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スカウト話しに引っ掛かった…。

(公開: 2019年03月25日)

 

50代半ばのベテランドクターであるI先生。

大学医局から民間病院に転身して10年が過ぎ、

ちょうど今後のキャリアを模索していたようです。

 

医師転職失敗

 

I先生が今お勤めの病院も在籍期間が長くなり、

60歳という節目も見えてきた事から

そろそろ次の展開を考えなきゃな…と思っていたそうです。

 

そんな時に送られてきた1通の封筒…。

宛先はI先生の個人名なので自分で間違いなさそう。

送り主も個人名…。

 

ん~誰だろうと思って開封してみると

I先生をスカウトしたいと…。

 

ある医療法人が新規に開設するクリニックで

院長として招聘したいという内容です。

 

高待遇でお迎えするとの事でもあり、

I先生もつい関心を持ってしまったそうなのです。

担当者に連絡を取ってみると、

詳細をお伝えしたいので是非お会いしたいと…。

 

まあ話しだけなら良いかと思ったI先生。

翌日の診療後に時間を作って

待合せ場所に行ってみますと

人の好さそうな男性が微笑みながら待っていたそうなんですね。

 

話しを聞いてみると…

開業場所は自宅から20分ほどで結構近い。

法人側で経営面はサポートするので、

I先生は診療に専念できる体制がある。

スタッフは優秀な人間を法人から派遣するし、

運営面はスタッフに任せて良い。

資金はすべて法人が出すので

I先生の負担はゼロ。

医療機器などはI先生が必要と思うものを揃えるし、

内装工事などもI先生の好みに仕上げる。

 

これは自分にも運が向いてきたか?

すごく良い話しではないか?

そう思ったI先生。

 

極めつけは年収です。

最初から現在の年収よりも

300万円ほどUPする提示を受けたそうなのです。

これなら家族にも良い思いをさせられると考えて、

その日は前向きに考えますと伝え、

帰宅して家族会議。

 

喜ぶかと思っていた奥様はなぜか反対。

こんな上手い話しがある訳ないじゃないの。

地道に病院で働いてくれた方が良い…。

 

う~ん、そうかあ?

ちょっと不安になったI先生は

WEB上や出入りの業者などにリサーチをしてみたのですが、

他に5か所のクリニックを持っていて

経営は順調そうである事くらいしか情報がない…。

 

このまま今の職場に安住するのか?

新しいチャレンジをするのか?

 

I先生は悩んだ末にチャレンジを選び、

奥様を何とか説得して、

担当者に受諾の連絡をしたんだそうです。

 

今の職場との退職スケジュールの調整も付き、

クリニックの開設日も決まりました。

 

内装や医療機器の話しが来なかったので

あれ、おかしいな…とは思ったそうですが、

別にこだわりがある訳でもなく、

開院に向けて忙しいんだろうくらいに考えていたそうです。

 

開院2週間前からI先生もクリニックに通い、

スタッフ達とも打ち解けて

準備を着々と進めたそうですが、

やはりいざとなると不安感が出たりもして…。

 

ちょっと駅から距離があるんだけど大丈夫だろうか?

そう遠くないところに競合医院があるのだけど

患者さんは来院してくれるのだろうか?

スタッフ達はいい子なんだけど

ちょっとクールな感じを受けるけど上手くやっていけるだろうか?

 

それから半年後…。

I先生は医療法人の理事長に呼ばれ

患者数が少ないのはI先生の責任だ、

このままでは減給せざるを得ないと叱責されたそうです。

 

診療に専念できる体制があると言ってたじゃないか。

そもそも患者が来院しないのは法人側の責任だろう?

そう思ったI先生ですが、

すでにそんな事を言ってられる状況ではなく

スタッフ達も法人側を見ていて

早く本院に戻りたいとか、

I先生じゃこのクリニックは上手く行かないね…なんて

噂話も耳に入り始めて…。

 

さらに半年後…。

再度理事長に呼ばれたI先生。

大幅減給を飲むか、

潔く退職するかを決めて欲しいと促されたそうです。

 

このまま続けても患者が増えるとは思えず、

競合医院の院長は地元の名士で

多くの患者に慕われている事もわかったし、

泣く泣く退職する事を決断したんだそうです。

 

早く次の職場を探さなきゃ…と思い、

求人サイトを見ていると

すでにこのクリニックが院長を募集している事を知り愕然。

すでに自分は見切られていたという事か…。

 

幸い古巣の病院が医師を募集しており、

連絡するとI先生なら歓迎しますよと出戻りする事が決定。

食いっぱぐれなくて良かったとホッと胸をなでおろすも

奥様からはだから言ったじゃないと厳しい指摘…。

 

まあ何を言われてもしょうがない。

あまりにもオイシイ話しについ乗ってしまったけど

だいたいなぜ自分の事を知っていたのか?

きっと多くの医師に手紙を送っていたんだろうな…。

 

おかしなスカウト話しに翻弄されてしまったなあ…と

猛省するI先生でした。

 

 

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