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2018年度の医師臨床研修マッチング結果から考えた事とは?

おはようございます。

医師のキャリアプランを軸にして

転職、開業、経営シーンでサポートし続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

先日、臨床研修マッチングの中間結果について

下記ブログにて書きました。

医師臨床研修マッチングの中間結果をどう読み取るか?

早くも2018年度の最終結果が出ましたので

今回はそれについて述べてまいります。

本日のブログのタイトルは、

『2018年度の医師臨床研修マッチング結果から考えた事とは?』

といたしました。

2018年臨床研修マッチング結果

まずは日経メディカルの記事から抜粋します。

マッチングに参加した医学生は1万63名。

うち希望順位を登録した参加者は9816名。

このうち臨床研修先が内定した人は9202名(内定率93.7%)。

参加病院は1025病院(研修プログラムは1384プログラム、募集定員は1万1253人)。

これ…素朴な疑問なのですが、

臨床研修先が内定していない医学生はどうなるのでしょうか?

臨床医以外の道に進むという事?

募集定員は総数より多いのだから、

これから決めるという事であれば良いのですが、

どうも腑に落ちないです。

私自身、臨床研修については

まだ勉強不足の所がありますので

折を見てしっかり学ばないと…。

大学病院と市中病院の割合は40.7%と59.3%。

大学病院と市中病院の内定者数の差は2009年から年々拡大している。

う~ん、大学病院…大丈夫でしょうか?

医学部受験の問題もさらに広がりを見せていますし、

このまま大学病院から医師が少なくなるのは

日本の医療にとって望ましくないと感じます。

しかし白い巨塔時代ほどではなくとも

大学医局には古い体質が残っているのも事実であり、

新専門医制度や学位の取得などで

大学病院に戻そうという動きがありますが、

そういう姿勢自体が若い方々に敬遠されているとも

言えるのではないかと考えます。

そもそも専門医や学位が

待遇や条件面でプラスに作用する事はほとんどなく、

個々の医師にとっては

あまりメリットがないんですよね。

専門医や学位が、

何らかのスキルの証明を担保する事になり

待遇や条件に直結するようにならねば

大学病院で初期研修を受けるメリット、

また大学医局に所属するメリットがないとも言えます。

足裏の米粒だ!みたいな言い方をされますが、

プライドとか、名誉心だけでは、

若い方々には響かなくなっているのかもしれませんね。

そもそも研修医を無給で働かせ、

若手医師時代は便利な労働力として使ってきたのが

かつての大学医局な訳です。

最近は変わりつつあるとは言え、

医局員の減少に伴って現れてきたのが

新専門医制度で大学に戻れ!でありますから

そりゃ若手が敬遠する気持ちもわかります。

とは言え我が国の医療全体を考えると

大学医局の存在は大切とも思います。

研究、教育はもちろんの事、

臨床においても最新かつ最高の治療は

やはり大学病院ではないでしょうか?

このままでは没落してしまうのではないかと危惧しますが、

大学に医師を戻すやり方があまりにも汚いと感じます。

ついでに医学部受験の問題を見ても、

事情は百も承知ですが、あまりにも不公正です。

大学に医師を戻す為には、

最新・最高の臨床現場、

最高の研究や教育にも携わる事ができる、

そして何より必要なのは

学ぶ環境として最高であるという事でしょう。

狡賢い手を使うのではなく、

正々堂々と大学の本来的な価値を

見せて行けばいいのに…と考えています。

詳しく知りたい方は下記をご確認下さい。

【2018年度】新専門医制度開始も市中病院人気は不変マッチング最終結果、フルマッチ校は12校

大学病院ランキング

定員充足率が100%は、東京大学、東京医科歯科大学、京都大学、

大阪市立大学、京都府立大学、慶應大学、横浜市立大学、関西医科大学、

鹿児島大学、山梨大学、昭和大学、国際医療福祉大学の12校。

東京医科歯科大は6年連続、京都府立医大は5年連続、

京都大と関西医大は4連続でフルマッチを達成

東京医科歯科大学、京都府立大学の強さが目立ちますね。

それでは定員充足数のランキングを見てみましょう。

1位 東京大学

1位 東京医科歯科大医学

1位 京都大学

1位 大阪市立大学

1位 京都府立大学

1位 慶應大学

1位 横浜市立大学

1位 関西医科大学

1位 鹿児島大学

1位 山梨大学

1位 昭和大学

1位 国際医療福祉大学

13位 兵庫医科大学

13位 順天堂大学

15位 帝京大学

15位 神戸大学

17位 愛知医科大学

18位 日本医科大学

19位 福岡大学

20位 奈良県立医科大学

21位 獨協大学

22位 大阪医科大学

23位 藤田医科大学

24位 聖マリアンナ医科大学

25位 名古屋市立大学

26位 東京医科大学

27位 久留米大学

28位 北海道大学

29位 近畿大学

30位 九州大学

31位 杏林大学

32位 日本大学

32位 岡山大学

34位 浜松医科大学

35位 東海大学

35位 長崎大学

37位 香川大学

38位 産業医科大学

39位 筑波大学

40位 千葉大学

41位 東京女子医科大学

42位 熊本大学

43位 広島大学

43位 岐阜大学

45位 大阪大学

46位 徳島大学

47位 佐賀大学

48位 川崎医科大学

49位 東北大学

50位 旭川医科大学

51位 大分大学

52位 金沢医科大学

53位 和歌山県立医科大学

54位 愛媛大学

55位 埼玉医科大学

56位 三重大学

57位 金沢大学

58位 北里大学

58位 滋賀医科大学

60位 東邦大学

61位 富山大学

62位 宮崎大学

63位 信州大学

64位 琉球大学

65位 自治医科大学

66位 岩手医科大学

67位 東京慈恵会医科大学

67位 島根大学

69位 山形大学

70位 福井大学

71位 名古屋大学

72位 鳥取大学

73位 札幌医科大学

74位 山口大学

75位 新潟大学

76位 福島県立医科大学

77位 高知大学

78位 秋田大学

79位 東北医科薬科大学

80位 群馬大学

81位 弘前大学

以上、このようになっております。

よく見てみますと、

偏差値の高い方が有利とか、

名門大学が有利とか、

都心部の大学が有利とか、

地方の大学は不利とか、

(これは若干あるかも…)

