

 

医師が全員こうとは言いませんけど、

それくらいに医師としてのプライドを持ち、

社会の為に、患者の為に、

自らを役立てよう、その為の努力は惜しまない。

こういう先生だって少なくない訳です。

 

だからこそ私は医師をサポートしたい。

スペシャリストを支えるゼネラリストとして

有効に機能する存在でありたい。

 

そして多くの患者側の皆さんにも協力して下さいと

声を大にして言いたいです。

 

だってそれが社会の為に、

みんなの為になるのですから。

 

それでは、また…。

 

 

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