ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

自省録 -歴史法定の被告としてー

(公開: 2019年05月26日)

 

おはようございます。

 

医師の転職、クリニック開業を

キャリアプランを軸にしてサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

本日のブログのタイトルは、

【 自省録 -歴史法定の被告としてー 】

といたしました。

 

医師キャリアプラン

 

本書をピックアップした理由

『 自省録 -歴史法定の被告としてー 』

中曽根 康弘 新潮社 を読みました。

 

政治が劣化したと言われるようになって久しいですが、

私ごときが政治を語る事などできませんけど、

でも大人の責務として勉強はしっかりしておかねばと考えております。

 

別に政治に詳しい訳でもないですし、

特に関心が深い訳でもないですし、

政治を学び続けている訳でもありませんが、

それなりの知識や歴史は知っておかねばなりませんよね。

選挙の時に誤った選択はしたくありませんから。

 

さて、中曽根康弘さんです。

この方の著書はいつか読みたいと考えていました。

 

あくまでも私の印象の問題ですが、

歴代総理の中で

堂々とした政治哲学を持った方は

この方以降は出ていないように感じています。

 

とはいえ中曽根さんが総理だったのは

1982年~1987年の5年間です。

 

私が中学生から高校生の頃なんですね。

まあその頃は政治なんてこれっぽっちも興味なかったですし、

中曽根さんが何をしたとか、

全然覚えていないんですけど、

大人になる毎に様々な知識を身に付けていくと

この方が総理をしていた時に行われた改革は

かなり多いんですよね。

 

国鉄をJRに、

電電公社をNTTに、

専売公社をJTにしたのは中曽根さんですし、

日本航空を完全民営化させたり、

当時危機的状況だった日米関係、日韓関係を回復させたり、

レーガン大統領とはロンヤスと呼び合うほどに

強い信頼関係を構築したり、

8月15日に靖国神社に公式参拝したり、

バブル経済のきっかけとなった

プラザ合意後の円高政策を取ったり…と

まあ今考えても良くも悪くも

かなりの事を成し遂げていて、

私にとっては学ぶべき対象であると思っていたのです。

 

そんな元総理が記した自省録。

歴史法定の被告として…とくれば

これはもう読まねばならんと思い

手に取った次第でした。

 

目次

序章 総理大臣の資質

第1章 政治家が書き遺すことの意味

第2章 人物月旦 戦後日本の政治家たち

第3章 人物月旦(続) 海外の偉大な指導者たち

第4章 わが政権を回想する

第5章 これからの世界を読む

第6章 漂流国家、日本のゆくえ

 

感想

スゲー本です。

大物元総理の政界回顧録…。

読み応えがありました。

 

著名人の本って

明らかにゴーストライターが書いているようなものもありますけど、

ホリエモンなどはオレは書いてないと明言してしまったりしてますけど、

本書は中曽根さんがじっくりと丁寧に書き下ろしたのが

手に取るようにわかります。

 

中曽根さんの思いが詰まっていますし、

文章が明晰でとても理解しやすいです。

 

だいたいが政治家なんてのは

いつの世も賛否両論、

支持する人もいれば、不支持の人もいて、

政策にしても賛成、反対入り交じる訳で

社会的な評価は常に真っ二つとなるのでしょう。

 

ですが保守政治家として

タカ派を貫き通して総理にまでなった中曽根さんの考えは

確実に1本筋が通っていますね。

 

まず自省録というタイトルもスゴイと思いますし、

自分はやり切った、

そのすべてを私は書き遺す、

評価は後世の人達がすればいい、

私は歴史法定の被告なんだ…という姿勢自体が

最近の政治家とは違いますね。

 

ここ数年の歴代総理とは格の違いがあるというか、

人としての器が大きく、

知性と教養の上に断固たる決意を持ち、

総理になるべくしてなったと言っても過言ではないように感じました。

 

最終章はまるで哲学家の著書のようでもあり、

中曽根さんの深い思想の原点を知る事ができました。

 

本書は単なる政治家の本ではなく、

ある種の歴史書であり、

またある意味では哲学本でもあります。

実に勉強になりました。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

賢者は歴史に学び、

愚者は自らの経験から学ぶと言いますが、

中曽根康弘という政治家の生き様や

理想、思想、ビジョンを知る事は

まさに近代日本を知る事でもあり、

今を知る為に、過去を知る、

そのキーポイントになる時代であり、

その時代の総理として学ぶべき点が多かったです。

 

最後に中曽根さんの言葉をひとつだけご紹介します。

 

私は、「内なる道徳律」に従って行動してきました。

しかし、私の行動ひとつひとつを支えていてくれたのは、

世界と日本の歴史から触発された感動にほかなりません。

あえて言えば、

私をこの数十年におよぶ政治生活に向かわせたものは、

歴史からくる感動の力でした。

私は、必死の思いで自らの信じるところを求めて行動してきましたが、

行動させてきた力の源泉は、

日本の伝統、世界との相関関係の歴史だったのです。

歴史とは、先人たちの言葉であり、

また無名の人々が遺していった生き方なのです。

 

私は中曽根さんの全てを評価するものではありませんが、

こういう方が日本の総理であった事は喜ばしいと思いますし、

現在、そして未来にこういった哲学を持った政治家の登場を願い、

またこういう方を政治家として送り出したいと

強く思いました。

 

それでは、また…。

 

 

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