ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

ぼくらの民主主義なんだぜ

(公開: 2018年10月28日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職、開業、経営シーンでサポートし続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

民主主義…。

ある意味では現代日本人にとって

空気のようなものになっているかもしれません。

 

でも私たちはもっと噛みしめる必要があるのでしょうね…。

 

本日のブログのタイトルは、

【 ぼくらの民主主義なんだぜ 】といたしました。

 

医師転職ブログ

 

本書をピックアップした理由

『 ぼくらの民主主義なんだぜ 』

高橋 源一郎 朝日新書を読みました。

 

実は少し前に下記のようなブログを書きました。

沈む日本を愛せますか?

 

最近、高橋源一郎氏に興味があるんです。

この方の発言、考え方が面白くて、

もう少し深く学びたいと考えておりました。

 

彼は小説家ですから、

本来であれば本職である小説を読むべきなのでしょうが(笑)、

どうも私は小説よりもエッセイの方が好きなので、

何かないかなあと探していて

ようやく出会ったのが本書でした。

 

民主主義かあ。

 

別に民主主義を学びたいという考えはなかったのですが、

高橋源一郎氏が語るなら読んでみようと思って

本書を手に取ったのでした。

 

目次

・ことばもまた「復興」されなければならない

・非正規の思考

・みんなで上を向こう

・スローな民主主義にしてくれ

・柔らかくっても大丈夫

・「そのままでいいと思ってんの?」

・一つの場所に根を張ること

・「憤れ!!」

・「憐れみの海」を目指して

・民主主義は単なるシステムじゃない

・冷たい世界でぼくたちはもがいている

・<東北>が始まりの場所になればいい

・ぼくには「常識」がない

・標的探しをする人びと

・ぼくたちの「家族」はどこに?一から創り出すということ

・国も憲法も自分で作っちゃおうぜ

・「社会を作る」ことは楽しい

・「暴論」なんかじゃない

・フタバから遠く離れて

・被害者の度量、加害者の慎しみ

・自民党改憲案は最高の「アート」だった

・選ぶのはキミだ 決めるのはキミだ 考えるのはキミだ

・「壁」にひとりでぶつかってみる

・大きな力に立ち向かう

・なんだかおかしい

・膝がくっつくほどの距離で

・ぼくらはみんな「泡沫」だ

・悲しみを受け継ぐ旅へ

・戦争を知らない世代こそが希望なのか

・甘えているわけじゃない

・あるひとりの女性のことば

・「考えないこと」こそが罪

・DV国家に生まれて

・ぼくたちはみんな忘れてしまうね

・新しい「物語」はまだ

・新しい幸福の形はどこにあるのか

・わたしたちは自ら望んで「駒」になろうとしているのかもしれない

・ぼくらの民主主義なんだぜ

・「アナ雪」と天皇制

・現実はもっと複雑で豊かだ

・想像する、遠く及ばなくとも

・<個人的な意見>「愛国」の「作法」について

・支配と服従が横行する国で

・記憶の主人になるために

・クソ民主主義にバカの1票

・そこはつねに、それ以上のことがある

・「怪物」は日常の中にいる

・「知らない」から始まる

 

感想

独特の語り口。

そして人とは違う角度から物事を見る視点。

スゴく勉強になりました。

 

ただ事前の期待が大きすぎたのか、

若干物足りなかった点もなきにしもあらず…。

 

やはりエッセイなんで

ひとつのテーマに対して

グッと奥深く考察するという部分がなく、

わりと淡々と進んでしまうんですね。

 

もちろんそれでも自分の思考とは違って

なるほど、そういう見方も成立するんだ…とか、

ほう…その視点は全くなかったな…など

実に刺激的な考え方を得る事ができました。

 

それではいつもの如く本書の中で

私がグッときた箇所をいくつかご紹介します。

 

1950年代に起きた民間大企業の争議で、

産業別労働組合を中心にした労働運動側は敗れた。

その結果、「労働者は企業ごとに横に分断され、

つぎは、この閉ざされた空間のなかに、

縦へ上昇する『競争』システムが組み込まれることになった」。

「労働者」は「カイシャイン」になったのである。

この「企業主義的統合」は、やがて新しい「格差」を産む。

(P20)

 

この流れの先にあるのが現代ビジネス社会と言えます。

グローバリズムが進んだ事により

労働者はさらに過酷になっており

会社はカイシャインを守らなくもなっています。

AIの浸透も進むでしょうし、

私にはさらに格差が進むと思えます。

 

いま、この国では、相手を攻撃することばが飛び交っている。

宮崎駿は、過去に遡って告発することばを抑えこみ、

肯定的なことばを発することを選んだ。

(P145)

 

宮崎駿さんについては

映画は何本も見ていますが

普段どんな考えを持っていて

どのような発言をしているのかまでは存じ上げません。

 

ただ相手を攻撃する言葉が溢れているのは確かで、

それは私たち1人1人を生きにくくしていると思います。

それでも相手を攻撃しなければならない人たちは

小さな自己充足感と引き換えに

大きな不幸を背負っているように見えるのです。

 

「読書は、人生の全てが、

決して単純ではないことを教えてくれました。

私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。

人と人の関係においても、

国と国の関係においても」

(P159)

 

これは美智子皇后の言葉です。

私は天皇や皇室をないがしろにする保守は

もう保守ではないと思ってます。

 

天皇や皇室の持っている知性や知恵、

磨きに磨かれた品性を

私たちは模範とすべきではないでしょうか。

 

人々が攻撃的になるのは、

視野を狭くしているからだ。

世界を、広く、深く、複雑なものとして

見ることを忘れないようにしたい。

いま、強く、そう思う。

(P207~208)

 

無知は攻撃性を生む。

そんな風に感じます。

金持ち喧嘩せずと言いますが、

今は知性溢れる人は喧嘩せずかもしれません。

自分が知らない事を素直に認めて、

攻撃するより勉強しろって事でしょうか。

 

そこにはつねに、それ以上のことがある。

目に見えるそれ、とりあえずの知識で知っているそれ。

それ以上のことが、そこにはある。

そのことを覚えておきたい。

なにか「意見」があるとしても。

(P235)

 

目の前に見えるもの。見えないもの。

見えるものだけで判断しては

底が浅いのかもしれません。

 

世の中のスピード感が早くなってるので

瞬時に判断しなきゃいけない事も多いですが、

本当はそれでは取りあえずの判断であり、

それ以上の事を熟慮すべきなのかもしれませんね…。

 

以上です。

これらにピンと来る方なら

本書は面白いと思います。

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

ちょっと辛めの評価ですが、

それは期待がかなり大きかったので

その期待値には届かなかったという意味合いで

内容は面白かったし、勉強になったし、

何よりも私自身の考えるきっかけとなる箇所が

いくつもあったのは確かです。

 

よって評価以上の満足度はあったのですが、

冒頭に書いた内田樹氏との対談本が

あまりにも面白かったので

それと比較するとちょっとなあ…という感じでした。

 

いずれにしても高橋源一郎という人に対しての

興味関心は変わりませんので

また近い内に著書を探して読んでみようと思ってます。

 

それでは、また…。

 

 

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