ジーネット株式会社コンサルタント ブログ

第三者承継の結果は不満足が多い???

(公開: 2019年10月16日)

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを実現するために

転職やクリニック開業などのシーンで支え続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

情報リテラシーが求められる時代です。

 

あまりにも散乱している情報の中から

正しいのはどれだ?本質は何だ?と

見極めていかねばなりませんね~。

 

本日のブログのタイトルは、

【 第三者承継の結果は不満足が多い??? 】としました。

 

クリニック第三者承継

 

クリニックを承継したい!

クリニックの開業を検討し始めた時に、

すでに軌道に乗っているクリニックを承継できたら…と

お考えになる先生は多いです。

 

もちろん立ち上がりは新規開業より早いですから

望ましいと言えば望ましいのですが、

やはりメリットばかりではないんですね。

 

今回はその辺りを書いてまいります。

 

クリニック開業を考え始めた医師のアンケートでは

約7割くらいのドクターが承継を望むと出たそうです。

 

ところが実際に承継できたケースは

何と約1割なのだそうです。

 

私の知人医師の中でも何人か

承継対象のクリニックを見学に行った先生がいます。

 

どうでしたか?と伺うと…

・あまりにも建物が古くて…。

・内装が古くて全面的なリフォームが必要そう…。

・雰囲気が暗い…。

・人通りがほとんどない…。

・思っていたより患者が少ない…。

・医療機器が相当に古い…。

・患者層が自分のターゲットとは違う…。

 

このような感想を述べておられましたし、

なかには…

この話しを持ってきたコンサルタントが怪しいという

辛辣なご意見もありました。

 

承継を希望する先生は、

・患者が付いているから事業の立ち上がりが早い

・初期投資を抑える事ができる

これらが理由の先生も多いですけど、

意外と患者が少ないとか、

院長が変わると患者が離れるとか、

リフォームや医療機器の買い替えで

結構初期投資が掛かってしまったりする事も多いのですね。

 

そして何より私がお伝えしたいのは、

① 本当に良い承継案件は水面下で決まる。

② 承継後の満足度は意外と高くない。

この2点です。

 

①は拡大傾向にある資金力を持つ医療法人が

高い金額で買っていきます。

 

仲介者だって法人の方が望ましいですし、

資金力がある方が安心です。

 

すると個人の新規開業に回ってくる案件は

法人が見向きもしないものだという事なんです。

ごく一部の例外を除けば…。

 

続いて②ですが…

 

クリニックを承継した後の満足度は?

先日、日経メディカルさんが

開業医の先生に取ったアンケートの講演を伺いました。

 

その中にもあったのですが、

あれだけ希望してクリニックを承継したのに

第三者承継をした先生の満足度は驚くほど低かったです。

 

ちなみに親子間承継の場合は

それなりの満足度でした。

 

なぜ第三者承継の場合は

満足度が低いのでしょうか?

 

これも諸々理由はあるでしょうが、

上記と重なる所もありますが、私が想像しますに…

・思っていたより初期投資が掛かった。

・思っていたより患者が来ない。

・引き継いだスタッフと関係が築けない。

・患者やスタッフが前院長の話しばかりする。

・棚卸がされておらずどんぶり勘定。

・隠れ債務が発覚した。

・内装工事が必要になった。

・引き継いだ後も前院長が口を出す。

・患者層が自分の専門と異なる。

・患者が減った。

 

このようなものがあると考えます。

バラ色の承継と思っていたのに、

そうではなかったとなると

やはり不満が募りますよね…。

 

ちなみに親子間承継は?

こちらの満足度はわりと高いそうです。

 

やはり内情をよくわかっているという事であったり、

スタッフも幼少の頃から良く知っていたり、

患者にとっても想定内のごく普通の出来事であるし、

お金の問題などもなく、

スムーズに引継ぎができるのでしょうね。

 

最も大きいのは

想定外の出来事が起こりにくいという点ですね。

 

承継と新規開業の違い?

以上の事から新規開業の方が全然有利です…とは

断言はできません。

 

厳しい中でも

時々優良な承継案件が出てきたりもしますし、

昨今では閉院するクリニックが多いですから

承継してくれるなら…と

前院長が新院長の負担を軽減する事に

非常に協力的であったりする事もあります。

 

ですからマクロで語る内容と

ミクロで語る内容は食い違いが出てしまいます。

 

ただひとつだけ言えるのは、

承継案件には多少なりとも縛りがある一方で

患者、スタッフ、内装、医療機器などを引き継げる。

 

新規開業は引き継げるものはないけれども、

何もかも自分の思うように設計し、

組み立てる事ができる。

 

この点ですね。

いずれが良いかは

個々それぞれの先生の志向性によると思います。

 

どういうゴールを望みますか?

新規開業は無から有を生み出す形態です。

スタートが「0」な訳ですから

やりようによっては

どこまでも発展させる事が可能です。

 

承継開業は

スタートが「50」とか、「80」な訳ですから

当初の安定感はあるものの

発展性には限度があり、

むしろマイナスに減っていく可能性もあります。

 

どちらが良いのかは

先生次第、案件次第、タイミング次第です。

あまり決めつけない方が良いでしょうね。

 

あくまでも可能性のひとつとして追い掛けながら

柔軟性を持って、承継でも、新規でも、と

考えていくのが適切ではないでしょうか?

 

ちなみに第三者の意見として

私自身は新規開業を中心にサポートをしておりますが、

過去何度か承継開業のサポートをした事があるんです。

 

開業コンサルタントとしては

手間はそれほど変わりません。

 

むしろしがらみが多い分、

承継開業の方が気を使いました。

 

それと想定外が勃発するのは

やっぱり承継開業なんですね…。

 

新規開業にも、承継開業にも、

いずれもメリット、デメリットがあります。

 

ましてクリニックを開業するという事は、

短期的な勝負ではなく、

中長期的、それこそ20年、30年の勝負なんですよね。

 

やはりキャリアプランと同様に

中長期的な視点とオリジナリティが

必要不可欠と考えます。

 

それでは、また…。

 

 

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