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医師の転職に関してお受けしたインタビュー記事!

(公開: 2019年07月25日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

常勤先の転職、クリニック開業をサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

先日、下記のインタビュー記事をご紹介しました。

多くの医療系紹介会社の中でのジーネットの位置づけ!のインタビュー記事

今回はその続編をお知らせいたします。

 

本日のブログのタイトルは、

【 医師の転職に関してお受けしたインタビュー記事! 】

といたしました。

 

医師転職キャリアプラン

 

前回、他のエージェントとは異なる独自の展開を見せる

ジーネット株式会社の取締役COOである小野勝広氏に

インタビューをさせて頂き、

医師の転職マーケットの分析、

その延長上に生み出したオリジナルな経営理念や営業方針、

そして求人を中心に考えるのではなく、

医師のキャリアプランを軸とした転職支援についてなど、

興味深い話しを伺いました。

 

今回は、もっと具体的に、

医師は転職を検討する際にどんな点に注意をすべきか、

転職を成功させる為には

何をどのように考えるべきか?

逆に転職を失敗しない為に気を付けるべき点は何か?など、

今後のキャリアに不安を感じている医師が

最も知りたいであろう疑問をぶつけてみました。

 

――小野さん、こんにちは。再びのご登場有難うございます。

  今回は医師の転職について

  さらに突っ込んだ話しを伺いたいと思いますので、

  よろしくお願いいたします。

 

ジーネット株式会社 小野氏<以下小野敬称略> )

どうもいつもお世話になっております。

〇〇社さんからのご依頼ですから、

気持ち良くお引き受けいたしました。

私でいいのか?という思いは若干ありますが、

参考にしてくれるドクターがいらっしゃるのであれば、

何度でもお話しさせて頂きますよ(笑)。お気軽にどうぞ!

 

――まず原則論として伺いたいのは、

  小野さんの医師に対する思い、

  また医療に対してどのようにお考えなのかを

  是非ともお聞かせ下さい。

 

小野)おっと、いきなり核心を突くご質問ですね。

   ですが、私はこういった原則論が大好きで、

   実は考える機会が多いんです。

   今まで出会ってきた先生方から

   様々な事を学ばせて頂き、

   多くの考えるきっかけを頂いたとも言えるのですが…。

 

   私は医療という存在自体が

   人生において考えるべき哲学のひとつではないかと感じています。

   人が生きる、死ぬ。

   または、病気が治ったり、治らなかったり。

   もしくはケガを負ってしまって、リハビリをして元通りになったり、

   治らずにそのケガと一生付き合っていかなければならなくなったり・・・。

 

   順風満帆な人生を歩んでいたのに

   突然の事故に遭い急性期病院に運ばれるとか、

   終末期に入り緩和ケアだけ受けるのか、

   必死に治療を受けるのか…とか。

   医療現場とは私たちの人生における様々なシーンに直面する

   人生劇場だというように考えています。

 

   ですから医療とは、

   私たちの生活やあらゆる産業の元になる重要なものであると

   私は定義しておりまして、

   医療従事者には強いリスペクトの気持ちを持っているんです。

   事実、臨床現場だけではなく、

   公衆衛生の現場でも多くの医師が活躍していますし、

   最近では未病、予防医療、ヘルスケアの現場で

   活躍する医師も増えていますよね。

 

   これは私たち人類が充実した毎日を過ごす為に

   必要不可欠だからであり、

   私のようなビジネスパーソンだけでなく、

   医師自身も、看護師など医療従事者自身も、

   政治家だろうか、官僚だろうが、

   それこそ子供たち、専業主婦や

   すでにリタイヤした高齢者も含めて、

   あらゆる職業、すべての人が、

   できるだけ健康であるために、

   また健康を害した時に健康を取り戻すために、

   医師という存在が必要ですよね。

 

   その意味では、医療は社会の根幹であり、

   医師をはじめとした医療従事者は

   国家の宝と言っても過言ではない…というように

   個人的には考えているんです。

   別に先生方におべっかを言うつもりはありませんが(笑)。

 

――う~む、なるほど。

  ちょっと想定していた以上に深い話しになり私も驚きました()

  そのような小野さんのお考えは

  やはり医師の転職支援をする際にも

  何か影響しているのでしょうか?

