ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

人間の愚かさについて

(公開: 2019年06月30日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職、クリニック開業をサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

人間ってのは誰しもが

愚かさを持ち合わせていると思います。

ただどう愚かなのか?はあまり考えませんよね…。

 

本日のブログのタイトルは、

人間の愚かさについて 】 といたしました。

 

医師キャリアプラン

 

本書をピックアップした理由

『人間の愚かさについて』

曽野 綾子 新潮新書 を読みました。

 

なぜだか時々読みたくなる

曽野さんのエッセイ。

 

私は好きなんですよね~。

この方の文章というか、文脈というか、文体というか…。

 

なぜ好きなんだろう?と考えていると

ひとつは曽野さんにはアフリカでの体験が豊富で

世界をアフリカ的に見るとでも言うのでしょうか?

欧米でもなく、アジアでもなく、

中東でも南米でもない

ひと味、ふた味違った世界の見方が勉強になります。

 

もうひとつは、

曽野さん自身が自分をひねくれものだとか

変わり者だと定義つけているのですが、

私にはむしろ人間ってこうあるべきだよね?と

思うところが多くて学べるんです。

 

なので時々は曽野さんの考えに触れて

自分の生き方の参考にしています。

 

本書は人間の愚かさについて…。

これも良い勉強になりそうと思い、

楽しみに手に取った次第でした。

 

目次

第1話 できるだけ穏やかにこの世から退去する

第2話 金を出せば助けられたと思うのは甘い

第3話 元気は仕方なく自分でかき立てるもの

第4話 安心して暮らせる老人などいなくなる

第5話 メディアの美談の類いには用心する

第6話 野垂れ死にの最期は敗北を意味しない

第7話 人間の愚かさと弱さは無限である

第8話 人も家も軽やかに消えるのが願わしい

第9話 願わしくないことから何かを発見する

第10話 「安心して暮らせる」という戯言

第11話 人間が大成するには日陰の部分が要る

第12話 律儀な働き者で、筋金入りの怠け者

第13話 人を出し抜いてまで長く生きたくはない

 

感想

う~ん、さすが。

発想が良いですね~。

本書も非常に勉強になりました。

 

あとがきでは以前に曽野さんの文章が

人種差別だ!と言われた事がありましたが、

それへの反論を書かれてますが、

正直、私は曽野さんの言い分に軍配が上がると感じました。

 

人の揚げ足取りとか、

ちょっとしたミスをあげつらったりとか、

そういう現代の風潮には疑問があります。

 

もっと自由な発想や

メインストリームと違う人の考えを尊重しないと

社会はよくならないと思いますけどね。

 

批判、否定、非難から生まれるものは

憎しみとか、反発とか、蔑みとか、

カウンターパンチとか、ブーメランとか、

あまり建設的なものではないんじゃないかな。

 

ま、気を取り直して…

いつもの如く私がグッと来た箇所をご紹介します。

 

人間は誰しも、自分の苦痛が一番辛く、

自分の哀しみが何より深いと感じる。

しかし大人なら、決して自分の苦悩や悲しみを、

他人も同じ程度に共有してくれるとは思わない。

それが成熟した大人というものだ。

(P.75~76)

 

成熟した大人…。

減っているように感じますね。

権利の主張もいいけれど、

社会的に義務を果たす事を考えるのが

大人ではないかな?

いつまで自己を中心に置くんだろう。

恥ずかしい限り…。

 

それが私の考える人生の実情に思えた。

理想ではない。誰もが偏っている。

誰もが時には幸福から突き飛ばされ、

しかし地獄のようなケースも稀である。

人は全員が自分の生きる小さな場を持ち、

誰も他者を本当には理解できない。

その虞や深い絶望を前にして、

時には、持ち前の鈍感さを救いにして立ち止まることこそ、

平凡な人間の生き方であり、

それが哀しい礼儀ではないかとさえ思えるようになっている。

(P.88)

 

先行き不透明な時代ですし、

過渡期、変革期でありますから

自分の生き方を持っておかないと

時代に翻弄される事になりかねませんね…。

 

「フランスでは、橋を一つかけるのにも、

決して以前に作った通りの物は作らないんだろうです。

必ず新しい難しい問題を提起して、

それを解決させるようにしているらしいですね」

 

それが人と国を創る姿勢だ、と私は考えたのであった。

私もできれば仕事を楽に済ませたい。

従来のやり方を踏襲して、

さっさと目的を果たしたい。

その方が、第一経済的でもあるのだ。

世間はおそらく、それを順調というのだろう。

しかし人間も、それだけではいけないのだろう。

難関がない人生では、

味のある人も育たないとはよく言われる。

人間はあらゆることから学ぶ。

願わしいことから学ぶのは当然だが、

実は願わしくないことから何かを発見することの方が多い。

(P.127)

 

効率やコスパばかり考えていたら

将来性や意外性、

未来を創るという発想は湧きませんね。

敢えて面倒くさい事をやる。

そういう発想が今こそ求められているのかもしれません。

 

ここ少なくとも5、6年来、

私がどうしても受け付けられないでいた不安定な言葉は

「安心して暮らせる」という表現であった。

単純な理由だ。その言葉だけでは嘘だからだ。

この世に人が「安心して暮らせる」生活は、

「いつまでも死なない」というのと同様にあり得ないことだろう。

それを平気で約束する政治家は嘘つきか詐欺師で

その言葉を報道番組やインタビューの中で繰り返すアナウンサーは、

無思慮、不勉強を表している。

長年人生の体験を積んできた老人までが最近では、

「安心して暮らせるようにしてほしい」などと戯言を言う。

改めて説明しなくても、

私たち自身の命も健康も「安心」してはいられない。

今日、健康上の不安はなくても、

今夜にも私は脳梗塞になるかもしれないし、

明日、外出先で交通事故に遭うかもしれないからである。

(P.134~135)

 

私たちは平和な国で暮らし、

甘えに甘えてしまっているのかもしれませんね。

何かあれば国のせい、政治家のせい、行政のせい。

安心は自分で掴むもの。

努力や犠牲なく手に入るものではありませんね。

 

現代の人たちは、

自分がいい人であることを示すのに狂奔しているのだ、と私は感じた。

1人の人間の中にも、必ず悪魔と天使の要素が、

それぞれに存在する。

しかしその比率を、人間、ことに他人が断じたり裁いたりしてはいけない、と

私は思っている。

(P.198)

 

人の振り見て我が振り直せ。

偉そうに人の事をあーだこーだ言うよりも

自分の欠点を是正した方が

よほどまともな人間になれますね。

 

いかがでしょうか?

やっぱり私は曽野さんから学ぶ事は大だなと

つくづく思いました。

 

本書執筆時で80歳を過ぎている…。

尊敬します。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ といたします。

 

人間の愚かさを知らねば、

人間は賢くなれないと思います。

 

本書では目を背けたい現実や

知らないでおきたい事実が書かれています。

 

でもそれこそが人間の愚かさであり、

愚かさを知っているから修正できるのであり、

賢明になる為には愚かさは欠かせません。

 

より良い人生を歩む為には

本書は必読書ではないかと感じました。

 

それでは、また…。

 

 

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