ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

この人を見よ

(公開: 2019年07月14日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職、クリニック開業をサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

人を学ぶ、社会の仕組みを学ぶ事を

自らに課している私ですから、

やっぱりニーチェは避けて通る事ができません。

 

本日のブログのタイトルは、

この人を見よ 】 といたしました。

 

この人を見よニーチェ

 

本書をピックアップした理由

『 この人を見よ 』

ニーチェ 岩波文庫 を読みました。

 

少し前の事ですが

「ニーチェの言葉」という本が流行った時に、

ある方がこの本を読んでも

ニーチェの思想は全然掴めないと述べていて、

なるほど、そんなもんかと思ってました。

 

とはいえニーチェの思想は

ある人に言わせれば危険思想とも言われますし、

哲学好きの私としても

なかなか手を出しずらい所があったのは確かです。

 

ただそれなりの哲学本を読み、

ニーチェに関して書かれた本も結構読み、

そこそこの知識は身に付けたつもりですし、

私も50歳になり、

そうそう簡単に人の思想に乗る事はないとも思え、

さあ時期は来たんじゃない?と考えて

本書を手に取ってみました。

 

目次

序言

なぜわたしはこんなに賢明なのか

なぜわたしはこんなに利発なのか

なぜわたしはこんなによい本を書くのか

悲劇の誕生

反時代的考察

人間的な あまりに人間的な および2つの続篇

曙光

たのしい知識

ツァラトゥストラ

善悪の彼岸

道徳の系譜学

偶像のたそがれ

ワーグナーの場合

なぜわたしは1個の運命であるのか

 

感想

まず、ひと言。

スゲー人です。

 

本書はある意味ではニーチェの自伝とも言えますし、

自身の著書について

なぜ書いたのか?

書きながら何を考えていたのか?など

懇切丁寧に教えてくれ

今後、本格的にニーチェを読む人には

まさに道しるべのようなものではないかと感じました。

 

特に代表作である

『ツァラトゥストラ』に関しては

かなり事細かく説明しており

それだけニーチェも思い入れがあるのがよくわかります。

 

刃物のような本。

そんな表現も当てはまるかもしれません。

 

では恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。

 

もしわたしが何かの道で達人になりえたとするなら、

まさにこの道においてなのである。

わたしは視点を転換するすべをすっかり身につけており、

たくみに行使することができる。

これが、おそらく、

わたしにだけ「価値の転換」ということが可能である、

第一の理由である。

(P.20)

 

わたし流の報復といえば、

他者から愚かしい仕打ちを受けたら、

できるだけ急いで賢しさをこちらから送り届けるということである。

こうすれば、たぶん、

愚かしさの後塵を拝せずにすむだろう。

(P.29)

 

栄養の選択、気候と土地の選択、

これにつづく第三の、

断じてわれわれがしそこなってはならぬことは、

各自に適応した休養法の選択である。

(P.50)

 

かつて自分をいたわったことのない者、

おのれの習慣の中に苛烈さを持っているものでなければ、

苛烈な真理ばかりの中にあって

平静で快活であることはできない。

(P.84)

 

「悪徳」という語でわたしが攻撃するのは、

あらゆる種類の反自然、

もしくは、美しい言葉がご所望なら理想主義のことなどだ。

(P.90)

 

良心は、一般に信じられているように、

「人間のうちなる神の声」ではない。

それは、残虐性の本能であって、

それがもはや外部へ向かっては放電できなくなったので、

一転して内面へ向かったものだ。

(P.162)

 

わたしはわたしの運命を知っている。

いつかはわたしの名に、

ある巨大なことへの思い出が結びつけられるだろう。

かつて地上に例を見なかったほどの危機、

最深処における良心の葛藤、

それまで信じられ、求められ、

神聖化されてきた一切のものを粉砕すべく

呼び出された一つの決定への思い出が。

わたしは人間ではない。

わたしはダイナマイトだ。

(P.179)

 

善意や好意を過大評価することは、

大観すれば、わたしにはすでにデカダンスの結果であり、

弱さの兆候であり、

上昇し肯定する生と相容れぬものであると思われるからである。

肯定には、否定し、

そして破壊することが条件なのである。

(P.184)

 

彼は善人たちをもっとも有害な人種と感ずる。

それは、彼らが真理を犠牲にし、

また未来を犠牲にして、

おのれの生存をつらぬくからである。

(P.186)

 

以上です。

前後の文がないとわかりにくいと思いますが、

この迫力、そして良くも悪くも真理を追究する力強さは

ニーチェならではないかと思います。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ といたします。

 

私としては大変勉強になりましたし、

とても刺激的な内容でもあり、

様々な事を考えるきっかけとなりました。

 

ただ刺激はかなり強めですので、

合わない人、嫌悪感を持つ方も少なくないでしょう。

 

キリスト教、ドイツ、ワーグナーなどは

ぶった切ると言ってもいいほど否定的ですし、

近代や、常識についても相当に批判的です。

 

この辺りがニーチェを好きか嫌いか

はっきり分かれるポイントなのでしょうが、

その点を理解しないで読むと

腹が立ってしょうがないかもしれません。

 

また本書は、

ニーチェが晩年精神錯乱状態になる

ギリギリ前の作品と言われているようです。

 

確かに本書も前半部分の言葉遣いと

後半部分の断定的な物言いがクッキリしており、

もしかしたら本書を書いている辺りから

ちょっと錯乱状態だったのかもしれないなあと思います。

 

そうは言ってもニーチェの思想は

哲学的な思考を深めるという意味では

やはりさすがのひと言です。

 

他の著書も読まねばアカンな…と

つくづく感じました。

 

それでは、また…。

 

 

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