 

小野)もちろんです。

   私は先生方におべっかを使う人間ではありませんし、

   むしろ対等な関係を作る事が多いです。

   中には私のこういうスタンスを敬遠する先生も

   いらっしゃるかもしれません。

 

   しかし医療や医師に対して

   心からの感謝とリスペクトをしている私です。

   そして転職に関してはプロ中のプロであり、

   経験豊富で、事例やノウハウも数多く持っている訳です。

   お互いがリスペクトし合える関係を作る方が、

   絶対にお互いの為になると思うのですね。

   というか、そう信じており、

   こういった私の考えに共感して下さる先生方も少なくありません。

   だからこそ私自身も学び続け、

   やりがいを持って仕事に当たっています。

   モチベーションはメッチャ高いですよ(笑)。

 

   こうした考えが、前回お話しした、

   スペシャリストを支えるゼネラリストという発想に繋がるのです。

   私どもはエージェントの本来的な意味、

   つまり医師の代理人として有用に機能する事を目指しています。

 

   先生方が私たち国民のために

   医師としての仕事に専念できるように、

   それ以外の事はサポートする。

 

   当然、転職なんてものはゼネラリストである

   私どもにアウトソーシングして、

   スペシャリストとしてご自身の仕事に集中して下さいというのが

   基本的なスタンスですね。

   先生の右腕として情報を集め、判断材料を用意し、

   ジャッジをするだけという体制を作るのが

   我々の責務と考えています。

 

――素敵な考えですね。

  なかなか紹介会社のコンサルタントさんで、

  そこまで深く医療を思い、医師に対してのスタンスが明確で、

  ご自身の転職支援にポリシーを持っている方は

  多くないかもしれませんね。

 

小野)若いコンサルタントさんは

   これからの医療系のエージェント業界を担う存在ですから、

   大いに学び、頑張って欲しいんですけどね。

   どうしても目先の仕事が優先されて、

   1件でも多くの求人を取るとか、

   目の前のマッチング業務に汲々としたり、

   上司から結果を求められる中で、

   自身で考える時間が取れないのかもしれませんね。

   中には魂を売ってしまっているような方も見受けられます。

 

   私自身、何度か

   同業他社さんの経営コンサルティングをした事もあるんです。

   でも経営陣は私を招く意図を持っていても、

   現場はそれどころじゃないんですね。

 

   最近流行りのKPIマネジメントで、

   とにかく数字を揃える事に必死になっています。

   もっと幅広い視野、そして哲学的なアプローチをした方が、

   皆さんのお役に立てるのではないか?と私は思うんですけどね。

 

――いや、私自身も考えさせられます。

  何の為の仕事なんだ?この仕事の目的は何なんだ?

  と突き詰めて考えて、

  それを現場の仕事に活かしていくという事ですもんね。

 

小野)おっしゃる通りです。

   前回も申し上げましたように、

   私どもの転職支援は求人を案内するだけではありません。

   転職支援の仕事のうち、

   求人は1/5程度と捉えているんです。

   やっぱり最重要なのは人生設計、将来設計をベースにした

   キャリアプランを構築し、

   主導権を求人に渡すのではなく、

   自らが主導権を持って転職活動に当たる事だと考えています。

   その為には職業観であったり、

   自分なりの仕事論を持つ事がとても大事になると思ってます。

 

   私が医師と面談する際には、

   単にマッチングする為の希望条件を伺うのではなく

  (ほとんどのコンサルタントがこのレベルですもんね)、

  「先生、10年後にどうなっていたいですか?それはなぜですか?」という

   中長期的な視点で話しをしたり、そもそもの原則論として、

  「なぜ医師を目指したんですか?どんな医者を目指していたんですか?