国公立が有利とか、

私立は不利とか、

あまり顕著な関連性はないように感じます。

あくまでも定員充足率のランキングですから

そもそも定員が多い、少ないもありますので

特に目立った特徴などはないかもしれません。

しいて言うならランキング下位は

地方の大学が多いかな…という点くらいでしょうか?

何らかの改善とアピールが必要かもしれませんね…。

初期研修は民間病院の方が有利なのか?

上記の情報を私なりに総括すると、

やはり最も気になるのは大学病院離れ?というか、

民間病院で臨床研修を受けたがる

若手医師が増えているという事ですね。

この流れは今年に限ってではなく、

昨年も、一昨年も、ここ数年続いておりますので

そこには確固たる理由があるのだと思います。

これは私の勝手な推測ですが、

おそらく大学病院の方が症例経験を積めると思いますし、

設備も最新のものが揃っているでしょうし、

マンパワーも充実しているんじゃないかとは思うんです。

なのに民間病院の人気が高まっているというのは

もしかしたら大学病院の伝統や文化、

もっと言えばしきたりとか、ならわしとか、

そういった常識とか、習慣などが

敬遠されているのかもしれないな…という事です。

おそらく大学病院に在籍している先生方にとっては

どういうところ?具体的には?と不思議がるのかもしれませんが、

若い方々はこういう所に敏感です。

そして民間病院の方が多少劣っている所があっても

大学病院と比較すれば自由だし、

上下関係も緩そうだし、

教授よりも民間病院の上司の方が優しそうだし…などと

考えてしまっているのかもしれません。

もちろん医療従事者ではない私などが、

どちらが良いとか言うつもりはありませんし、

実際にどちらが良いかはわかりません。

普通に考えれば両者には

それぞれメリット、デメリットがあると思いますし…。

ただこういう流れがここ数年続いているという事は

冷静に受け止めねばならないでしょうし、

特に大学病院の関係者の方は

何らかの対策を考えた方が良いのかもしれませんね…。

最近の大学医学部、大学病院ってさあ?

どうしても最近のホットな話題として、

①東京医大から始まる不公正な受験

②新専門医制度に基づく大学病院へ医師を戻そうとしている策

については顕著に目立ってしまっていますね。

ひと昔前に、最近の自民党ってイケてないよね…みたいな

論調が流行った事がありましたが、

今まさに大学病院って似たような状況なのかもしれません。

上に政策あれば下に対策ありと

一党独裁の中国には格言があるそうですが、

何だかそんな状況にも感じられます。

私自身は今後進むと思われる

急性期病院の再編は大学病院を頂点として

自治体系病院、市中病院が上手く連携して

きれいなピラミッドを作る方が良いのでは?と考えてますし、

臨床だけでなく、研究、教育も行う事ができる大学医局の価値は

本来的には我が国の医療全体を考えてみても

非常に大きいと思っています。

しかし過渡期に入っているかもしれません。

膿を出し、改めるべきは改めて、

生まれ変わったNEW大学病院でないと

ピラミッドの頂点は任せきれないかもしれませんね。

できるだけ早い段階で

臨床研修は大学病院で受けた方がいいよね?という

若手医師が増えていく事を願いつつも、

もし旧態依然とした組織であろうとするならば

大学病院の存在価値は下がっていくのかもしれないなあと

ちょっと心配に思っています。

研修後はどんな病院を選ぶのか?

さて、臨床研修先も大事ですけど、

研修が終わった後にどういう道に進むのか?にも

私は興味があります。

研修先にしばらく残るという道もあれば、

研修後に大学病院に就職するのもありかもしれませんし、

自治体系病院や研修先とは異なる民間病院に転身するなども

選択肢としてはあるのでしょうね。

残念ながら研修後の情報は中々ないので

実態がどうなのかはわかりませんが、

医師人生の前半戦、非常に大事な人生の転機でもありますので、

一時の感情に流されるのではなく、

有利な条件の所に思わず惹かれてしまうのでもなく、

中長期的なキャリアプランを持って、

10年後の為の次!とか、

次の次の仕事を見越しての次!とか、

将来を有利にする為の道を選んで頂きたいなあと

つくづく思ってます。

若手医師こそキャリアプランが大事です。

50才、60才、70才になった時に、

どんな職場で、どのような働き方をしたいのか?

ちょっと想像できないかもしれませんが、

それぐらいの中長期的な戦略を持っておいた方が、

仮に思うようにならなかったとしても

確実に自分をより良い道に導いていくものと思います。

事実、私のところには時々ではありますが、

医学生や研修医の方々からご相談を頂く事もあります。

さすがにこの段階では転職とか、開業とか

そういう話しにはなりませんので、

キャリア相談という形で選択肢や事例、ノウハウを

お話しさせて頂いております。

中長期的なキャリアプラン。

早めにこの考え方を身に付けて頂くと、

10年後、20年後に違いが出てくるのではないでしょうか?

それでは、また…。

 

医師キャリア相談

<大学病院について書いた過去記事もご覧下さい!>

大学病院を辞めた後をどうするか?

大学病院を選ぶポイント10箇条!?

初期研修を大学病院で受けないという選択について

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