ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

産声が消えていく

(公開: 2018年11月23日)

産声が消えていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます。

 

読書の秋とでも言いましょうか?
ジーネット株式会社の梅澤晃子です。

 

既に、御存知の方が多いと思いますが、
私どもジーネット株式会社メンバーは、
様々なジャンルの本を読みます。

 

もともと本を読む習慣があるメンバーが多い為、
読書自体は苦ではありません。

 

が、そこには指向が現れるモノで、
私の場合、警察小説と、
医師が書いている小説は、
とりあえず、気になります。

 

今回の本は、 何度もお世話になっている医療法人で
働いていたことのある医師の本でした。

 

【産声が消えていく】

作者は、太田靖之先生。

本に掲載されている著者紹介によると、
1992年にフィリピン共和国、
1994年にアメリカ合衆国医師国家試験に合格。
その後、帰国し、世界第3位の医療法人で勤務され
現在は、フリーの産科医として御活躍されている先生です。

出版社 祥伝社。

 

<あらすじ>
24時間365日、いかなる患者も診るという
医療方針を掲げる病院で働く、
産婦人科医が経験する、
医師不足、過重労働、理不尽な医療訴訟等
医療崩壊の実態を描いている小説。

 

<目次>
プロローグ
第1章  飛び込み分娩
第2章  燃え尽き症候群
第3章  医師が壊れていく
第4章  産科病棟閉鎖
第5章  かなしき諍い
第6章  たった一人の抵抗
エピローグ

 

医師が働く現場

産婦人科医が書いているだけあって、
あたり前ですが、
現場の臨場感がアリアリです。

 

この本を読むだけで、
産婦人科医の日常や、
働いている現場がイメージできます。

 

医師と接する機会が多い私ですが、
この本を読んで正直、絶句しました。

 

それは、このままの状態でいくと、
産婦人科医がいなくなる可能性があるし、
既に、産婦人科医として働いている医師も
壊れていく事実。

 

これ、実際に私たちの身近におこっていることです。
その事実に、驚愕しました。

 

現状は?

厚生労働省が開示している
【平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況】
からデータを抜き出しますと
現在医師の総数は、319,418人
産婦人科  10,584人
内:産科   459人。

 

これだけしか、
分娩に携わっている医師がいないんです。

 

結構衝撃ではないですか??

 

因みに、

【周産期医療の広場】 から、
【分娩可能な施設】をみると、
2299件だそうです。

 

この現状って、
私たちにとって、
凄くマズイ状況ですよね。

 

産みたいのに、
産める場所がないという現実も
既に、地方ではあります。

 

いやいや、私が住んでいる神奈川県でも
大学医局が引き上げてしまい
総合病院での分娩が、
数年ストップしたこともありました。
今は、分娩再開しましたけどね(^_-)。

 

以前のブログでも書きましたが、
【よく考えて!医師を疲弊させているのは、誰?】

 

この状況を作りだしたのは、
私たち国民です。

 

私たちが受けている医療は、
医療従事者の善意があり
成り立っているもの。

 

有限であり、無限ではない。

 

ここを、
今一度、
考える必要が本当にあります。

 

感想:医療が崩壊する前に。

医療を受ける側のモラルを
教育する必要があると思いました。

 

これは、分娩に限ったことではありません。

 

かかりつけ医を持ち、
自分の健康状態を知っていることで、
大病になる前に、手をうてる。

 

また、かかりつけ医を持つことで、
症状にあった適正な医療を
段階を経て、受けることができる。

 

これだけでも、
年々膨らんでいく医療費を抑えることができると思います。

 

必要な医療が
必要な処で活かされる様に。

 

そして、希望に満ちて、
この医療業界に進んできた
医師を筆頭とした
医療従事者のモチベーションを下げない様に。

 

医療が崩壊する前に、
私たちは、自分の事として、
医療に対して、
誠実に向き合う必要があると思います。

 

最後に、
2018年9月1日に、
公益社団法人 日本産科婦人科学会がだしている
【産婦人科医の働き方改革】宣言と提言を
ご覧頂ければと思います。

 

下記からどうぞ。

一般の皆様へお知らせ

 

私たち、ジーネット株式会社は
医療従事者の気持ちが理解できる
人材紹介会社でありたいと思っています。

 

それでは、また。

 

 

医師キャリア相談