   初めて主治医になった時にどうでしたか?初めてのオペはいかがでしたか?」

   このような話しを伺います。

 

――それはまた他にはないアプローチかもしれませんね。

 

小野)前提になるのは、

   こちら側にしっかりした職業観、仕事論、人生設計、将来設計、

   キャリアプランがないといけませんから、

   できる人はそう多くないかもしれませんね。

   これらは大切な自己紹介にもなるんですよ。

   信頼関係があっという間に出来上がりますし、

   本物のパートナーシップが生まれる実感があります。

 

――そもそも御社に問い合わせしてくる先生はどういう方が多いんですか?

 

小野)そうですね~。

   実に多様な先生方にお声掛け頂いていますが、

   ひとつ言えるのは、

   私どもは「これからの医師にはキャリアプランが大事です」と、

   もう7~8年も前から言い続けていて、

   なおかつ様々な媒体で情報発信をしているんです。

 

   ですから必然的に、

   自分もキャリアプランを持って今後を考えたいとか、

   キャリアプランなんて考えた事はなかったけど、

   やはり考えた方が良いよねとか、

   自分にはどんなキャリアアップの可能性があるんだろうか?とか、

   キャリアの選択に迷っているとか、

   1度大きな失敗をしてしまったのでもう失敗はしたくないとか、

   ご自身の医師としてのキャリアに

   誠実に向き合っている先生方が多いように感じます。

 

   有難い事にキャリア相談をしてくれた先生方は、

   キャリアを真剣に考えている仲間の先生を紹介して下さるんです。

   それだけ身になった、信頼できたという証明だと思うのですが、

   キャリアプランの「輪」とでも言うのでしょうか。

   徐々に広がりを見せている手応えが私にはありますね。

   とても良い傾向だと思います。

 

――確かに、ひと昔前であれば、

  高年収の求人がありますとか、

  何万件もの求人をご用意していますという

  宣伝文句に注目が集まっていましたが、

  医師の転職マーケットにおいても

  時代が変わりつつあるのかもしれませんね。

 

小野)まさにそういう事だと思います。

   実際に高条件の求人に応募して痛い目に合ってしまったとか、

   危うく人生を棒に振るところだったとか、

   そんな話しはゴマンとありますもんね。

 

   とは言え私の知人の先生だって、

  「小野さんさあ、何か良い求人ないかなあ?」と

   おっしゃる先生もいらっしゃるんです(苦笑)。

   どうしても求人を中心に考えてしまうのですね。

 

   前回も申し上げたように、

   医師の転職マーケットは圧倒的な売り手市場なのですから、

   求人に主導権を渡す必要はないんです。

   ご自身のキャリアプランを中心にすべきなんです。

 

   こういう時は、

  「いくらでもありますよ。

   でも先生にとっての<良い>っていったい何ですか?」とお返しするんです。

 

   すると、「そりゃ給料は良い方がいいなあ。

   自宅からそれほど遠くなくて、

   あまりハード過ぎる環境じゃなくて…」などと考え始めるのですね。

 

   私はそれらに対して、なぜ?という事を問います。

  「なんで給料が高い方がいいんですか?」とか。

   すると子供にお金が掛かるようになってきたとか、

   早く住宅ローンを終えたいとか。

 

   では「給料が高ければやりがいとか充実感はなくとも良いですか?

   症例経験を積むとか、研究にプラスになるとか、

   そういった面は無視できますか?」と問えば、

   当然答えはNOなのです。

 

   でもこうした議論をしていくと、

   その先生にとっての本当に<良い>もの、

   つまり求めているものが段々と明確になってくるんです。

   そこでキャリアプランは中長期的に考えましょうとアドバイスすれば、

   どんどん良い方向に話しは進むんですよ。

 

――それはそうでしょうね。

  小野さんは、常に求人主導型ではなく、

  キャリアプラン主導型で転職支援をされているんですか?

