おはようございます。

医師のキャリアプランを考えるから
現状の転職や開業の支援会社に疑問を持っている
ジーネット株式会社の小野勝広です。

医師の人材紹介会社…。

必要ではあると思います。
しかし今のままでは淘汰されるとも思います。

本日のブログのタイトルは、
『 評判の悪い医療系の紹介会社…。 』
といたしました。

なぜ医療に紹介会社が必要だったのか？

人材紹介業界は、
ビジネスパーソンを中心にして
ここ20～30年の中で拡大してきました。

そしてリーマンショックの後くらいから
医療業界に進出してきました。

当時は紹介事業自体がシュリンクしてきて、
求人が数多くある医療が眩しく見えたというのは
確実にあると思います。

それだけ医師、看護師が不足していたという事。
つまり売り手市場だったんですね。

でも私が考える医療業界に紹介会社が進出してきた
最大の理由は
「医療機関で人事部を持っている所が少ない」という事です。

今でこそ人事担当、採用担当を持つ
医療機関は増えてきましたが、
それでも事務長や看護部長などが兼務するケースは多いです。

企業ならある程度の規模になれば
人事部はほぼ必ずあり、
採用、教育・研修、労務、評価、人員配置などを
担当している訳ですが、
医療機関では薄い部分かと思います。

それが紹介会社が急拡大した理由であり、
昨今騒がれている36協定を大幅に超えた
過重労働にも繋がっていると思うのです。

なぜこんなに医療系の紹介会社の評判が悪いのか？

医療機関に進出したのに評判の悪い紹介会社…。

正直、紹介会社を批判するのは簡単ですが、
とにもかくにも医療機関に人事部を持つべきと考えますが、
もちろん紹介会社にも問題はあります。

「紹介」と「派遣」は全く別物であるにも関わらず、
医療業界では混同されている事が少なくありません。

逆を言えば、それだけシステムを理解させずに
進出してきたという点も大問題です。

医師や看護師を「派遣」はできません。
（医局派遣は法的な派遣業とは別です）

これは明確に法律で禁止されており、
（ごくごく一部例外はあります）
医療業界では医療事務以外の派遣は
ほぼ禁止になっています。

紹介業は派遣業とは全く別です。
医師や看護師も「紹介」は法的に認められています。

こんな基礎的な事すら伝えずに、
医師を紹介します、看護師を紹介しますと
安易に進出してきた事がまず問題です。

もうひとつは、
表面上では医療業界への貢献を謳いつつ
実態は金儲け至上主義に走った事でしょう。

医師や看護師のキャリアを壊し、
医療機関の採用計画を崩壊させてでも
無茶な紹介をして売上を確保してきました。

それが転職後に再転職を促したり、
過度な宣伝広告を行ったり、
金銭を提供してまで
登録誘致を行ったりという形で進められてきたのです。

これらは悪質と言われても言い過ぎではない
非常に良くないビジネススキームでした。

当然こんな事態が長続きする事はありません。

行政も事態改善に取り組み始めましたし、
紹介会社自体も改革しなければ生き残れなくなるでしょう。

ダメな紹介会社は退場させよう！

少し前に下記のような記事を書きました。
＜厚生労働省より＞不適切な人材紹介会社の情報は都道府県に通報して下さい！

厚生労働省が不正な紹介会社を通報して欲しいと
お達しを出したのです。

医療機関の皆さん、
悪質な会社はどんどん通報して下さい。

医療業界を守る為にも、
本当に医療業界に貢献する為に
取り組んでいる紹介会社の為にも
是非ともご協力をお願いします。

それと医師、看護師の皆さん、
名前を知っている会社だからとか、
大手の企業だからとか、
WEBで検索を掛けたら上位表示されたとか、
求人をたくさん持っているからとか、
宣伝広告をよく見掛けるからとか、
こういった理由で紹介会社を選ぶのは止めましょう。

それが低レベルな紹介会社を
生き残らせる事に繋がってしまいます。

ご自身の為にも、
医療業界の為にも、
どうぞ真っ当な会社を選んで下さい。

それでは、また…。

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