 

小野)はい、基本的にはそうです。

   でも理想と現実、やはり事情があって

   今すぐにでも新たな職場を探さねばいけないケースも稀にあります。

   こういう時にも原則としてキャリアプランを大切にしますが、

   時には最速で探さねばならないケースもあります。

 

   このようなケースでは、

   とにかく求人を早く見つけるという動き方をせざるを得ない時はありますよ。

   ですから求人主導を全否定はしません。

   ですが、転職を成功させたいなら、失敗したくないなら、

   やはり求人に翻弄されない

   キャリアプラン主導型の転職活動が適切だと考えています。

 

――小野さんの方針ですと、

  確かに医師にとっては良い面が多いかと思いますが、

  逆に医師を採用する医療機関側はどうなんですか?

 

小野)その心配は最もです。

   どちらかと言えば医療機関側の求人を

   ないがしろにしているように思えるでしょうからね。

   でも実際には正反対です。

 

   医療機関側にとっても、

   例えば条件面や待遇だけで選ばれて入職したら、

   思っていたのと違う…と

   早期退職になってしまう事は避けたい訳です。

   ところが求人の内容だけで選ぶと

   このような事になりがちなんですね。

 

   ところがしっかりしたキャリアプランを持って、

   ご自身の過去の棚卸、

   現在地点の冷静な把握を済ませた先生方の場合、

   転職先として選んだ病院でやりたい事が明確ですし、

   目的を持って入職しています。

   こういう先生はモチベーションが高いですし、

   早期退職になる事はまずありません。

 

   ですから医療機関側の私どもへの評価は抜群に高いですよ。

   いつも「いい先生を紹介してくれて有難う」と感謝頂きますし、

  「御社からもっと採用したい」と言って頂けます。

 

   まだまだ会社としては力不足で

   ご期待に沿える事がなかなかできていないのですが、

   1度実績を作るとその後のお付き合いが濃くなるのが

   私どもの特徴と言えるかもしれません。

   医師招聘担当者とも非常に濃い人間関係を作ってます。

 

――紹介会社は転職者が早期退職になると返金規定が適応されますよね?

  御社はこのようなケースはどの程度あるんですか?

 

小野)そうですね~。ちょっと覚えている限りではないですね。

   調べますんで少しお待ち下さいね。

   ああ、残念ながら1件ありました。

   3年前ですね、これは看護師さんですね。

   弊社は看護師の転職支援も手掛けていますので。

   この方は20代半ばの若い方だったのですが、

   オペ看としてキャリアを積みたいとの

   キャリアプランを持っていたのですが、

   経験を積む途上で病棟に戻りたいと

   お辞めになってしまったのです。

 

   人間とは何と難しいものか…とも思いますが、

   ある意味ではこれも人間らしいですよね。

   我々に何かできる事はなかったか…と大いに反省していますし、

   まだまだ精進せねばと反面教師として学びとなっています。

 

   医師の早期退職はこの7~8年で1件もありません。

   私どもにとっては当然であると思ってますので、

   あまり意識はしてこなかったですが、

   考えてみるとスゴイ事かもしれませんね。

 

――いや、それはスゴイですよ。

  エージェントとしてあるべき姿と言えるのではないでしょうか?

  なかには早期退職が多くて

  悩んでいる紹介会社さんもあるみたいですから…。

  なぜ御社は早期退職する先生が出ないんですか?

 

小野)繰り返しになりますが、求人主導型ではなく、

   キャリアプラン主導型で転職をお手伝いするから…が

   正解に近いと考えます。

 

   エージェント側の事情で言うと、

   これは手間が掛かるって事なんです。

   だから効率を重視する大手さんは

   手間が掛からない求人主導型で転職支援をする。

   でもその結果は明らかに手抜きとなっているように

   私には思えるのです。

   エージェントとしての役割を果たしていないように感じています。

   求人サイトと何が違うのか?わからないくらいですよ。

   存在価値がないと思います。

 

――エージェントの役割…。考えさせられますね。

  キャリアプランを考える際に、

  小野さんが先生方にアドバイスしているのはどんな事ですか?

 

小野)まず私は個性を尊重します。

   その先生の今までの人生、生き方、生き様、

   こういったバックボーンを抜きにしては

   有効なアドバイスにならないと考えています。

 

   私どもの転職支援のもうひとつのテーマになりますが、

   オーダーメード型で行うという事です。

   私たちは既製服を作りません。

   あくまでもオーダーメードでイチから仕立てます。

   その先生の個性を最大限に尊重し、

   個別具体的なアドバイスをさせて頂きます。

   これが大前提です。

 

   その上で一般論でお話ししますと…、

 

   ①過去、現在、未来と時間軸で考え、

    過去の棚卸、現在地点の正確な把握、

    誰かの真似ではない

    自分らしいオリジナルなキャリアプランを考えましょう。

 

   ②キャリアプランは中長期的に考えましょう。

    今とか、次ではなく、

    それこそ引退から逆算するぐらいの視点が必要です。

 

   ③理想と現実の折り合いを付けましょう。

    妥協点を設定し、100点満点を狙うのではなく、

    合格点を狙いましょう。

    理想は自分の希望、現実は医療業界の転職マーケットとなります。

 

   このような話しはよくさせて頂いてます。

   ただ我々としては、期待通りのサービス提供は当然であり、

   期待以上にお応えするべきだと考えていますので、

   ③については妥協点以上を実現すべく努力しています。

 

――私自身のキャリアプランの参考にもさせて頂きます()

  もうひとつ伺いたいのは、キャリアプランとはいつ考えるべきか?

  転職を検討し始めた時に考え始めればいいのでしょうか?

 

小野)いえ、それでは遅いと思います。

   キャリアプランを考えるって

   そんなに特別な事ではないと思うんです。

   さすがに多忙なドクターの皆さんが

   日常的に考えるなんて非現実的だと思いますが、

   ふとした時に、これからどうするか?と考え、

   それを繰り返し、積み重ね、

   ふんわりした未来像を持っておく事が肝心です。

 

   ただ、何か嫌な事があったり、

   ハードな日々が続いた時は

   むしろ考えない方が良いと思います。

   こういう時はどうしても人はネガティブな思考になりがちですし、

   不必要なまでに自分を卑下したり、

   自信を喪失していたりしますからね。

 

   ちょっと心に余裕のある時、

   お風呂に入っている時とか、

   予定のないお休みの日などが良いと思います。

 

   そしてプランを具体化させようとする時は、

   第三者の意見を参考にした方が良いです。

   他者の視点を自分に取り入れ、

   ブラッシュアップする事は重要だと思うのです。

 

   ではどんな方が第三者として適切か?ですが、

   ひとつは自分のことをよくわかっている人です。

   ご家族、友人、上司や同僚などですね。

 

   もうひとつはプロです。

   プロとは事例やノウハウを持っている人ですね。

   多くの事例を知り、ノウハウを身に付けると、

   自分の可能性が広がり、

   かつ選択肢を複数持つ事に繋がっていきますから、

   そういったプロ目線の、

   的確なアドバイスをくれる方が適切です。

 

――実際に今の職場に不安を持ち、

  このままでいいのか?この先どうするか?と

  漠然と考えている先生方もいらっしゃるかと思います。

  こういう先生方もキャリアプランを考えた方が良いのでしょうか?

 

小野)もちろんです。

   誤解をされては困るのですが、

   キャリアプランとは転職の為に、

   将来の開業の為に必要なものではありません。

   転職をしなくとも、開業をしなくとも、

   それこそ大学医局にずっと在籍し続ける先生も、

   今の病院にずっと勤めようと考えている先生方も

   持っておくべきだと私は考えています。

 

   キャリアって転職や開業だけじゃないですよ。

   1か所に勤め続けるのもキャリアですし、

   その中にもプランニングはあって然るべきだと思います。

 

   身も蓋もない事を言いますが、

   未来の事なんて誰にもわかりません。

   ましてや医療業界は政治的な動きに左右される事も多いですし、

   行政側の事情によって翻弄される事もありますよね。

   しかも昨今では医療機関の経営も非常に厳しくなってきている為か

   M&Aも増えていますし、

   急性期病院の統廃合も噂されており、

   国民皆保険制度もいつまで持つか不安な時代でもあります。

 

   このような不安定な時代に、

   いくら未来はわからないとしても、

   何もせずに漫然としていてはいけないと思うのです。

   自分なりのキャリアプランを持って、

   もし万が一何かあれば、すぐさま動けるような、

   そんな準備がキャリアプランの本質ではないかと私は考えているんです。

 

――そうですね…。医療業界に限らず、

  どの業界でも将来不安はありますし、

  やはり備えあれば患いなし…という事なのでしょうね。

 

小野)はい、おっしゃる通りです。

   最もリスクが高いのは

   何もしない事ではないでしょうか?

   人生設計、将来設計をベースにして、

   キャリアプランを緩やかに持っておく。

   中長期的な展望と、

   自分らしいQOLを高めたオリジナリティ溢れる願望、

   これらがいざという時に役立つと思います。

 

   時々、私どものところには、

  「転職も開業も予定がないのですが、

   それでも自分のキャリアプランを考えたいので、

   相談に乗って頂く事は可能ですか?」という問い合わせが入ります。

   最近は少し前と比べてもかなり増えていますね。

 

――そういう時はどうなさっているんですか?

 

小野)もちろん相談に乗りますよ。

   さすがに遠方の先生ですと、すぐという訳にはいきませんが、

   私が出張する時とか、

   逆に先生が上京される時などにお会いする事が多いです。

   お陰様で東京駅、品川駅、羽田空港などは詳しくなりました(笑)。

   また関東近県の先生の場合は私があちこち回ってますので、

   スケジュールを合わせてお会いする事が多いです。

 

   私自身にとっても勉強になりますし、人脈にもなりますし、

   私の持つ情報が先生方の未来にプラスになるなら、

   それはもう患者の為、地域住民の為、

   引いては国家の為にもなると考えて、無料でご相談に乗ります。

   稀に、こんないい話しを聞かせてもらったんだから

   タダという訳には行かないとフィーを頂く事もありますが(笑)、

   原則無料です。

 

   もうひとつ、相談は無料と各社も言ってますが、

   その後にメルマガを送りつけたり、求人情報を案内し続けたり、

   電話で近況を伺って

   隙あれば転職に誘うような事をする会社も存在しているのは事実です。

   私はこれらの行為は詐欺的だと考えています。

 

   事実、私どもは相談後に連絡をする事はありません。

   営業行為は一切いたしません。

   SNSなどで繋がって何か困った事が出てきたら相談を受けたりはしますけど、

   こちらから営業はしません。

   先生の方から声が掛かるのをじっと待ちます(笑)。

 

   でもこの姿勢を買ってくれている先生も多くて、

   先日も「小野さん御無沙汰、あれから3年が経ちますが、

   ついに私も行動を起こす時が来ました…」と連絡を頂きました。

 

   こういう展開こそが本物の仕事だと思いますし、

   私自身の美学でもあります。

 

――素晴らしいですね。

  ちなみに今の先生のように、

  御社に正式にサポートを依頼した場合には、

  その後、どのように話しは進んでいくんですか?

 

小野)私どもはキャリアプラン主導型ですから、

   まずはざっくばらんに話しを伺います。

   できるだけ先生のご負担にならないよう、

   職場近く、ご自宅近く、通勤途中のターミナル駅などでお会いします。

   1度で済む時もありますし、何度かお話しする事もあります。

 

   ですが、この時点で求人を案内する事はほぼありません。

   それはどこにでもある、

   誰にでも見せる求人だからです。

   私たちは今ある求人を案内して、

   お茶を濁すような事はいたしません。

   その先生のキャリアプランに応じた求人をゼロから探します。

   そしてイチから交渉します。

 

   売り手市場ですから、これでいいのです。

   しかもこの手法で出てきた求人は、

   一般的な募集要項とは異なります。

   完全にその先生固有に作られた、

   他の先生には提案できない、

   その先生オリジナルな求人なのです。

   しかもいくつもの希望条件を出してOKを貰っていますので、

   ほぼ先生の希望に合致したものです。

 

   よって何十件、何百件の求人から選ぶのではなく、

   もう先生用に出来上がった数件の中から選べますので、

   手間も掛からず、希望はほぼ叶っています。

 

   今ある求人の中からポンと出せば、

   時間は掛かりませんが、

   その求人はどなたでも応募が可能な価値の低いものです。

   しかし我々が案内する求人は、

   その先生オリジナルに作り換えたものであるという点が

   同業他社とは決定的に異なります。

 

   まあ欠点として多少時間が掛かる事ですが、

   通常、医師の転職は半年から1年を掛けて行われる事が多く、

   それを考えると数日から1週間ほど時間が掛かっても、

   自分用にイチから作り上げた求人の方が良いと考える先生は

   多いのではないでしょうか?

 

   ちなみに1件の求人を提案して、

   その1件で決めた先生も多いですよ。

   だってその先生専用の求人ですし、

   希望がほぼ叶うのですから、1件で決めてもいいですよね。

 

――その先生固有のオリジナル求人ですか!?

  これは斬新な発想ですね。

  確かに多忙な先生にとっても有難いですし、

  医療機関も面接前に条件の擦り合わせが出来て、

  判断材料も多いですから、

  入職後のイメージが掴めますし、

  この先生なら条件アップしたい!

  なんて事もありそうですね。

  でも、これ、かなり難しそうですよね…?

 

小野)この点はあまりオープンにしたくない弊社独自のノウハウですが、

   ハッキリ言うとメチャクチャ難しいですよ(笑)。

   だから同業他社には真似できないと思います。

   弊社は少数精鋭の企業ですけど、

   コンサルタントは私も部下も10年以上の経験を持ってますからね。

   難くて、大変ですけど、こうした求人にこそ価値があると思ってます。

 

   それともう1点。

   この手法ですと、書類NG、面接NG、条件交渉NGという、

   途中で破談になる事がほとんどないんです。

   これもメリットのひとつですね。

 

   ある先生がおっしゃってました。

   医療機関との面接を終えて、もうここに行くって決めた後に、

  「正直、1件だけで決めるという事に不安はあったんだけど、

   今日の面接でよくわかった。

   要は小野さんが間に立って、

   自分が断るだろうものを断ってくれ、

   先方が断るものは自分が知らない間に流してくれていたんだね。

   だから今日の1件の裏には何十件という話しがあって、

   それを通過しての今日の面接だったんだね。

   これは決めるべきだってよくわかったよ」と。

 

   私どものキャリアプラン主導型というのは、

   もっと云えば医師主導型なんです。

   求人主導型とは真逆の発想ですね。

   率直に申し上げれば、手間も掛かるし、時間も掛かるし、

   間に立つコンサルタントは本当に大変です。

   でもそれによって入職する先生、

   入職を受け入れる医療機関側の両方から感謝して頂けるんです。

   ですから、この手法は、本当に挑戦しがいのある、

   価値あるものだと思っています。

 

   唯一の悩みは、誰にでもできる事ではないので、

   社員の採用に苦労するって事くらいです(苦笑)。

   あとは何の問題もありません。

 

――面接や条件交渉なども当然御社が関わるのですよね?

 

小野)はい、もちろんです。

   なかには先生だけで面接に行ってもらうエージェントもあるようですが、

   これはいけません。

   面接にもエージェントが同席する意味、意義というのは

   果てしなく大きいと我々は考えています。

 

   条件面に食い違いはないか?

   お互いが理解しきれないまま話しが進んでいないか?

   緊張感に包まれて会話が不足していないか?

   希望が本当に叶えられるのか?

   体制、設備に不安はないか?など、

   詳細を突っ込んだり、会話を盛り上げたり、

   言い忘れ、伝え忘れを防止したりするのですね。

 

   また条件交渉に関しては

   言った言わないという状況を避ける事が大切です。

   その意味でも当初の面接時に第三者である私どもが同席すべきと考え、

   常にドクターの横に寄り添っております。

 

――ちなみに問い合わせするドクターの属性はどんな感じでしょうか?

 

小野)男女で考えるとほぼ半々、

   少し男性医師の方が多いくらいでしょうか?

   やはりプライベートな面でステージの変化が大きい

   女性医師からのご相談は多いです。

 

   また年齢層では、30代半ばから60代前半くらいまで、

   これは満遍なく幅広い年齢の先生方にお声掛け頂いています。

   中心層は40代でしょうか。

   経験を積み、さあこれからの医師人生をどうするか?という年代の先生は

   キャリアプランをお考えになるのかもしれませんね。

 

   でも、50代、60代の先生方も

   医師人生の終盤戦をどう生きるか?

   最後は自分のやりたい事を実現したい、

   その可能性があるのか?と相談を受ける事は多いです。

 

   また弊社の場合は常勤先のご相談が多いです。

   バイト先ならばそれほど重きを置かないのかもしれませんが、

   やはり常勤先は人生の転機ですもんね。

   7割が常勤、3割が定期非常勤となっています。

   スポットは対応できておりません。

 

――最後にもうひとつだけお聞かせ下さい。

  小野さんがもし医師だったら、

  どんな紹介会社に依頼しますか?

  エージェントを選ぶコツみたいものがあれば教えて下さい。

 

小野)おっと、それを私に聞きますか?という感じの質問ですね(笑)。

   私自身、エージェント業に従事してから15年が過ぎています。

   法律家の転職支援から医療に移ってきて、

   いろいろ思う事がありました。

 

   先生方は別にエージェントを使わずとも転職は充分にできますよね。

   だから無理してエージェントを使う必要はないと思ってます。

   特に求人案内しかしない会社なら尚更ではないでしょうか?

 

   ただキャリアプランを組み立てながら、

   発想を広げ、自分の可能性を追求したいとか、

   いくつかの選択肢を手に入れたいというケースであれば

   エージェントを利用する意味が出てくると思います。

 

   それを前提に、あくまでも個人的な見解として

   紹介会社を選ぶコツを述べるなら、

 

   ①企業規模や知名度に左右されず、

    サービスレベルの高い会社をピックアップする。

   ②あちこちで宣伝広告を見掛ける会社は敬遠する。

   ③在籍している社員の年齢層が若い方ばかりの場合は依頼しない。

   ④社長や取締役、また担当となるコンサルタントが

    自らの情報をオープンにしているか?

    情報発信に積極的か?で判断する。

   ⑤ランキングサイトなどで常に上位にある企業は信頼できない。

   (お金を出してランキングを買っている、

    このパターン、病院やクリニックにもよくありますよね。)

 

    こんな感じでいかがでしょうか?

    細かい事を言い始めると

    まだまだいくつも出てきますが、

    これらをチェックポイントにして頂けると、

    おかしなエージェントに辿り着く事は

    少なくなると思います。

 

――今回も長時間にわたり、

  実に参考になる話しを有難うございました。

  率直な意見を伺わせて頂き感謝しております。

 

小野)いえいえこちらこそ有難うございます。

   少しでも転職に失敗する医師が減ってくれれば私も嬉しいです。

   何かあればいつでも協力いたしますので、

   今後ともよろしくお願いいたします。

 

いかがでしたでしょうか?

エージェントも多種多様であり、

ジーネットさんのような紹介会社ばかりではありませんが、

志を高く持ち、

医療業界に本当の意味で貢献しようと奮闘している企業がある事を

嬉しく感じます。

 

 

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